仮想通貨マイニング最大手のビットメイン「米テキサス巨大マイニング工場の建設計画」保留|地元のラジオ番組報道

ビットメイン:テキサス巨大マイニング工場の建設計画を保留
世界最大手マイニング企業ビットメインは、テキサス州ロックデールでの巨大ビットコインマイニング工場の建設計画を保留していることが、地元の裁判官から明らかとなった。

テキサスへのマイニング工場建設を保留

世界最大手仮想通貨マイニング企業ビットメイン(Bitmain)は、以前から持ち上がっていた、テキサス州ロックデールでの大規模ビットコインマイニング工場の建設計画を保留していることを、テキサスのラジオ番組KSTX-San Antonioが報道 した。

同社の関係者は、テキサス州ミラム郡裁判所の裁判官Steve Young氏宛ての電子メールで保留の事に関して以下のように伝えた。

再編成されたロックデールのチームは、規模を縮小して、このプロジェクトを再スタートするノウハウを兼ね備えている。

ビットメインは、マーケットの状況に応じて規模やペースを緩めつつ、(再出発して)この地域に貢献したい。

これに対し、Young氏はこのようにコメントをした。

ビットメインの方針に大変に落胆している。我々は招致を行ったし、この計画を大いに期待していた。

ビットメインの工場建設計画は、税収増や雇用創出に向けて前進する、重要な一歩だったのだ。

しかし、ビットメインからの公式声明はまだ出ていない模様だ。

テキサス州ミラム郡裁判所の元裁判官Dave Barkemeyer氏は、ここ10年で同郡の歳入が30%減少していると語っており、この計画が実現すれば、同群の税収増や雇用創出が見込まれていただけに、現地では落胆の声が上がっているという。

事業縮小するビットメイン

ビットメインは以前にも、イスラエルに置く傘下の開発センターを閉鎖し、23人の従業員と同施設の責任者およびビットメイン社の営業・マーケティング部長を解雇することをコインポストでも報道した。

昨年末、同社にする大量解雇の噂は相次ぎ報道されたが、香港の有力紙SCMPの報道では、ビットメインの代表者は、50%以上の解雇との噂は誇張であり、通常の人員整理には、コア事業に焦点を当てなければならない場合もあり、有能な人材を雇うことも理由だと明らかにした。

とはいえ、去年の仮想通貨価格の低迷などが要因で、多くの中小マイニング業者は苦境に立たされており、最大手のビットメインも少なからず影響を受けているだろう。

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