はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

今回のビットコイン高騰はこれまでと異なる?直近で見られた変化を読み解く|仮想通貨朝市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨朝市場
ビットコインが18日より続く堅調な推移を継続したことで、停滞していたアルトコイン市場にも緩和の動きが波及し、全面高を記録。依然、方向性こそ明確ではないが、今回の高騰時に複数の変化が見られた。

仮想通貨市場

仮想通貨市場は19日、ビットコインが前日より続く堅調な推移を継続したことで、停滞していたアルトコイン市場にも緩和の動きが波及し、全面高を記録している。特にアルトコインの中には、前日比20%高で推移する通貨も見られるなど、主要銘柄を中心に買いが相次いだ。

この一時的に見られた堅調な推移には、今回の上昇、またはその後の余波がこれまでと異なる動きをしている事が、投資家心理に変化をもたらしていると考えられる。その理由としては、昨夜に公開した仮想通貨市況で掲載した以下の3点が挙げられる。

  • Hボラティリティインデックス低水準付近で出来高を伴う上昇
  • フラクタル構造(一部分が全体に相似する自己相似パターンの踏襲)の否定
  • 仮想通貨関連銘柄が全面高(先回りして同セクターに資金流入している可能性)

より詳しい内容は、以下の仮想通貨市況から確認できます。

ビットコイン急騰で年初来最高水準の出来高に、Mayer Multiple(メイヤー倍数)の注目度急上昇|仮想通貨市況
本日の仮想通貨市況は、ビットコインとイーサリアム価格急騰の背景を探る。テクニカル分析ではシンプソン否定が強気シグナルを示唆。BTC市場のセンチメントを示す「メイヤー倍数」とは。

特に注目したい点は、2019年以降のBTC価格推移で見られていたフラクタル構造で、類似パターン(三角保ち合い上抜けor下落からの急騰→レンジ→急落のシンプソンズ)を今回明確に否定した点だろう。

昨日からの流れを見ていくと、昨年末から抵抗帯となっていた「中期の日足トレンドライン」と、39.8万円(fib0.618)を同時にブレイクしたことで、上昇に転じたビットコインは、時点の41.3万円(fib0.5)で跳ね返されるも、上値を試しにいく動きをみせ、同ラインを上抜けしている。次点のfib0.236まで到達すれば、年初来最高値を更新することになるが、19日の7時時点では方向性を探る動きが続いている。

また、昨日の先行指標になっているイーサリアムの価格推移も現在の相場を見る上で注目したい。

また、今回の上昇時の状況で調査を行なっている中で、上述した3つの変化のほかに、3つの新たな動きが見られている。

LocalBitcoinのOTC取引 米国で過去最高を記録

P2Pプラットフォームで、各国に個人向けOTC取引を提供しているLocalBitcoinのデータにて、今回の上昇前にあたる16日まで1週間、米国の出来高が過去の水準より数倍まで急騰していることがわかった。これは、前週比で4倍に値する数値で、極めて高い水準まで上昇したことがわかる。

OTC取引は個人間での売買(相対取引)となるため、取引量が増加が、直接的に現物取引価格へ影響しにくいが、この出来高の上昇倍率は、過去の推移から見ると異常であり、米国トレーダーの動きを見る上での一つの指標になるかもしれない。

経済的、政治的な理由に加えて、ユーザーが同じエリアの仮想通貨支持者を見つけて繋がることができるなど、コミュニティ参加のきっかけになるといった側面もあるLocalBitcoinのOTC取引。ベネズエラなどの国内情勢が悪化している国で、自国通貨のハイパーインフレなどを理由にビットコイン需要が拡大し、出来高が上昇している事が確認されているが、日本や米国などの先進国では、他の取引所と同様に、下落と比例して出来高が細っていた状況にあった。

出典:CoinDance

ベネズエラの出来高推移

世界の出来高推移

今回、先進国の出来高に大きな変化が見られている点は、注目すべき内容であり、今後の推移も継続して追っていく必要がありそうだ。

主要通貨がプラス乖離に

TradingViewでTainoko氏が提供する、FX取引と現物取引の乖離を示すインデックス「Kairi Flyer」のデータによると、ビットコインを含めた主要通貨すべての乖離がプラスに転じたことがわかった。

同インデックスでは、bitFlyer FXBTCJPY、XBTUSD、ETHUSDのほかに、XRPやBCHを含む7通貨の価格を参照したデータが掲載されている。

これは、先物取引であるFXが、現物より高い価格で取引されていることを示しており、これまで下落相場にあった仮想通貨市場では、売り目線が強まっていたことから、マイナスに乖離する場面が常に見られていた。

ビットコインのロング数が昨年3月来最高水準に

また、bitfinexにおけるBTC/USDのロングポジション数が18日午後1時時点で、昨年3月末以来となる38,237BTC(約162億円)に到達していることがわかった。

12月中旬にも35000BTCまで上昇していたことが確認されているが、今回は約11ヶ月ぶりの高いロング比率に傾いた。

Bitfinexでのビットコイン価格は4000ドルの重要ラインを突破し、市場の温度感が変わりつつあるように思えるが、買い方が増えている際に、価格を誘導的に下落させ、ストップ・ロスを誘発する「ロングスクイーズ」には警戒すべき状況にもなるため、相場の状況を注意深く見守る必要がありそうだ。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

ビットコインなどの仮想通貨を含む税金の「確定申告期間」始まる|簡単手順や重要事項まとめ
仮想通貨ビットコインなどの売却などで得た所得は、雑所得に分類され、「年20万円以上の所得」がある場合、確定申告が必要となる。初めての確定申告では不安が付きまとうが、「仮想通貨関係FAQ」で確認しておきたい。
SBI北尾社長インタビュー『仮想通貨(ビットコイン)市場の将来性とリップルの展望』
SBIグループは、仮想通貨取引所「SBIバーチャル・カレンシーズ」など、仮想通貨事業にも注力している。同グループの北尾吉孝CEOに、仮想通貨メディアCoinPostでインタビューを実施。ビットコイン市場やリップル(XRP)の展望などを伺った。
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者12,000名突破。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/10 金曜日
16:47
ジャック・ドーシーのブロック社、ビットコイン決済・ウォレットソリューション「Square Bitcoin」提供開始へ
ジャック・ドーシー氏率いる米ブロック社が、Squareで仮想通貨ビットコイン決済・変換サービスを開始する。初年度手数料無料で、売上の一部をBTCに自動変換可能だ。
16:09
ビットコイン、2030年までに金と並ぶ中央銀行準備資産に ドイツ銀行が予測
ドイツ銀行のアナリストらが、ビットコインが2030年までに中央銀行の準備資産となると予測した。ボラティリティ低下や規制整備が進む中、ビットコインは、金と共に中央銀行のバランスシートに共存する可能性があると見ている。
15:23
カルビー×SNPIT「じゃがりこ」NFTコラボ発表 10月15日から販売開始へ
ブロックチェーンゲームSNPITとカルビーが「じゃがりこ」NFTコラボを開始。10月15日から段階的に販売。ミントスクロールを使って新カメラBOXを生成可能。価格や販売スケジュールの詳細を解説。
12:05
ステーブルコイン史上最大の買収案件か、コインベース・マスターカードが買収競合=フォーチュン誌
コインベースとマスターカードがステーブルコイン企業BVNK買収で競合している。過去最大規模の20億ドル案件となる可能性。ステーブルコインブームが本格化か。
11:57
大口投資家が4億ドル超のビットコインショート、市場は冷静な反応
暗号資産(仮想通貨)市場では、大口投資家が4.2億ドルのビットコインのショートポジションを構築し市場に警戒感。一方で現物ETFへの資金流入は8日連続で継続。ビットコインは121,000ドル台で推移し、短期的な値動きに注目が集まる。
11:03
BitLendingが最高料率10%を出せる理由──J-CAM運営メディアIolite編集長に聞いた暗号資産レンディングの未来
日本発の暗号資産レンディング「BitLending」。J-CAM・Iolite編集長の八木紀彰氏に、業界最高水準10%の料率を実現する理由とFireblocksによる堅牢なセキュリティ体制、海外展開について聞いた。
10:18
ルクセンブルクの政府系ファンド、ビットコインETF投資が明らかに
ルクセンブルクの財務大臣は、同国の政府系ファンドFSILがポートフォリオの1%を仮想通貨ビットコインのETFに投資していると明かした。政府承認の新たな投資方針を適用している。
09:47
アーサー・ヘイズが「ビットコイン相場の4年サイクル」終焉を主張 米中通貨供給に注目
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏が、ビットコインの半減期サイクル終焉を予想した。米中の通貨供給変化が価格を左右すると分析し、トランプ政権下での上昇要因を解説している。
09:32
ブラックロックのビットコイン現物ETF、BTC保有数量が80万枚超え
ブラックロックの仮想通貨ビットコイン現物ETFのIBITは、保有するビットコインの数量が節目の80万BTCを超えた。ビットコインの最大供給量の3.8%超に達している。
08:00
Aleo創設者が語る「プライベートスマートコントラクト」の将来性と日本市場への期待|CoinPostインタビュー
革新的ブロックチェーン「Aleo」を創設したハワード・ウー氏に独占インタビュー。ゼロ知識証明技術の可能性、プライベートステーブルコインの未来、規制当局との連携、そして日本市場への展望を語ります。
10/09 木曜日
17:13
米最大手取引所コインベース開発のBaseが「トークン専門家」を募集開始 独自トークン検討か?
コインベース支援のイーサリアムLayer 2プロジェクトBaseが「トークン・ガバナンス調査専門家」の採用を開始。独自トークン発行に向けた計画が本格化か。
16:18
大手予測市場ポリマーケットに独自トークン発行の可能性、ICE投資後にCEOが示唆
予測市場大手ポリマーケットのコプランCEO が独自トークン「POLY」発行をXで示唆した。3000億円規模のICE投資発表後のタイミングで憶測が広がっている。
14:52
Binance Japan、PayPayと資本業務提携契約を締結 PayPayマネーによる仮想通貨購入サービスを検討
日本のキャッシュレス決済最大手PayPayが、世界最大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスジャパンの筆頭株主に。40%の株式取得により資本業務提携を実現し、PayPayマネーで仮想通貨を購入・売却できる新サービスを展開予定。7000万人のユーザー基盤と世界2.9億人のBinanceネットワークが融合し、日本のデジタル金融に革命をもたらす提携内容とは。
14:13
ソラナDEXジュピター、独自ステーブルコイン「JupUSD」発行へ エセナと提携
仮想通貨ソラナ最大のDEXアグリゲーター「ジュピター」が独自ステーブルコイン「JupUSD」を2025年中にローンチ予定だ。エセナと提携しUSDtbを担保に採用するとしている。
11:46
ビットコイン高止まり、過去最高水準の機関投資家需要とBNBミーム熱が市場牽引
仮想通貨市場で2つの大きな動きが確認された。1. ビットコインETFへの資金流入が過去最高水準に到達、大手金融機関の配分解禁で機関需要が加速。2. バイナンスのBNBチェーンのミームコイン市場が急拡大、10万人超の新規トレーダーが流入し取引量8200万ドル超え。最新市況を分析。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧