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仮想通貨ウェルスマネジメントAbra、SPAC合併でナスダック上場へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 企業価値7.5億ドル
  • AUM目標2027年末100億ドル超

SPAC上場を発表

仮想通貨ウェルスマネジメント企業アブラ・ファイナンシャル・ホールディングスは16日、特別目的買収会社(SPAC)ニュープロビデンス・アクイジション・コープIIIとの企業合併を通じてナスダックへ上場することを公式発表した。合併後の新会社名は「Abra Financial Inc.」となり、ティッカーシンボル「ABRX」での取引が予定されている。

今回の取引においてアブラの企業価値はプレマネー株式評価額7億5,000万ドルと設定された。ニュープロビデンスが信託口座に保有する最大3億ドルの現金が成長資金として提供される見込みで、株主による償還状況によって最終調達額は変動する。

アダムス・ストリート、ブロックチェーン・キャピタル、パンテラ・キャピタル、RRE ベンチャーズ、SBIを含む既存投資家は保有株式を全額新会社に移行し、アブラの株主が合併後も過半数持分を維持する。

仮想通貨業界では2026年に入り上場を目指す動きが相次いでいる。クラーケン関連SPACが約533億円規模のIPOを完了してナスダックに上場したほか、仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーも米国市場でのIPOを検討中であることが報じられており、アブラの上場発表はこうした業界全体の資本市場回帰の流れに沿ったものだ。

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アブラは分別管理による仮想通貨カストディ、数百種類の仮想通貨取引、仮想通貨担保融資、アドバイザリーサービスを提供するプラットフォームとして運営されてきた。富裕層個人・機関投資家・ファミリーオフィス・登録投資顧問を主要顧客層と位置付けており、現在「数億ドル」規模の運用資産(AUM)を管理しているとアブラは説明している。

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アブラ創業者兼CEOのビル・バーハイト氏は声明で「ビットコイン、ステーブルコイン、リアルワールドアセットのトークン化は急速に将来の金融システムの基盤になりつつある」と述べ、規制された枠組みの中で機関グレードの仮想通貨ウェルスマネジメント商品を構築する方針を示した。ニュープロビデンスの共同会長アレックス・コールマン氏も、アブラを「デジタル資産と個人金融の交差点で事業を展開する先駆的企業」と評価している。

合併はすでに両社取締役会の承認を得ており、今後は株主承認と通例の取引完了条件の充足を経て成立する見通しだ。

アブラは2027年末までにAUMを100億ドル超へ拡大することを目標に掲げており、上場による資金調達と知名度向上が顧客基盤拡大の加速につながるかどうかが今後の焦点となる。

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