ビットコインは週足MACDゴールデンクロス、急騰したリップルには海外勢の高い関心|仮想通貨市況

仮想通貨市場

●BTCの日足は、100MAの攻防に

●週足MACDのGCは、昨年11月以来のシグナル

●XRP急騰の背景に、海外勢の関心か

●米大手投資コンサルが機関投資家の仮想通貨市場参入に言及

金融市場と仮想通貨

2019年2月19日(火)の国際金融市場の値動きは、以下の通り。

日付 NYダウ 日経平均 BTC価格
2/13(水) 25,425ドル(+372) 21,114円(+280) 39.6万円
2/14(木) 25,543ドル(+117) 21,139円(-4) 39.6万円
2/15 (金) 25,439ドル(-103) 20,900円(-239) 39.5万円
2/18(月) 25,883ドル(+443) 21,281円(+381) 40.8万円
2/19(火) 21,302円(+20) 43.0万円

日経平均株価は一服したが、仮想通貨(ブロックチェーン)関連株は、昨日に続きほぼ全面高に。

コインチェック復活への期待感などで、地合いが急悪化した1月上旬には一時330円台まで下落していたマネックスグループ(8698)が、本日は前日比6.44%高となる430円まで回復したほか、昨年11月に国内大手の仮想通貨取引所「Zaif」からフィスコ仮想通貨取引所へ事業譲渡を行なったフィスコ(3807)も5.79%高となっている。

そのほか、決算内容を嫌気して売られていたリミックスポイント(3825)に至っては、9.69%の大幅高を記録。前営業日に引き続き、仮想通貨セクター全体に資金が流入している様子が伺えることから、BTC及びETH市場に関するマーケットメイクの可能性を含め、大口の意思を感じざるを得ない展開と言えよう。

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テクニカル分析

中期トレンドラインをブレイクアウトしたBTCチャートは、昨晩から本日にかけて前日比+8%を記録するなど、一段高となった。

ただし、短期間で急騰したことで「RSI」が過熱感を示しており、4時間足でのRSI90%台は、BTC価格が100万円に接近した昨年8月以来となる。実に半年ぶりの水準だ。

日足で見ると、雲を抜けた後、100MA(100日移動平均線)付近でやや失速するも、再び上値を試そうとしている。過熱感が落ち着いた後、この価格帯を上抜けることさえ出来れば、4,000ドル(44万円)台回復、そして次の中期目標として200MAの5,000ドル(55.4万円)付近、および「トレンド転換」まで視野に入る可能性がある。

さらに上位足を確認すると、週足ベースでダブルボトムの形状から反発し、連続陽線を付けつつ上昇を伺うなど、ロングに優位性の高いチャートが顕現しているほか、トレンド系のテクニカル指標「MACD」がゴールデンクロスしており、昨年11月のBCHハッシュ戦争に伴う仮想通貨市場大暴落期にはMACDがデッドクロスしていたが、今回は材料豊富な”春”に向けた「トレンド転換」を示唆しているようにも見受けられる。

なお、最近の高騰に伴い、仮想通貨市場における取引量は、2018年5月以来、9ヶ月ぶりの水準をマーク。センチメント(市場心理)の改善に繋がっている。

そんな中、大型アップデート「コンスタンティノープル」を月末に控え、BitMEXなどの海外の主要取引所で過去最高の取引高に達したイーサリアム(ETH)の高騰を尻目に、主要アルトコインの中で出遅れてたXRP(リップル)も急動意。一時38円近くま上値を急伸させた。

出典:cryptowatch

循環物色された可能性があるほか、昨日コインポストに掲載した、SBIホールディングス北尾社長インタビュー記事が、海外の人気仮想通貨メディアdailyhodlinvestinblockchaincryptopotato にも日英翻訳されて拡散されるなど、米Ripple社およびXRPの将来性に対する海外勢の関心も集まっている。

SBIグループは、仮想通貨取引所「SBIバーチャル・カレンシーズ」など、仮想通貨事業にも注力している。同グループの北尾吉孝CEOに、仮想通貨メディアCoinPostでインタビューを実施。ビットコイン市場やリップル(XRP)の展望などを伺った。

直近の仮想通貨市場が一過性の上昇で終わってしまうのか、あるいは現物買いがしっかり入る形で、上昇トレンドに転換していくのか、しっかりと見極めたい。

ビットコインのロング数が昨年3月来最高水準に

また、今朝の時点で、BitFinexにおけるBTC/USDのロングポジション数が、18日午後1時時点で、昨年3月末以来となる38,237BTC(約162億円)に到達していることが判明している。

12月中旬にも、35,000BTCまで上昇していたことが確認されているが、今回は約11ヶ月ぶりの高水準に傾いた格好だが、ストップ・ロスを誘発する「ロングスクイーズ」には警戒すべき状況にもなるため、相場の状況を注意深く見守る必要がありそうだ。

詳細は、以下の記事で解説している。

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ビットコインが18日より続く堅調な推移を継続したことで、停滞していたアルトコイン市場にも緩和の動きが波及し、全面高を記録。依然、方向性こそ明確ではないが、今回の高騰時に複数の変化が見られた。

イーサリアム(ETH)価格は、国産dAppsゲームも後押しか

現時点では、市況の大局に影響を与えるほどではないものの、ETH高騰を後押しする材料としては、イーサリアムチェーンを使用したdAppsゲーム「マイクリプトヒーローズ」の世界的な人気拡大も挙げられる。

ゲームのエコシステムを構成し、500ETHで購入可能な「ランド(ゲーム内のデジタル領地)」に関するプレセール、およびゲーム内通貨を使用したクラウドセールの満を持しての開始に伴い、約4,000ETHが短期間で購入されるなどしており、日本市場を中心としたブロックチェーンゲームの市場規模拡大の勢いを示す好事例と言えそうだ。

米大手投資コンサルが機関投資家の仮想通貨市場参入に言及

なお、年金ファンドや保険基金などの機関投資家を対象に、33兆円以上の資産を運用する投資コンサル「Cambridge Associates」社のアナリストは、米有力紙ブルームバーグの取材に対し、「仮想通貨市場を調査し、検討すべきだ」と言及した。

仮想通貨業界にあらゆる課題は残るが、長期的に見れば、今から機関投資家がこの業界を調査し、検討を始めておいたほうが賢明だろう。

仮想通貨への投資リスクは高いが、デジタル化が進む世界に革命を起こすプロジェクトもあるかもしれない。

つい先週、米国バージニア州フェアファックス郡の巨額年金基金の2つが、仮想通貨に特化した米投資運用企業のモルガン・クリーク・デジタル社が設立した44億円に相当した仮想通貨・ブロックチェーンファンドに出資したことが判明したほか、昨年10月には、米名門イェール大学は大学基金を、約450億円に及ぶ新たなデジタル・アセットファンドに、出資を加えた。

今後も、大口基金や機関投資家による市場・業界参入がより、多く見込まれるだろう。

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本日の仮想通貨市況は、ビットコインとイーサリアム価格急騰の背景を探る。テクニカル分析ではシンプソン否定が強気シグナルを示唆。BTC市場のセンチメントを示す「メイヤー倍数」とは。
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