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半値戻しのビットコイン、投資家心理改善で買い先行

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

23日の米NY株式市場は、ダウ平均株価は前日比263.7ドル(0.69%)高、ナスダック指数は245.3ポイント(1.59%)高で取引を終えた。

緊迫化していた中東の地政学リスクが後退したほか、4月の購買担当者景気指数(PMI)の速報値が市場予想を下回り、買いが先行した。

米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、コインベースが4.6%高となったほか、半減期を経過してマイニング関連銘柄が伸びており、マラソンデジタルが10.7%高。ライオットが5.3%高となった。

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背景には、ビットコインの新規格であるルーンの台頭によって取引手数料およびマイナー収益が一時高騰していることもあると見られる。

関連:ビットコインの新規格「Runes」、半減期後の需要殺到でBTC取引手数料が急騰

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は前日比777.2円(2.07%)高と続伸。調整局面における下落幅が大きかったこともあり、幅広い銘柄に買い戻しが先行した。

TSMCの決算発表などを皮切りに下落していた米エヌビディアの反発が、日経寄与度の高い半導体関連銘柄の買いも誘発した。東京エレクトロンは1週間で15.11%下落し、前週の日経平均株価を585円押し下げたことが報じられている。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比%高の1BTC=66,488ドルに。

BTC/USD日足

前々週以降の下落分に対してちょうど半値戻しという頃合いだ。レンジ中央付近まで反発したが、急落後のリバウンドも一服し値幅は縮小傾向にある。5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)およびパウエル議長会見を日本時間2日未明に控え、積極的な買いは入れにくいか。

Funding Rate(資金調達率)が沈静化しOKXやHuobiがマイナス乖離で推移する中、1BTC=67,574ドルの50SMA(50日移動平均線)を抜け、週足陽線でクローズするようであれば、7万ドル台回復や過去最高値1BTC=73,800ドル更新も視野に入る。

Funding Rate

金融相場全体の投資家心理改善を受け、週明けにかけては利益確定売りが相まって急落していたアルトコインの買い戻しも目立った。

ビットコインETFの資金フロー

ビットコインETF(上場投資信託)への資金フローも、承認後数ヶ月間で次第に落ち着きつつある。

中東情勢悪化などの影響で米株指数や暗号資産(仮想通貨)相場が大幅下落した12日以降は5営業日連続で流出超過となったほか、その後も過去平均の1.76億ドルを大幅に下回って推移している。

一方、グレースケールの投資信託 ビットコイントラスト(GBTC)売りも減少傾向にはあるようだ。

Farside Investors

ビットワイズ・アセット・マネジメントのハンター・ホースリーCEOは、ビットコイン(BTC)について「資産管理会社がビットコインについての知識を深め、投資先候補の資産価値についても確信を深めている」と強調した。

富裕層クライアントの投資ポートフォリオを設計し、管理する“ウェルスマネージャー”間におけるビットコインETF(上場投資信託)の採用率は推定15%程度と見込んでおり、近い将来に40%ほどまで上昇するとの見解も示している。

また、ビットワイズの最高投資責任者マット・ホーガン氏は、「米国でスポットビットコインETFが承認され、モルガン・スタンレーやウェルズ・ファーゴなどの大手金融機関のプラットフォームがこの種の投資商品を取り扱うことによって、ビットコインへの投資がさらに正統化され、市場の成熟と拡大が進むとしている。

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