ツイッターCEO「インターネット通貨になり得るのはビットコインのみ」|フェイスブックの独自通貨にも言及
- ツイッター社CEO「インターネット通貨になり得るのはビットコインのみ」
- ツイッター社CEO、Jack Dorsey氏は、インターネット通貨の候補としてビットコイン以外は考えにくいと持論を展開。そのほかフェイスブックの独自通貨についても言及した。
ツイッター社CEO、ビットコインの必要性を強調
米最大手SNSツイッター社のCEOであるJack Dorsey氏は、今こそ世界中で使えるインターネット通貨を作るべきだと、米ビジネスメディアQUARTZでのインタビューで語った。国境を超越した通貨の価値に全ての企業が気づいて欲しいと要望している。
インタビュー内で金融の未来について尋ねられたDorsey氏は、注目すべき要素の1つとしてブロックチェーンと仮想通貨を挙げた。現在インターネットは世界中をつないでおり、インターネットを1つの国家だと考えることができるとした上で、そこには統一された通貨があるべきだと考えを述べた。
インターネット通貨が利用されれば、より速く、そして世界中のより多くの人をつなぐことができる。世界中の人が同じ通貨を使うことができるようになれば、それぞれの国の通貨に両替する必要もなくなるというのが同氏の主張だ。
またインタビューでは、ツイッターの最大ライバル企業であるフェイスブックの独自仮想通貨がインターネット通貨の役割を果たすと思うかといった質問も出たが、Dorsey氏は、それについて次のように回答した。
多くは噂であるので、彼らが何をつくっているのか、また詳細についてはわからない。そこを正確に把握して検討する必要があるだろう。
インターネット通貨は必要なものである。ただし、それは世界そして人々のために存在するものであるべきで、企業や政府によって管理されるものではない。
そして、「ビットコイン以外の仮想通貨にインターネット通貨になる可能性があるとは考えにくい」との持論を展開。ビットコンは仕組みもシンプルで公益性が高く、世界中の人々が平等にアクセスできる上に、強さも兼ね備えていると述べた。誕生からの10年間、ビットコインは拡張性やセキュリティ面など数々の困難に直面したが、現在も価値を維持していることもその理由に挙げている。
Square社、ビットコイン関連取り組み
ツイッター傘下の決済企業「Square」社のCEOでもあるDorsey氏は、ニュースメディアThe Next Webとのインタビューで、同社がビットコインのコードの確認にも取り組んでいると語った。
Square社は初のビットコイン関連求人募集の適格者として、IT巨頭Googleで様々なチームを率いた経験のあるSteve Lee氏に加わってもらい、エコシステム発展のためにプロジェクトに積極的に取り組んでいるという。Dorsey氏は、ビットコインのコミュニティにはコードのチェックをできる人が欠如していると指摘する。
また、同氏は、コードのチェックはエンジニアがやりたがらない典型的な仕事だと述べている。そして、それがビットコインの発展を遅らせているとも語った。コードの確認をする専門チームをSquare社で作って業務に取り組めば、開発のスピードを速めることができると、自信を示している。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します