トランプ政権新ホワイトハウス首席補佐官に仮想通貨ビットコイン擁護派議員を任命

大統領首席補佐官代行に仮想通貨擁護派
トランプ大統領は自身の新たな大統領首席補佐官代行として「ブロックチェーン議員連盟」を設立する等、仮想通貨に対して前向きな姿勢を示しているミック・マルバニー議員を任命した。仮想通貨に精通している同氏がホワイトハウスで権威のある地位に就くことで仮想通貨に対する他議員の見解に良い影響が及ぶ可能性が期待される。

仮想通貨擁護派議員がトランプ大統領首席補佐官に就任

仮想通貨やブロックチェーン擁護派として知られる共和党のミック・マルバニー議員が米大統領首席補佐官の代行に就任することがトランプ大統領のツイートで明らかとなった。

大統領首席補佐官代行として、我が国のために尽くして下さったジョン・ケリー将軍に代わり、行政管理予算局(OMB)局長のミック・マルバニーを任命することを嬉しく思います。

大統領首席補佐官は、ホワイトハウスで米大統領を直接補佐する役割を担い、大統領以外ではホワイトハウス運営を統括する閣僚級のポストであり、任命に当たっては大統領権限のみで可能であり、議会承認は必要ない。

来年からこの役職に就任するマルバニー氏は共和党所属で、過去には米議会で仮想通貨やブロックチェーンに関する議員連盟を主催したことでも知られる。

現在、首席補佐官を務めているジョン・ケリー将軍は海兵隊出身で、トランプ政権内では調整役としての声望も高かったが、辞任に伴い後継者探しが難航していた。マルバニー議員が任命された理由としては、トランプ大統領への忠誠心に加えて、議会の事情に精通している点があるとみられる。

ミック・マルバニー議員と仮想通貨

今回、マルバニー議員がこの役職に抜擢された報道の注目点として、同議員の仮想通貨やブロックチェーンに対する前向きな姿勢である。

マルバニー議員は弁護士出身で、米国南部サウスカロライナ州を基盤として2010年に連邦下院議員に当選して以来、共和党議員として国政に関与し続けている。

政治的には共和党内部でも特に「小さな政府」を強調する保守強硬派に属し、いわゆるティーパーティ運動(草の根保守運動)の波に乗って国政に進出した他、2016年には 超党派の議員連盟である「ブロックチェーン議員連盟(Blockchain Caucus)」を立ち上げている。

この議員連盟はブロックチェーン技術に関する研究や、啓蒙活動を目的としており、政府機関に個人情報保護、医療といった分野でのブロックチェーン技術の適用の可能性を模索していく民主・共和両党から議員をメンバーとして含む超党派の議員連盟で、共和党のマルバニー議員は民主党のJared Polis議員と共同で立ち上げに携わった。

またマルバニー議員は2016年にビットコインは「政府にコントロールされていない通貨」と称している。

仮想通貨やブロックチェーン技術の理解が深い同議員が米国政治の中枢ともいえるホワイトハウスの閣僚級の地位につくことが仮想通貨に与える影響が一部で注目されている。

また9月には米証券取引委員会の新たなコミッショナーとしてトランプ大統領はElad Roisman氏を任命しており、同氏も仮想通貨に対して前向きな姿勢を示している。

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仮想通貨市場が注目する「ビットコインETF」の認可判断を下す、米国証券取引委員会の新執行委員(commissioner)が承認された。証券法を熟知している専門家でもある”5人目”の委員が加わることで、風向きが大きく変わる可能性がある。

米政府におけるブロックチェーン関連の動き

さらに最近ではオハイオ州のWarren Davidson共和党議員がトランプ大統領の掲げる主要政策の一つである隣国メキシコとの国境間に壁を建設する為の資金確保の為にブロックチェーンや仮想通貨(「ウォールコイン」)を利用する案もNPRとのインタビュー内で先週示唆していた。

またトランプ政権のトップは以前にもブロックチェーン技術に対してポジティブな捉え方をしており、その中には行政管理予算局のCIOを務めるMargie Graves氏や、ホワイトハウスの戦略イニシアティブ局長のChris Lidell氏、マイク・ペンス副大統領のチーフエコノミストであるマーク・カラブリア氏等が含まれている。

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トランプ政権がブロックチェーン技術へ関心を抱いている、と話題になりました。過去にもトランプ政権のトップらは、ブロックチェーン技術の採用を何度も示唆していました。
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