過去最高を記録した韓国のビットコインOTC取引|10人に1人が仮想通貨トレーダー

高まる韓国の仮想通貨需要
仮想通貨大国の韓国においてLocalBitcoin上でビットコインのOTC取引が過去最高値に達していることがわかった。

韓国のビットコイン出来高、過去最高水準を記録

仮想通貨の人気が高い韓国においてビットコインのOTC取引が過去最高水準に達したことが仮想通貨情報サイトのCoin Dance上で確認された。韓国における仮想通貨の需要が高まっている事が伺える事例となっている。

出典:LocalBitcoins

LocalBitcoin上で確認された韓国におけるビットコイン取引量は今年2月にも過去最高に達していたが、相場の上昇と共に4月以降は平均的に高い出来高を記録していた。

しかしLocalBitcoin はP2Pのビットコイン取引を行うプラットフォームであるため、韓国の仮想通貨投資家がOTC取引に移行している傾向も同時に表していると言える。

実際、韓国の取引所では昨年ハッキングなどのセキュリティ事件が相次いだ。国連の報告書などではコインチェックのハッキングなどと共に、このような事件の多くが北朝鮮のサーバー犯罪グループ「ラザルス」の仕業だったと指摘する声も出ている。そのような状況下で、セキュリティリスクを保証しながら、仮想通貨市場の高騰に肖ることを可能にする手段としてP2P取引が着目されたのだろう。

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北朝鮮は、厳しい経済制裁を逃れるべく、外貨を取得するサイバー攻撃を強化、2017から18年にかけて、日本や韓国などアジア圏の仮想通貨取引所へサイバー攻撃を仕掛けていたことがわかった。約5億ドル(555億円相当)の被害がでているという。日経新聞がスクープとして報じた。

実際、韓国市場は仮想通貨業界においても一時期は大体的な裁定取引を可能とした「キムチ・プレミアム」で知られていたほか、米国と日本に次いで仮想通貨トレーダーが多い国であることがブロックチェーンデータ企業Datalightの調査で明らかになっていた。

出典:DataLight

上記のデータ主要100の仮想通貨取引所を調査した結果で、約11%とおよそ韓国市民の10人に1人が仮想通貨取引を行っていることを指している。また韓国の法定通貨でも同様のパターンを見ることができる。

仮想通貨情報サイトCoinhillsによると、過去24時間以内でビットコイン建の取引が多かった法定通貨ペアは以下のような結果だ。

出典:Coinhills

やはりこちらでも米ドルが1位、日本円が2位、そして韓国ウォンが3位となっている。

さらに昨秋、仮想通貨企業Ibinex社が公開した調査レポートでは、投資家だけでなく国民全体で見ても仮想通貨に対する認知度は韓国が1位にランクインしていたことが判明していた。また知識量においても日本に次いで2位だった。

出典:Ibinex

高まるOTC取引の需要

また先週には米国から経済制裁を受けている中東イランでも仮想通貨ビットコインの需要が高まっていることがLocalBitcoin上で確認された。

仮想通貨への需要が経済危機にある国家だけでなく、韓国のような先進国からも需要があることは仮想通貨の普及度を物語っていると言えるだろう。今後も韓国市場の仮想通貨における関心度や相場参入が展開していくか注目していきたい。

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世界トップ100の仮想通貨取引所のデータから、仮想通貨トレーダー数1位は米国、2位は日本、3位は韓国が続く。ブレグジット問題に揺れる英国が4位になったほか、通貨不安を抱えるトルコやブラジルでも仮想通貨取引が活性化している現状が浮き彫りに。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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