
トークン解禁の計画
ドナルド・トランプ米大統領と一族が支援する仮想通貨プロジェクト「World Liberty Financial」が7月4日、独自トークン「WLFI」の取引開始を可能にする提案を発表した。承認されれば早期支援者のトークンがアンロックされ、より幅広いコミュニティ参加が可能になるとされる。
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提案では「WLFIを譲渡可能にし、ガバナンス参加への幅広いコミュニティアクセスを実現する」ことが目的として掲げられている。チームと顧問のトークンは当初アンロックされず、より長期間のロック期間が設定される予定だ。
WLFIトークンは現在譲渡制限が設けられているが、総供給量1,000億トークンのうち約300億トークンが公開販売で5.9億ドル以上を調達済みとされる。保有者には投票権とDeFi・ステーブルコイン特化プロジェクト内でのガバナンス変更提案権が付与されている。
World Liberty共同創設者のザック・フォークマン氏は、企業財務にWLFIトークンを組み込みたい上場企業からの「多大な関心」があると述べた。同社は新モバイルアプリのローンチとUSD1ステーブルコインの初回証明報告書公表も予定している。
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一方、Forbes誌の報道によると、トランプ一族関連企業DT Marks DeFi LLCは6月にWorld Liberty Financialの持分を60%から約40%に削減している。トランプ大統領の仮想通貨資産価値は推定1.1億ドルに達し、総額6億ドル以上を獲得したとされる。
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