WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

バイナンス、イラン送金報道を全面否定 米司法省の調査は進行中

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • バイナンスはWSJ発行元を提訴
  • 上院議員も情報提供を求める書面を送付

報道内容を全面否定

世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは、11日付けの声明で、イランへの制裁違反に関する一連のメディア報道を全面否定した。

報道では「バイナンスが17億ドルをイランの制裁対象に送金した」「調査担当者が解雇された」「調査員が『Blessed Trust』アカウントへのアクセスを拒否された」などの主張がなされていたが、同社はこれらをすべて虚偽と断言した。

バイナンスの調査によると、問題の資金はバイナンスを起点とも終点ともしていない。資金は複数の中間ウォレットを経由しており、最終的にイラン関連ウォレットに到達したのは約1億2,600万ドルにとどまる。同社はイランとの関連が判明した時点で即座に該当アカウントを停止し、法執行機関に報告したと説明した。

コンプライアンス担当者の退職についても「調査とは無関係」と強調。調査はその後も継続されたとしている。

「Blessed Trustアカウントへのアクセス拒否」については、システムログによって調査員へのアクセスが常に許可されていたことが確認されており、「この主張は内部記録によって明確に否定されている」と強調した。

同社はコンプライアンスの実績として、制裁対象エンティティへのエクスポージャーが約97%減少したこと、2025年だけで7万1,000件超の法執行機関からの要請に対応したことなどを挙げた。年間コンプライアンス投資額は2億ドル超、全従業員の20%がコンプライアンス業務に携わっているという。

バイナンスは「不審な活動を検知・調査・報告することが責任ある取引所の姿だ」と述べ、引き続き法執行機関との連携を強化する姿勢を示した。

関連:米アラバマ州連邦地裁、バイナンスのテロ資金供与訴訟を棄却

相次ぐメディア報道と当局の動き

今回の問題は、2026年2月、フォーチュン誌がバイナンスのコンプライアンスチームの調査員を解雇したと報道したことに端を発する。同誌は内部文書を引用し、イランに関連するエンティティが2024年3月から2025年8月にかけて、バイナンスを通じて10億ドル超を受け取った可能性があると伝えた。

その後、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)とニューヨーク・タイムズ(NYT)も相次いで報道。NYTは社内記録などを根拠に、イラン人が1,500以上のバイナンスアカウントにアクセスし、そのうち2つのアカウントからテロ組織に17億ドルが送金されたと伝えた。

こうした報道を受け、上院国土安全保障委員会のリチャード・ブルーメンソール議員が2月25日、バイナンスに対する上院調査を開始。イラン関連組織への17億ドル送金疑惑と、内部調査員の解雇問題について情報提供を要求した。

さらに3月11日にはWSJが米司法省(DOJ)による調査開始を報道。同日、バイナンスはWSJの報道内容が「虚偽かつ名誉毀損にあたる」として、WSJの発行元ダウ・ジョーンズを提訴したと発表した。

関連:米司法省、バイナンスを通じたイランの制裁回避疑惑を捜査 

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11:09
アジア当局が語るデジタル資産規制の次なる地図|WebX2026
WebX2026「規制が変わる、市場が動く」レポート。パキスタン・タイ・マレーシア・インドネシアの規制当局と元ホワイトハウス顧問が、デジタル資産規制とアジア版MiCAの可能性を議論した。
11:05
円高がビットコイン円建価格を圧迫、クラリティー法案停滞も重し|仮想NISHI
*本レポートは、クリプトアナリストである仮想NISHI(@Nishi8maru)氏が、CoinPostに寄稿した記事です。 クリプト市場マーケットレポート(7/31日 AM11…
11:00
ハイパースケール・データ、保有ビットコインの一部をAIインフラ開発の資金に活用
ハイパースケール・データは、財務戦略として保有する仮想通貨ビットコインの一部をAIインフラ開発の資金に活用することを発表。すでに100BTCを売却したと説明している。
10:30
コインベース決算発表、予測市場収益倍増も577億円純損失を計上
コインベースが2026年4-6月期決算を発表した。純損失は3億5,950万ドルとなり、市場予想を上回る規模となった。一方でステーブルコイン事業や予測市場は伸びを示した。
10:16
コインカイト、Mk3のシード生成に脆弱性 資金移行を呼びかけ
コインカイトが30日、COLDCARD Mk3で生成したシードに脆弱性の可能性があると発表した。対象はファームウェア4.0.1以降で、パスフレーズ設定や未対応機種への資金移行を呼びかけている。調査は継続中。
09:57
AIエージェントは誰が支配するのか、所有権と通貨主権のゆくえ|WebX2026
WebX2026で開催されたAIエージェント経済パネルを詳報。Animoca Yat Siu氏、元FRB幹部Sunayna Tuteja氏、Perplexity森田俊氏が、AI活用の実態からステーブルコイン、通貨主権まで議論した。
09:45
ビットコイン・イーサリアム、買いも売りも決め手欠く展開=クリプトクアント分析
クリプトクアントが週間仮想通貨市場レポートを発表。FOMC前時点でビットコインはショートが限定的、イーサリアムは利益確定が優勢だが、ポジションは中立的だと分析している。
09:25
Progmatら4社、不動産STのステーブルコイン決済を実証
Progmatとケネディクスなど4社が、パブリックチェーン上で不動産セキュリティトークンと信託型ステーブルコインを同時決済するDvP実証を完了した。証券会社を介さない直接取引を目指し、商用化の判断は2026年内。次段階はST担保の借入。
08:40
米上院議員が汚職阻止法案提出、トランプ大統領の仮想通貨収益に矛先
米上院のシューマー氏が大統領汚職を防ぐ新法案を提出した。トランプ大統領一族の仮想通貨事業による巨額利益も問題視されており、市場参加者は法案の行方を見極める必要がある。
08:00
JPモルガン、クラリティー法案の停滞は仮想通貨市場に逆風と分析
JPモルガンのアナリストは、クラリティー法の上院可決確率低下が仮想通貨市場への逆風になると分析。草案の一部条項は機関投資家の参入を妨げる可能性があるとも指摘した。
07:30
クオンタムソリューションズ、1000ETHを売却
クオンタムソリューションズは、連結子会社が仮想通貨イーサリアムを1,000ETH売却したことを発表。売却方針の売却上限数量を増加したことも公表した。
07:05
IBMとシカゴ大学、論理量子ビット70個で優位性実証
米IBMとシカゴ大学の研究チームが、量子コンピューターで古典コンピューターには実行不可能な計算を検証可能な形で完了させたと発表した。ビットコインの暗号技術への影響は現時点で限定的とみられている。
06:40
ストラテジー決算、第2四半期に1.3兆円純損失を計上
ストラテジーが2026年第2四半期決算を発表。ビットコインの公正価値変動により82.2億ドルの純損失を計上した一方、保有量は84万3775BTCに達した。投資家にとっては損益計算書の悪化とバランスシート強化の両面を見る必要がある内容だ。
06:10
デジタル資産運用会社3iQ、ブータン新都市のビットコイン運用を受託
カナダの資産運用会社3iQが、ブータンの新都市構想ゲレフ・マインドフルネス・シティのビットコイン準備金運用を受託した。同国のBTC売却継続の中、資金は都市開発に充てられているとみられる。
05:42
米上院両党、クラリティー法の倫理条項に新たな妥協案 休会まで7日
米上院両党議員がクラリティー法の倫理条項に関する新たな妥協案を30日にホワイトハウスへ送付した。8月7日の休会前に60票を確保できるかが仮想通貨市場の先行きを左右する。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧