はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

日本発ブロックチェーンプロジェクトAIreと連動するトークン、ARCSがKuCoinにて上場発表 :対談インタビュー

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ARCSがKucoinにて上場発表

海外大手取引所KuCoinにて日本ブロックチェーンプロジェクトAIreと連動するトークン、ARCS(ティッカーシンボル「ARX」)が上場を発表しました。

こちらはKuCoin Vice Presidentジョニー氏とAIreプロジェクトを手がける水倉氏の対談インタビューとなります。

次世代型銀行IFAがKuCoinを選んだ理由とは?

様々な取引所を拝見してきたと思うのですが、御社がKuCoinを選んだ理由を教えてください

水倉氏:

理由は5つあります。

  1. 評判
  2. グローバル展開
  3. Oneチーム(チーム力:開発も自分達で行う)
  4. テクノロジー
  5. デューデリ

一つ目は評判です。参考にしたのはCoinGeckoの評価です。10点満点は7つのみの取引所となります。Binance、Krakenや、KuCoinは10点満点になっています。しかし、Huobi Globalは9点、日本の取引所のBitFlyerとかBitBankも9点、OKExは8点で、総合的な社会的評価が高いというのが一つ目の理由です。

二つ目はグローバル分布です。

設立2年で既に500万人ユーザーを超えて急成長しており、さらにユーザーが一国に偏り無くグローバルに分布しています。我々もAIreというプロジェクト、プラットフォームを世界に広げていく長期的ビジョンがあるので、向かう方向性が同じというところが二つ目の理由です。

三つ目はチーム力、ワンチームという点です。

オフィスに訪問させていただいたのですが、「バリュー」をオフィスのあらゆるところに掲示しています。7つの「バリュー」(パッション・顧客第一・責任を持つ・変化を受け入れる・データ駆動・誠実さ(正直さ)・頂点を目指す)があり、会社が目指しているところを社員一人ひとりに根付かせようとしているところがとても印象的でした。また、一方で社員さんもKuCoinのマスコットを机に置くなど、会社に対しての愛をすごく感じました。

さらに、ボードメンバーが小学校以来の友人で、小さい時からの仲間がビジネスを今でも一緒にやっている絆の強さも評価しました、というのが三番目の理由になります。

四番目はテクノロジーです。社員の多くが技術畑でテクノロジーを最重要視している体制です。安全面の高さを評価できると思います。

最後、五つ目はデューデリです。KuCoinはデューデリが厳しくマーケティングが巧みな取引所です。我々はリスティングが目的でなく、あくまでプロダクトを立ち上げて、このプロダクトが社会に根付いて、その結果、長期的にコインの安定的な評価に繋がっていけば良いと捉えているので、我々の長期ビジョンとKuCoinのビジョンは合致していると思いました。そういった五つの理由がKuCoinを最終的に選んだ理由です。

KuCoinが上場通貨としてAIreプロジェクトを選んだ理由とは?

ジョニーさんにお聞きしたいのですが、AIreのプロジェクト構想を聞き最初の印象はいかがでしたか? 上場を決定した理由も教えて頂けたらと思います。

ジョニー氏:

我々は取引所として、技術に対して並々ならぬこだわりを持っています。そして技術面から見て、AIreのプロジェクトをすごく気に入っています。AIreは先進技術を持ち情報安全面でもブロックチェーン業界の中堅企業です。この技術を応用して、収集したデータを有益に使えば、十分な利益を生み出すことが可能です。プロジェクトの選定は投資と似ています。素晴らしい夢を持ち、高い技術力を有し、チームワークも良いところが我々KuCoinの選定対象となります。AIreさんはその選定基準に満たしているので、弊社の上場通貨へと選ばれました。

KuCoin×AIre、今後の展開は?

上場が終わった後、KuCoinとAIreプロジェクトとの長期的な取り組みなどはございますでしょうか?

水倉氏:

長期的にKuCoinは日本のライセンスを取り正々堂々と日本でビジネスをしていきたいと考えているとのことです。日本は閉鎖的で、法律も複雑、人脈やコネクションという面でも難しい部分があります。そのような点を我々がサポートをしていきたいです。

KuCoin側が長期的にAIreと取り組んでいくことについてはいかがでしょうか?

ジョニー氏:

三つの面から取り組んで行きたいと思います。

一つ目はテクノロジー面です。例えば、その国発祥のパブリックチェーンには必ずその国の独特な文化やニーズを取り入れて、その国の状況に合わせて運用していきます。将来的に、日本企業と提携するとしたら、AIreさんは第一候補と考えています。

二つ目はビジネス面です。コミュニティー、教育、投資、フィナンス、エコシステムなどを含め、コミュニケーションを交わしながら、協力して行く予定です。

最後三つ目ですが、現地の法律則は現地政府とやり取りしながら事業展開していくために、AIreさんのような現地企業の協力が必要と考えています。

AIreプロジェクト、今後の展望は?

AIreプロジェクトのこれから一年の展望を聞かせていただけますでしょうか?

水倉氏:

来年の4月にはプロダクトのローンチを控えています。このプロダクトを社会に実装させ、より多くのユーザーに満足してもらえるプラットフォームを育てていく第一ステージにして行きたいと考えております。

日本企業としてトークン発行を行うプロジェクトAIreを運営し、日本でビジネスすることにおいて大変だと感じ出ている点は何でしょうか? また、2年後にはどう変わってほしいなどございましたら教えていただけますでしょうか?

水倉氏:

日本の行政は2年前の4月に仮想通貨交換業でライセンスを世界に先駆けて発行したにも関わらず、去年の国内取引所でハッキングなどの問題があり、日本には諦めた様な雰囲気が漂っているように感じることがあります。

一方世界では去年のベアマーケットがあったにも関わらず、新しい企業が生まれています。日本が出遅れているというのはとても残念です。我々は日本のクリプトスタートアップ企業の中で、少し先駆けて世界に出ることでモデルケースを作りたいと考えています。

各社からのメッセージ

最後にお二人から国内外のユーザーへ一言いただけますでしょうか?

水倉氏:

海外向けに言いますと、是非今回のインタビューをきっかけに積極的な投資の対象として、投資家のみなさんには検討して頂きたいです。

また、日本の方に対しては日本は厳しい環境ではありますが、世界を見据えて地道に頑張っているので応援していただけたら嬉しいです。

ジョニー氏:

海外のみなさん向けになりますが、AIreのプロジェクトには前衛的なテクノロジーを取り入れられています。同社は日本という規則の厳しい国の中で群を抜いた存在となっていて、とても将来性があると我々は考えています。ユーザーのみなさんにもっと注目して頂きたいですね。我々KuCoinは、AIreさんと一緒にそのゴールを達成していきたいと考えております。

Official Website: arcs-chain.com

Whitepaper: https://www.arcs-chain.com/whitepaper_en.pdf

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/09 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルの770億円調達やジーキャッシュ高騰の背景分析など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
週明けから急落のビットコイン、相場復調の前提条件は?|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン相場は続落の見通し。AIバブル崩壊や景気後退懸念から1560万円周辺まで下落。ただし短期筋の97%が含み損となっており、下値余地は限定的との指摘も。bitbankアナリストが今後の展望を解説。
11:00
週刊ニュース|金融庁の仮想通貨ETF関連デリバティブ国内提供への見解に高い関心
今週は、暗号資産ETF関連デリバティブの国内提供に対する金融庁の見解、ビットコインの10万ドル割れ、仮想通貨の最新市場分析に関する記事が関心を集めた。
11/08 土曜日
13:55
JPモルガンのビットコインETF保有量、3ヶ月間で64%増
JPモルガンが第3四半期にブラックロックのビットコインETFを207万株追加し、保有総数は528万株となった。6月から64%増加。
13:30
イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加 将来性への信頼高まり示すか
仮想通貨イーサリアムのバリデータ参加待ちが増加している。The Blockが長期視点の投資家増加が示唆されると指摘した。ステーブルコインのインフラとしての期待も高まっている。
11:30
「ビットコインは重要なサポートレベル付近で推移」CryptoQuantレポート
CryptoQuantが最新市場レポートで、仮想通貨ビットコインが10万ドル付近の重要サポートレベルで推移していると指摘した。複数の指標から現在の状況を分析している。
11:20
ストラテジー、STRE優先株を1株80ユーロで価格設定 1100億円調達予定
ストラテジーが10%利回りのSTRE優先株を1株80ユーロで発行し、7億1500万ドルを調達する予定。当初計画の2倍超となる775万株を発行し、資金はビットコイン取得に充てられる見込みだ。
10:12
ビットコイン再び10万ドル割れ、USDXデペッグがDeFiに波及し信用不安広がる|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは5日以来、再び一時10万ドルを割り込んだ。ステーブルコイン「USDX」の担保不足によるデペッグ(乖離)が複数のDeFiプロトコルに波及し、市場全体に信用不安を広げた。
09:50
トランプメディア、第3四半期に84億円の赤字、保有ビットコインの価値は73億円減
トランプメディアが第3四半期に5480万ドルの純損失を計上し、3四半期連続の赤字となった。保有ビットコインの価値は4800万ドル減少したが、オプション収入で1530万ドルを獲得。
09:35
カザフ、最大10億ドルの仮想通貨準備基金設立へ 2026年初頭立ち上げ予定
カザフスタンが最大10億ドル規模の国家仮想通貨準備基金を2026年初頭までに設立する。押収資産と国営マイニング収益を原資としてETFや関連企業に投資する方針だ。
08:25
XRP保有企業エバーノース、約120億円の含み損に 仮想通貨財務企業に圧力
仮想通貨XRPを企業の財務資産として保有するエバーノースが約2週間半で7900万ドルの含み損を抱えている。メタプラネットなど他の仮想通貨保有企業も大幅な含み損に直面している。
07:20
片山金融相「3メガバンクのステーブルコイン共同発行を支援する」
片山さつき金融相は、3メガバンクやプログマらが行うステーブルコイン発行の実証実験を金融庁がサポートすることが決定したと話した。決済高度化プロジェクトの設置にも言及している。
07:10
米FRB理事がドルステーブルコイン市場の成長を評価、一方で合成型USDXは大幅デペグで0.6ドルに
米FRBのミラン理事がドル連動型ステーブルコインを巨大な成長分野と評価した。一方で合成型ステーブルコインUSDXが大幅デペグを起こしバランサー攻撃の影響で連鎖的な危機が広がっている。
06:20
コインベース、Asterなど上場検討
米大手仮想通貨取引所コインベースが複数の銘柄を同社の上場ロードマップに新たに追加した。
05:55
ジーキャッシュ連日高騰、時価総額100億ドル突破 1カ月で約4倍上昇
プライバシー仮想通貨Zcashが過去1カ月で3倍上昇し時価総額100億ドルを突破。アーサー・ヘイズ氏らの支持やグレースケール関連商品の人気拡大が上昇を後押ししている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧