電通、ブロックチェーンを活用した「アート作品」の評価・流通インフラを提供するスタートバーン社に出資
- 電通がブロックチェーン企業、スタートバーンに出資
- 電通は、「アート作品」の流通において、作品情報や来歴の管理、流通時のアーティストへの還元が課題とされてきた中、ブロックチェーン企業のスタートバーン社に出資したことを発表した。
電通がブロックチェーン企業、スタートバーンに出資
株式会社電通(本社:東京都港区、代表取締役社長執行役員:山本 敏博)は19日、ブロックチェーンを活用し「アート作品の新時代の流通・評価インフラ」の構築に取り組む東京大学発ベンチャー、スタートバーン株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:施井 泰平)に出資したことを発表した。
スタートバーン社は、アート×ブロックチェーンを主軸に様々な事業展開している会社で、次のようなビジョンを掲げている。
アートが社会のあらゆるシーンに影響を及ぼし、社会全体からアートに還元される。双方向で、なめらかで、豊かな関係性。
これがわたしたちスタートバーンが目指す未来です。
アートの長い歴史の中で生まれた信頼性や評価などの仕組み、その構造を理解しつつ、新しい技術を活用することで現実的に解決できる、アート業界の課題に取り組んでまいります。
スタートバーンは昨年7月、UTEC4号投資事業有限責任組合から1億円超を調達。以下の3点に関して、事業展開を行っている。
- 文化・芸術品などの管理に特化した「アート×ブロックチェーン」ネットワークの構築
- アート×ブロックチェーンネットワークと連動する自社運営ウェブサービスの提供
- ブロックチェーン×コーポレートの共同開発事業を開始
出資の背景
出資の背景について電通は、「アート作品」の流通において、作品情報や来歴の管理、流通時のアーティストへの還元が課題とされてきたと指摘。
そうした中、スタートバーン社はブロックチェーン上でスムーズに契約の検証・交渉・実行をプログラム化する「スマートコントラクト」により、これらの課題に対応した、アート作品の流通・評価インフラを構築している。
今後、電通グループの事業成長のために、社会やテクノロジーの変革に即応しながら新たな事業基盤を創造する専門組織(2018年7月発足)である「電通イノベーションイニシアティブ」は、スタートバーン社とさまざまな企業を結び付け、ブロックチェーンを活用したスマートコントラクトプラットフォームの事業開発等を推進し、アート流通インフラ構築事業で培った知見・ノウハウを、さまざまな著作権コンテンツの流通管理に応用していく予定だ。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します