TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
※このページには広告・PRが含まれます

トランプトークンの概要

ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得た暗号資産(仮想通貨)TRUMP(MAGA)があります。

この仮想通貨はイーサリアム上で発行されたミームコインの一種で、2023年8月に、コミュニティが無許可で発行したものです。価格はソーシャルメディアでのコミュニティの盛り上がりによって左右されることが多く、2024年の米大統領選の進行とともに大幅な上昇を遂げました。

同様に、ジョー・バイデン米大統領(非公式)にちなんだミームコインであるBODENも存在します。このトークンは現実の選挙情勢に反応し、注目を集めましたが、民主党候補者がカマラ・ハリス氏に変わると、関心はソラナ上のミームコイン「KAMA」へと移りました。

この記事では、2024年に仮想通貨市場を席巻するミームコインの中でも、政治的な要素を取り込んだ銘柄の動向をまとめます。トランプ氏やハリス氏の名前に由来する非公式なミームコインの買い方についてもご紹介します。

TRUMP(MAGA)プロジェクトのビジョン

TRUMP(MAGA)プロジェクトは、マーケティングディレクターのスティーブン・スティール氏が率い、したたかな戦略を推進しています。コミュニティ向けに毎週スペースを設け、Xアカウントで更新しています。2024年4月には、2016年選挙キャンペーンでトランプ氏のコンサルタントを務めたロジャー・ストーン氏がパートナーに就任しました。

慈善活動として、このプロジェクトはホームレスの退役軍人への支援と子どもの人身売買の防止を目的に、37週間連続で100万ドル以上のイーサリアム(ETH)を寄付しています。これにより、全国退役軍人ホームレスサポートが運営を拡大できました。

MAGAプロジェクトチームは2023年8月設立時に、58万トランプトークンを元大統領のウォレットアドレスに送りました。有名なウォレットにミームコインを送ることは、暗号通貨業界では慣習です。

当時のトークン価値は約4,000ドルでしたが、現在は約480万ドルとなり、トランプ氏の仮想通貨のポートフォリオで最大となっています。

出典:ARKHAM

アーカム・インテリジェンスのプラットフォームによれば、トランプ氏の仮想通貨の保有量の総額は約1,000万ドルです。トランプ氏の純資産は26億ドルとされています。

ミームコインとしてのTRUMP(MAGA)

現実世界の人物や文化現象に基づいたミームコインとして、TRUMP(MAGA)は地位を築いています。

メカニズム・キャピタルは2月にTRUMPの保有を公表。同社は、アテンション・エコノミー(関心経済)を重視しており、トランプ氏が世界で最も注目を集める人物の一人であることから、彼のメディア露出がトークンの価値を高める要因になると述べています。

大統領選挙関連のイベントや予定されている起訴や裁判のスケジュールが、トランプトークンのロードマップになると見られます。

MAGAは、ドージコイン(DOGE)やシバイヌ(SHIB)に匹敵する最初のミームコインだ。ーアンドリュー・カン氏 メカニズム・キャピタル

トークンが予測市場として機能

TRUMP(MAGA)の価値は予測市場の一つとして振舞っており、トランプ氏に関連する重大な出来事が起こるたびに変動しました。トランプの選挙結果やニュースに対する投資家の期待がトークンに反映され、DEX(分散型取引)市場を中心に取引量が高まり、投機機会となっています。

    〇トランプトークン価格に影響した主な出来事(MAGAの価格変動)

  • 5月25日:リバタリアン党全国大会で、トランプ氏は仮想通貨に対する支持を表明 (+30%)
  • 5月31日:ポルノ女優への口止め料支払い等でトランプ氏に有罪判決(-16%)
  • 6月17日:DJTトークンが「トランプ氏と直接関係がある」と根拠のない主張(-31%)。その後の調査で、DJTは起業家マーティン・シュクレリ氏の仕掛けと判明。シュクレリは、2017年に別の事件で証券詐欺の罪で懲役7年の判決を受け、2022年初めに釈放されている人物。
  • 7月13日:トランプ氏銃撃事件(+80%)
  • 7月21日:ジョー・バイデン大統領が大統領選から撤退表明(-10%)
  • 7月28日午前4時(日本時間):ビットコイン・カンファレンス 2024にトランプ氏が登壇予定

出典:CoinGecko

    〇MAGAの価格状況(2024年7月25日時点)

  • 初期価格:0.07ドル
  • 現在価格:5.67ドル
  • 時価総額:約2億2000万ドル
  • 上昇率:80倍
  • 過去最高値:10.65ドル(2024年3月4日)

他の政治的な著名人に由来するミームコイン

TRUMP以降、MAGA HAT、TRUMP2024、MAGA2025など、似たようなスローガンと名前の模造銘柄が次々と発売されています。また、現大統領および民主党のジョー・バイデン氏のトークン「JOE BODEN(BODEN)」も発行されました。

2024年7月26日現在、MAGAに対抗する筆頭銘柄はソラナ上のミームコイン「Kamala Horris(KAMA)」です。カマラ・ハリス氏は黒人女性として初めての副大統領であり、その背景が支持を集めています。バイデン氏の撤退後、急速に支持を得て、民主党はバイデン氏以上の支持を得るようになりました。

ハリス副大統領の人気の高まりと共に、非公式なミームコイン(HARRIS、KAMALA etc..)が乱立していますが、今年4月に発行されたKAMAは最も古く、取引量と時価総額の両方で高い状況にあります。ハリス副大統領と直接関係がないにもかかわらず、ハリストークン(KAMA)は、0.0003216ドルから0.0319ドルへ、過去3ヶ月で10,000%上昇しました。

出典:CoinGecko

  • 政治系ミームコインの時価総額比較
  • 時価総額 最高値 7月24日現在
    BODEN 6億5000万ドル(4月) 1110万ドル
    MAGA 7.7億ドル(6月) 2.6億ドル
    KAMA 3800万ドル

    トランプトークン、ハリストークンの買い方

    トランプトークン「MAGA/TRUMP」や、ハリストークン「Kamala Horris(KAMA)」は、現時点で国内取引所には上場していませんが、海外取引所やUniswapなど、分散型市場(DEX)での売買が可能です。

    1.Coinmarketcapで流動性の高いDEXを探す

    トランプトークンなどミームコインを購入する際には、流動性の高いDEXを利用することが重要です。

    流動性が高い取引所を選ぶことで、取引がスムーズに行えるだけでなく、スリッページ(実際の取引価格が予想よりも変動する現象)を最小限に抑えることができます。

    ここではCoinMarketCapでの確認方法を紹介します。

    ①CoinMarketCapの公式サイトにアクセスし、検索窓に銘柄名MAGAを入力します。

    ②「市場」→「DEX」タブを選択。ここには、さまざまな分散型取引所が一覧表示されます。

    ③流動性データの確認: 各DEXの24時間の取引量を見ると、ユニスワップ(Uniswap)というDEXの、「TRUMP/WETH」ペアで1日に約8億円の出来高が生じており、最も取引し易そうなことが伺えます。*WETHはDEXで便宜上ERC20規格に変換されたイーサリアム(ETH)のこと、ユーザーとしてはETHを取引する際に、背後で自動的に変換されます。

    出典:Coinmarketcap

    ユニスワップは最も有名なDEXの一つです。メタマスク(Metamask)などの仮想通貨ウォレットを使って接続して利用します。

    必要なステップは、まずメタマスクウォレットを用意し、国内の取引所でイーサリアム(ETH)を購入してから、それを自分のメタマスクに移すことになります。

  • MAGA投資のためにイーサ(ETH)やソラナ(SOL)を取得したい方に
  • ハリストークン「Kamala Horris(KAMA)」の場合

    Kamala Horris(KAMA)の場合は、CoinMarketCapに掲載されておらず、(HARRIS、KAMALA etc..)など別の銘柄がヒットするので注意が必要です。

    別のデータサイト「CoinGecko」でKAMAを検索すると、Raydiumというソラナ上のDEXの、「KAMA/SOL」ペアで、1日400万ドルの出来高が発生していることが分かります。

    必要なステップは、まずファントム(Phantom)ウォレットを用意し、国内の取引所でソラナ(SOL)を購入してから、それを自分のウォレットに移すことになります。ファントムの使い方や送金方法の詳細は以下のページでご確認頂けます。

    関連:Phantomウォレット使い方、ソラナを使ったポイ活(エアドロップ)の始め方・セキュリティ対策

    2.ウォレットを準備・国内取引所からETHを移す

    メタマスク(MetaMask)は、イーサリアムを含む複数のブロックチェーンに対応している暗号資産用ウォレットです。トークンの保管、送付および交換が可能です。dAppsへのログインにも利用されています。

    お持ち出ない方は、この機会にメタマスクのインストールと設定を行い、新しいウォレットを作成しましょう。

    具体的なメタマスクの作成方法や、国内取引所からのETHの送金方法は以下の記事で詳しく解説されています。
    関連:メタマスク・ウォレット開設方法
    関連:取引所「SBIVCトレード」からメタマスクへの預入方法

    ユニスワップの使い方

    1.メタマスクをユニスワップに接続

    ここでは、代表的なユニスワップの使い方について説明します。Raydiumの使い方も基本的によく似ているので、役立ててください。

    ウォレットにETHを準備できたら、ユニスワップの公式サイトにアクセスし、右上の「Loanch App」をクリックするとSWAP(交換サービス)に移ります。

    出典:ユニスワップ

    ユニスワップの操作手順は以下の通りです。

    1. チェーンを選択(今回はデフォルトのEtheriumのまま)
    2. 「Connect Wallet(2か所のうちどちらか)」をクリックし、メタマスクを選択してウォレットを接続
    3. 日本語の選択も可能
    4. 「Swap」タブが選択されていることを確認

    出典:ユニスワップ

    2. MAGA/ETHのスワップ(交換)

    次に、ETHを使ってMAGAを購入します。

    「Sell(売る)」フィールドにEthereum(ETH)を選択し、「Buy(買う)」フィールドにMAGAを選択します。

    出典:ユニスワップ

    出典:ユニスワップ

    スワップする数量を入力し、「スワップ」ボタンをクリックします。

    出典:ユニスワップ

    ポップアップでネタマスクの確認画面が立ち上がります。トランザクションの詳細を確認し、「承認」ボタンを押します。

  • MAGA投資のためにイーサ(ETH)やソラナ(SOL)を取得したい方に
  • 注意点:スリッページ設定とガス代の確認

    出典:ユニスワップ

    スワップの際には必ず手数料の確認を行いましょう(画像の⑤に該当)。

    スリッページは自動で設定されていますが、価格の変動が大きな時や流動性が低い場合は手動で設定することも検討しましょう。

    取引画面の「Settings」アイコン(⑥)をクリックし、スリッページ許容範囲を設定します(通常は1-3%程度)。

    スリッページ制限は、ユーザーが予測した取引価格から逸脱した価格で取引が成立するリスクを制限します。

    ほとんどのDEXでは、ユーザー自身でスリッページの許容範囲を調整することが可能です。

    もし最終的な取引価格が設定したスリッページの許容範囲を超えた場合、その取引は自動的にキャンセルされる、または差し戻される仕組みになっています(取引が差し戻された場合でもガス代はかかります)。

    またメタマスク上でトランザクションを確認する際にも、ガス代の推定値が表示されます。高いガス代の場合は、トランザクションのタイミングを調整することも検討してください。

    ミームコイン投資のメリットとリスク

    ミームコインは参入障壁が低く、少額の投資で大きな利益を期待する投資家にとって魅力的です。また、情熱的なコミュニティが存在し、文化現象への参加やアイデアへの支持を示す手段としても利用されています。価値は投機とFOMO(見逃しの恐怖)によって大きく影響され、価格が上昇するとさらに多くの投資家が市場に参入し、価格が上がることがあります。

    しかし、価格は急速に変動しボラティリティが高いため、短期間で大きな利益を得る一方で、大きな損失を被るリスクもあります。価格の変動は市場センチメントやソーシャルメディアのトレンドに影響されやすく、予測が難しいです。

    特に、トランプトークンのように大きなイベントを控える場合、「噂で買って事実で売る」という現象にも注意が必要です。多くのミームコインは規制がほとんどなく、詐欺や市場操作のリスクが高いため、投資家はこれらのリスクを理解し、慎重に投資する必要があります。

    さらに、ミームコインプロジェクトは参入が容易であるため、類似トークンを誤って購入するリスクもあります。公式サイトを確認するなど、注意が必要です。

    海外の取引所は日本の法規制の管轄外にあるため、トラブルが発生した際に金融庁からの保護を期待することができません。これらのリスクを充分に理解し、慎重に行動することが必要です。

    本記事は企業の出資による記事広告やアフィリエイト広告を含みます。CoinPostは掲載内容や製品の品質や性能を保証するものではありません。サービス利用やお問い合わせは、直接サービス提供会社へご連絡ください。CoinPostは、本記事の内容やそれを参考にした行動による損害や損失について、直接的・間接的な責任を負いません。ユーザーの皆さまが本稿に関連した行動をとる際には、ご自身で調査し、自己責任で行ってください。

    CoinPost App DL
    注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
    11/21 木曜日
    17:00
    BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
    暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
    16:59
    バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
    大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
    15:27
    ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
    ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
    13:10
    ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
    ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
    11:25
    半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
    エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
    11:05
    米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
    ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
    09:40
    「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
    国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
    07:50
    テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
    今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
    06:50
    米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
    米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
    06:40
    トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
    トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
    06:20
    マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
    仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
    11/20 水曜日
    17:03
    韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
    韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
    14:00
    BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
    韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
    13:57
    Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
    10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
    13:20
    マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
    米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

    通貨データ

    グローバル情報
    一覧
    プロジェクト
    アナウンス
    上場/ペア
    イベント情報
    一覧
    2024/12/01 09:30 ~ 20:00
    東京 墨田区文花1丁目18−13
    重要指標
    一覧
    新着指標
    一覧