2019年以降、ビットコインよりも高い時価総額上昇率を見せた仮想通貨銘柄37選

時価総額が最も上昇した仮想通貨37選
2019年以降も低迷を続けるビットコイン市場だが、時価総額を上昇させているアルトコインも散見された。今回は、時価総額が1億ドルを超えている仮想通貨銘柄37選と、主な銘柄の上昇理由を掲載する。

時価総額が最も上昇した仮想通貨37選

2019年の3ヶ月間、ビットコインの時価総額と比較してさらに高い上昇率を見せた時価総額を誇るアルトコインを 海外仮想通貨メディアchepicapChepicapが発表した

2019年以降の仮想通貨市場は、昨年末の大幅下落からは落ち着きを取り戻し、底値圏からはやや反発した価格帯で推移している。

仮想通貨市場は、ビットコイン価格が2万ドルを超えた2017年末をピークに断続的な大幅下落を続け、2018年末には市場全体の時価総額は1020億ドル(11.2兆円)まで萎んでいた。

しかし、その後の仮想通貨市場は、ドミナンス50%を超えるビットコインを筆頭に、1400億ドル(約15.4兆円)までの回復を見せている。

実際、ビットコインの通貨自体の時価総額において、2019年以降の3ヶ月間では約8.4%の上昇が見られた。

1月1日時点で654億ドル(約7.1兆円)だった時価総額は、3月末時点で709億ドル(約7.79兆円)となっている。

今回は、時価総額1億ドル以上(約110億円)の時価総額を誇る通貨に限定し、2019年以降の3ヶ月間で時価総額が上昇したアルトコイン紹介する。

上昇率6〜10%

通貨銘柄で2019年に入ってから時価総額がおよそ6から10%上昇した銘柄は以下の5通貨だ。

  • Nano(NANO)
  • Bytecoin(BCN)
  • Omisego(OMG)
  • Decred(DCR)
  • Lisk(LSK)

リスク(LSK)

長らく下落傾向が続いていた仮想通貨リスクだったが、3月11日にはリスク財団が欧州連盟委員会の後援を受ける国際信用ブロックチェーンアプリケーション協会(INATBA)に初期メンバーとしての参画が発表されている。

EUからの後押しのほかにも、同協会にはSWIFT、Accenture、Fujitsu、Consensysなどが参画している。また最近ではリップル社やカルダノ財団も参入が決定しており、信頼性の高い団体への加盟が上昇のタイミングと重なっていた。

CoinPost関連記事

仮想通貨リスクの高騰要因を考察。海外取引所Bittrexの初IEOセールが迫る中、ICOバブル再来を彷彿させる市況にある。また、海外主要取引所の動きに、トークン価格が好反応した。

上昇率10〜20%

時価総額が直近3ヶ月で上昇した仮想通貨は、以下の6銘柄である。

  • Aeternity(AE)
  • Neo(NEO)
  • Tron(TRX)
  • Monero(XMR)
  • Dash(DSH)
  • Qtum(QTUM)

トロン(TRX)

上記の銘柄の中で最も話題となったのは、仮想通貨トロン(TRX)だろう。

仮想通貨トロンは、発行元のトロン社が昨年買収していたBitTorrent社の独自トークンBTTがバイナンスのICOプラットフォームで完売し、BTTのエアドロップがTRX保有者を対象に向けて行われることが材料視され、価格を上昇させている。

CoinPost関連記事

2025年まで続行予定という異例の長期エアドロップ、BitTorrent社が発行する「BTT」は11日第一回目より始動。価格への影響やトロンのエコシステムへの影響が注目される。

上昇率20~60%

時価総額が2019年20%から60%上昇した仮想通貨は、以下の通りだ。

  • Chainlink(LINK)
  • Maker(MKR)
  • Basic Attention Token(BAT)
  • Pundi X(NPXS)
  • EOS(EOS)
  • ICON(ICX)
  • VeChain(VET)
  • Bytom(BTM)
  • Komodo(KMD)
  • Tezos(XTZ)
  • BitShares(BTS)
  • Cardano(ADA)
  • DigiByte(DGB)

全体的な時価総額ランキングにおいても、上位のイオスは中国の北京情報センター(CCID)のブロックチェーン研究所が発行する国際パブリックチェーン技術評価指標において、数ヶ月間連続して1位を維持している。

CoinPost関連記事

中国の行政機関であるCCIDのブロックチェーン研究所は、仮想通貨に関連する第11回「パブリックチェーン技術評価」を公表。リップルは前月比で2つ順位を上げ、ビットコインのランクは変動せず15位を維持した。

上昇率60%以上

そして時価総額が2019年に60%以上も上昇した銘柄は以下の通りである。

  • ABBC(ABBC)
  • Enjin(ENJ)
  • Crypto.com Chain(CRO)
  • Ravencoin(RVN)
  • THETA(THETA)
  • Binance Coin(BNB)
  • Holo(HOT)
  • Huobi Token(HT)
  • Ontology(ONT)
  • Litecoin(LTC)
  • Augur(REP)
  • Steem(STEEM)

Crypto.com Chain(CRO)

Crypto.comが発行するCrypto.com Chainは3月にはいってから10倍以上の上昇を記録している。

CoinPost関連記事

仮想通貨Crypto.com-chainは3月に入ってから一時10倍の高騰を記録している。仮想通貨取引所への相次ぐ上場発表が刺激材料となり、時価総額20位にランクインする要因となった。

バイナンスコイン(BNB)

バイナンスコインは、今年に入って最も注目を集めている通貨と言えるだろう。

通貨自体のアップデートは行われていないものの、発行元のバイナンスが独自のトークンセールプラットフォーム「バイナンス・ローンチパッド」を1月に開始して以来、毎月行われるトークンセールに投資家の買いが集まることで、BNBの上昇要因となっている。

CoinPost関連記事

仮想通貨取引所バイナンスが提供するBNBの高騰が続いている。今回高騰した最新事例だけでなく、過去の流れからビットコイン建最高値更新までを解説。今後の展開を見る上での事例を紹介。

ライトコイン(LTC)

ライトコイン(LTC)は8月7日に控える半減期が上昇要因の一つとして挙げられる。またそのほかにも匿名機能やミンブルウィンブル搭載の可能性がライトコインの人気上昇につながっていると言えるだろう。

現在25LTCであるライトコインのマイニング報酬は、8月初旬()に半分の12.5LTCに減少する予定だ。

CoinPost関連記事

昨日から高騰を高騰を見せているライトコイン、新たな匿名機能の導入発表に続き、高速決済システムの利用が4000店舗以上に拡大されることも明らかに。

Enjin(ENJ)

仮想通貨Enjinの上昇要因としては、2月後半に発表されたサムスンの新型スマホ「Galaxy S10」に搭載されているウォレットに対応通貨の一つであることが判明したことが挙げられる。

CoinPost関連記事

世界最大手のスマホメーカー「サムスン」が新型Galaxy S10のウォレットに、ビットコインやイーサリアムに加えて仮想通貨2種の追加対応を発表した。対象通貨の一つCOSMEEは、サムスン初となるdAppsプロジェクトだ。
本日の速報をチェック

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

コメントしてBTCを貰おう 新着ニュースをチェック

速報

新着記事

人気記事ランキング