ビットコインなどの盗難被害に注意:日本の仮想通貨ウォレットサービス「Ginco」を模倣した偽アプリが確認される
- 偽アプリの仮想通貨盗難被害に注意
- 国内大手仮想通貨ウォレットサービスGincoは、Android端末の「Google Play Store」上に、同社を装った不審なアプリがあると注意喚起を行った。誤まって秘密鍵などを入力した場合、不正送金被害に遭う恐れがある。
- フィッシング詐欺とは
- インターネットのユーザから経済的価値がある情報(ユーザ名、パスワード、秘密鍵などの情報)を奪うために行われる詐欺行為
偽アプリの仮想通貨盗難被害に注意
仮想通貨ウォレットサービス「Ginco」は28日、Android端末でインストール可能な「GooglePlay」上に、Gincoを装った不審なアプリがあるとして、公式サイト上で注意喚起を行った。
偽アプリがフィッシング詐欺目的だった場合、仮想通貨の「秘密鍵(資産認証コード)」や、スマホ端末のパスワードなどの個人情報が不正に取得され、不正送金被害につながる可能性があるため、要注意だ。
Google側に削除申請を出していると思われるが、アプリの規約違反としてリジェクトされるまで一定の期間を要する。
安全確認方法と問い合わせ窓口
Gincoは、クローズドβ版をご利用の顧客に対し、安全確認できる手順を公開している。
- Google Play Storeをタップ
- 画面左上の三本線マークをタップ
- マイアプリ&ゲームをタップ
- 画面上部のインストール済みをタップ
- アプリの一覧から「Ginco-仮想通貨ウォレット」をタップ
- 画面右上のメニューボタンをタップ
- 共有をタップ
- Gmailやメモ帳アプリをタップすると、アプリのIDが表示される
- 表示URLが「https://play.google.com/store/apps/details?id=io.ginco」と同様であることを確認
Gincoは、万が一、詐欺の被害に遭われた場合や、Gincoの名前が記載された不審なアプリを発見した場合の対応として、速やかにGincoサポート窓口まで連絡するように促した上、偽アプリによるフィッシング行為等の不正出金への補填は行っていないことを明記している。
Ginco相談窓口: support@ginco.io
サポート時間(10:00〜18:00)
iOSの方が厳格だが、100%安全とは限らない
スマートフォンのアプリは、Android OSは「Google Play Store」、iPhone、iPadのiOSは「App Store」が、公式ストアとして使用されることになる。
「Google Play Store」の審査は、米Apple社のApp Storeほど厳格でないとされるほか、iPhoneアプリと異なり、公式ストア上でなくても公開することができるため、ウイルス被害にも逢いやすいとされる。
とは言え、iPhoneだから絶対安全とは限らないので、このような詐欺事例が発生していることを念頭に置き、アプリを開発したデベロッパーの公式サイトなどからアプリに直接アクセスするなど、大事な資産を自分自身で守る必要がある。
マネックスも別件で注意喚起
Gincoの事例とは別件だが、仮想通貨取引所「コインチェック」を運営するマネックスグループも、詐欺案件に対する注意喚起を行っている。
「マネックスコインマネージメント」を名乗り、電話で「自動売買システムを譲ってほしい」との勧誘を受けたとの情報が寄せられていると公表。マネックスグループ及び当社グループ各社は、上記会社とは無関係であり、勧誘も行なっていないとした。
この事例の自動売買システムは、株や為替のツールのことで仮想通貨関連ではないと考えられるが、仮想通貨関連企業を謳った詐欺案件や模倣犯は後を絶たないため、十分に注意したい。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します