元中国3大仮想通貨取引所OKCoinが、香港上場企業の過半数の株式を取得|South China Morning Postが報道
- 大手仮想通貨取引所OKCoinが裏口上場を目論見か
- 大手仮想通貨取引所OKCoinが香港上場企業の過半数の株式を取得していたことが明らかとなった。業界関係者によると、今回の逆さ合併は、IPOを回避しての実質的な香港での上場を目指すOKCoinの目論見であるとしている。
大手仮想通貨取引所OKCoinが香港上場企業の過半数の株式を取得
世界最大手取引所の一つであるOKCoin(OKEx)の設立者Star Xu(以下、Xu氏)が、香港の上場企業の過半数の株式を取得していたことが明らかになった。また、今回の動きに関して裏口上場に当たる可能性も指摘されている。South China Morning Postが報じた。
香港証券取引所(HKEX)の株式保有状況開示によると、OKExのXu氏が、建築事業を主とする香港の上場企業LEAP Holdings Group Ltdの60.49%の株式を取得していたことが明らかになったという。
Xu氏は、OKC Holdings Corporationを通し1株あたり0.152香港ドル(約2.2円)で約32億株を取得。取得価額は合計で4億8000万香港ドル(約67.8億円)に及び、今回の香港証券取引所に認められた場合、Xu氏は同社の最大の株式保有者となる。
LEAP Holdings Groupは、株式価格の変動を抑えるために取引所での株式取引を停止していたが、その期間での株式取得に至っていたという。
香港の英字日刊紙South China Morning Postは、IPO申請の煩雑な手続きや規制をくぐり抜けてOKCoinが香港の上場企業になるためのアプローチで、backdoor-listing(裏口上場)に当たると、業界関係者は明かしているという。
しかし、香港証券取引所は、市場の健全化と上場企業の平等性向上のために裏口上場を取り締まる姿勢も一方で示しており、そのような形での上場は困難となる見方もある。
香港でのIPOを試みるその他の仮想通貨業界における有名企業としては、マイニング大手のBitmainやCanaan、Ebangが挙げられるが、Canaanは申請の取り下げを行ったほか、Ebangは再申請を検討。Bitmainも今だに審査中であり、仮想通貨関連企業のIPOにおける進展は中々みられていないのが現状だ。
現時点のそのような状況からは、仮想通貨ビジネスが香港の証券取引所という金融セクターに入り込むにあたり、困難に直面している様子が伺える。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します