FOMCを控える中、米国株式市場はリアルマイナー(金採掘業者)に注目か

米国株式市場はリアルな「マイナー」に注目
月末に控えるFOMCで日米株式市場やゴールド価格の変動に注目が集まる中、米国株式市場の一部では、リアルマイナーとも言える金採掘業者の株価が注目されている。

株価好調の金採掘業者群「BAANG」

米ニューヨークの主要3指数の反発を受け、24日の東京株式市場は続伸したが、東京MXやラジオNIKKEIで情報番組のキャスターを務める株式評論家の櫻井英明氏は「25日のECB(欧州中央銀行)理事会での追加緩和示唆と30日からのFOMC(米連邦公開市場委員会)の利下げ待ちの構図だ」と指摘する。

一方で櫻井氏が注目しているのが、米紙USA TODAYも取り上げた「BAANG」だ。

Barrick Gold Corporation(カナダの最大手鉱山会社)やAngrogold Ashsnti(南アフリカの産金鉱山会社)などの金採掘業者群の頭文字をとったもので、「ハイテク成長企業群を示すGAFA(Google、Amazon.com、Facebook、Apple Inc)、あるいはFANG(Facebook、Amazon、Apple、Netflix、Google)に替わる存在になるかもしれないとういう声が一部で上がっている」と話す。

ある意味、株式市場では、リアルな「マイナー」が注目されているということだ。

BAANGの一角であるBarrick Gold Corporationの株価も6月から急騰している。

▽Barrick Gold Corporation(ABX)の株価

TradingView

「いずれも金価格が好調なことを受けての値動きで、金が最善の投資先と考える一部の『金至上主義者』は歓迎していると思うが、今後、こうした流れが続くかにについては懐疑的だ」。櫻井氏はそう話すが、株式市場の「マイナー」の動向が注目される。

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31日に予定される米国のFOMCにて、景気下振れリスクを背景に米金利引き下げが予想されている。6月には金融緩和を示唆したことでゴールド価格が高騰、ビットコイン(BTC)など仮想通貨市場の上昇を後押ししたとの見方もある。
仮想通貨メディアの最新の分析によると、ビットコインと米株式市場との相関性は見られず、またビットコインが弱気市場に反応している事を示す十分なデータは無く、ビットコインが従来のポートフォリオを分散化させる役割を果たす可能性がある事も示している。

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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