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Baseトークンのエアドロップ対策をわかりやすく、想定と注意点【コインベース発のレイヤー2】

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米国の暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbase(コインベース)が開発を支援するレイヤー2(L2)ネットワーク「Base」が、独自トークンの発行を検討し始めています。

プロジェクト幹部による発言や、Baseの公式Xプロフィールでの「トークンを検討中」という記載など、状況が整いつつある中で、エアドロップ(無償配布)を期待するユーザー(投資家)のオンチェーン活動も活発化しています。

本稿では、Baseトークンの注目点、エアドロップへの期待と備え、そしてリスクについて整理します

目次

  1. Baseとは?
  2. エアドロップの期待値と条件
  3. エアドロップへ想定される備え
  4. 価格の考え方と目安
  5. リスクと注意点

1.Baseとは?

出典:Google Play

Baseは、イーサリアムのレイヤー2(L2)ネットワークです。2025年9月時点で50億ドル以上の預かり資産(TVL)を抱え、ArbitrumやOptimismを上回り、L2ネットワークのトップに位置しています。レイヤー2は、イーサリアムのメインチェーン(レイヤー1)のセキュリティ基盤に基づいて、安価な取引手数料と高速取引を提供する補完経路です。

Baseがユーザーと資金を集める背景には、自己管理型ウォレットアプリ「Base App」の存在があります。これは以前「Coinbase Wallet」として利用されていたものを、2025年7月にリブランディングしたものです。そのため、巨大なユーザーベースが初日からアクセスしやすい状況にありました。

仮想通貨の管理やDEX(分散型市場)での取引、DeFi(分散型金融)サービスの管理はもちろん、Farcaster(主要な分散型SNS)などのソーシャル機能もデフォルトで接続できます。

注意:Base Appは日本でも利用可能ですが、Waitlistに登録し、招待されるのを待つ必要があります。

関連Base Appとは?コインベースのWeb3アプリの使い方を徹底解説

2.Baseトークンはなぜ注目されるのか?

Baseトークンへの期待は、ネットワークの成長への期待と密接に結びついています。Coinbaseという巨大な基盤を背景に、Baseは急速に成長しています。

  • 2025年6月:1日あたり350万アクティブアドレスに到達
  • 7月:月間アクティブアドレス:2,840万件
  • トランザクション量・新規ユーザー数:L2の中でトップクラス
  • 主なアプリ:Aave(融資)、KALSHI(予測市場)、Across Protocol(ブリッジ)、FarCaster(SNS)
  • *Dune、Token Terminal、Nansen などから引用

2025年9月には、創設者のJesse Pollak氏(Coinbase出身)が「ネイティブトークンの開発を検討している」と公表し、期待が一気に高まりました。ただし、検討の初期段階にあり、発行時期や設計については未定です。

関連コインベース支援のL2「Base」、独自トークンの発行検討を開始

3.エアドロップの期待値と条件

エアドロップとは、ユーザーに無償で独自トークンを配布する仕組みで、利用促進や分散化を目的に広く行われてきました。

過去にはArbitrumやOptimismの事例があり、数百億円規模の価値をユーザーに還元した例もあります。仮にBaseがトークンを発行しエアドロップも実施するとなれば、2025年最大級の注目イベントとなる可能性があります。

現時点で公式な発表はありませんが、BaseコアメンバーのDavid Tso氏は「Baseを利用する人は報酬を得る」と意味深な投稿を行い、創設者のJesse Pollak氏も「プロダクトを作る」「コンテンツを作る」「人をオンボードする」という3つの貢献行為を挙げています。こうした発言は、どのようなユーザー行動が評価されやすいかを示唆していると考えられます。

出典:DUNE

実際、市場の期待感は高まっており、SNS上の話題も急増。9月以降は取引件数が日間1,000万件規模へと伸びています。

4.Baseエアドロップに向けた考察と備え

過去の事例から共通して評価されやすいのは、「単なる一時的な利用ではなく、継続的にエコシステムに関わっているユーザー」です。

近年のエアドロップではポイント・スコア制が主流となっており、複数の行動を積み重ねて評価される傾向があります。Baseの場合も、以下のような行為が対象となる可能性が高いと考えられます。

■想定される行為(過去の傾向+Baseの特徴より)

  • 資産ブリッジ:イーサリアム(ETH)やステーブルコイン(USDCなど)をBaseに移す
  • DeFi利用:Uniswap、Aaveなどの利用:取引・流動性提供・レンディング
  • NFT活動:ZoraなどでNFTをミント・取引
  • ソーシャル活動:FarcasterやBase Appを使い、コミュニティに参加する
  • 開発貢献:Base上でのスマートコントラクトやアプリ構築

これらはいずれも「Baseエコシステムを支える行動」です。つまり、日常的にBaseを使い込み、さまざまなサービスに触れること自体が「次のエアドロップを狙うための準備」になりそうです。※公式に条件が発表されているわけではありません。

次の章では、実際にBaseに資金を移し、アプリを使い始めるための基本ステップを整理します。 初めての方でも取り組める手順を「基本編」、さらに一歩進んだ応用的なアプローチを「応用編」として紹介します。

基本編
Baseに資金を移動する方法

Baseチェーン上のアプリやサービスを利用するためには、まず資金をBaseに移す必要があります。基本編では「メタマスク開設方法」から「メタマスクへの送金」、そして「Baseチェーンへのブリッジ」までの基本的な流れを解説します。

国内取引所とメタマスクがあれば、追加のサービスを使わずにBaseチェーンまで資金を移動できます。

メタマスクの開設方法

メタマスクは、モバイル版であればApp Store(iOS)や Google Play(Android)から、パソコン版では Google Chromeの拡張機能などからダウンロードして利用を開始します。 まずはインストールを済ませてから、以下の手順に進みましょう。

詳しくは 「メタマスクの使い方」記事 も併せてご覧ください。

出典:MetaMask

  • ウォレット作成
    「開始」から次に進み、右側の「ウォレットを作成」をクリック。
  • パスワード設定
      ログインに使うパスワードを決めて入力。忘れないように控えておく。
  • 出典:MetaMask

  • リカバリーフレーズ確認・メモ(重要)
     表示される12個の単語を正しい順番でメモ。
     ※紙に書いてオフラインで保管し、誰にも教えないこと。
  • リカバリーフレーズを確認入力
     メモした単語を同じ順番で入力し、確認。
  • 設定完了
    「すべて完了」をクリックするとウォレット管理画面へ。

ステップ2:ETHの購入と送金

国内取引所で日本円を入金し、ETHを購入したら、そのETHをMetamaskに送金します。購入方法は取引所によって異なりますが、初心者には操作がわかりやすい「販売所形式」や、スプレッドを抑えられる「板取引形式」があります。送金は、取引所の「出庫」機能からウォレットアドレスを指定すればOKです。

イーサリアムを取得したい方に

ETHの購入からMetamaskへの送金までの詳しい手順は、以下の記事で解説しています。

関連:メタマスクの使い方、仮想通貨の送金や交換:スワップ、便利機能を図解で簡単に

ステップ3:メタマスクでブリッジをする方法

出典:MetaMask

  • メタマスクを開き、左のタブから 「Move crypto」→「Bridge」 を選択
  • ブリッジ元と先のネットワーク「Base」を選択(画像ではLineaになっていますがBaseを選択してください。)
  • トークンと数量を指定
  • 内容を確認し「Confirm」をタップ。メタマスクが起動し、見積りを確認して承認

以上で、Baseチェーンへの資金移動が完了しました。Baseチェーン上のアプリやサービスを実際に触れることが可能です。

応用編
評価される可能性のある活動

過去のARBやOPのエアドロップでは、トランザクションの件数や利用総額といった履歴が重視されました。さらに、コミュニティ参加や開発貢献など、エコシステム全体に広く関与したユーザーが高く評価された事例もあります。

Baseでも同様に「多角的かつ継続的な行動」が加点対象となる可能性が高いでしょう。公式に条件が発表されているわけではありませんが、コストを抑えて試せる取り組みが多いため、時間のある方は早めに触れておきたいところです。

1.オンチェーン行動

代表的なDefiでの活用例

こうした実用的な行動を積み重ねることが、将来のエアドロップ評価につながる可能性があります。ただし、DeFiには価格変動やハッキングといったリスクもあるため、少額から始める・分散して利用する・事前に調べるといった慎重な姿勢を重視しましょう。

2.Guild(オンラインタスク)

出典:Guild

Guildでは、Baseに関連するタスクが「ミッション形式」で提示されます。明確に報酬が保証されているわけではありませんが、エコシステム貢献として評価される可能性があります。

漠然と取引を繰り返すよりも、「何をすれば良いか」明確に示されている点が特徴で、初心者でも取り組みやすい仕組みです。

主なタスク内容としては、>Baseのオンチェーン活動、SNSのフォロータスク、開発者向けタスクなどがあります。

タスクは初心者から上級者まで幅広く用意されていますが、終了済みのものもあるため、参加前に必ず内容を確認しましょう。

3.Base Appを積極的に活用する(招待制)

「Base App」は、Coinbase Walletを進化させたスーパーアプリであり、Baseエコシステムの中心的なプロダクトです。

出典: Base App

資産管理や取引に加え、ゲームや予測市場、ツール系アプリをインストール不要で利用できるminiApp機能を搭載。さらに、AIを活用したゲーム制作「リミックス」や、SNS機能を持つ分散型ネットワーク「Farcaster」との統合も進んでいます。

こうした多機能性により、Base Appは「触れるだけでエコシステムに貢献できる」入口になり得ます。現在は招待制(Waitlist登録が必要)ですが、将来のエアドロップを見据えた行動として、日常的に利用を始めておく価値は高いでしょう。

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リスクと注意点

エアドロップは魅力的に見える一方で、Baseトークンも必ず配布される保証はありません。期待が先行しすぎると、必要以上にリスクを取ってしまう可能性があります。また、話題性が高まるほど詐欺や不正行為を狙った手口も増えるため、冷静な備えが不可欠です。

1. 不確実性
エアドロップはあくまでプロジェクト側の判断で実施されるものであり、条件や有無自体が未定です。「必ずもらえる」という前提で行動すると、過剰な期待や不要な出費につながる可能性があります。

対策: エアドロップは不確実である前提を忘れず、余裕資金の範囲で行動すること。

2. 詐欺リスク
最も多いのはユーザーをだます手口です。「実在しないトークン」や「公式を装った偽サイト」が出回り、「エアドロップ配布中」「サポートです」といったDMから偽ページへ誘導される事例もあります。悪意あるサイトでウォレットを接続させ、不正なコントラクトに署名をさせられることで資金を抜き取られる被害が増えています。

対策: 公式の告知以外は信用せず、必ず公式URLをブックマークして確認。不審な署名リクエストは即座に拒否すること。

関連:メタマスクのセキュリティ対策、詐欺の手口、ウォレット利用上の注意点まとめ

3. 管理リスク
特に注意が必要なのは秘密鍵やシードフレーズの流出です。
SNSや不審なフォームで「シードフレーズの入力」「秘密鍵の提出」「エアドロップ受取確認の署名」などを求められる手口があり、入力した瞬間に資産が盗まれる事例が多発しています。

対策: 秘密鍵やシードフレーズは誰にも教えず、署名を求められた際は内容を確認し、不審なものは拒否すること。保管は紙やハードウェアでオフライン管理してください。

4. DeFi運用リスク
Base上のDeFiは利回りを得られる一方で、価格変動やスマートコントラクトの不具合、ハッキングなどで損失が発生するリスクがあります。

対策: 信頼できるプロトコルを選び、少額から分散して利用することが大切です。

5. 税務リスク
エアドロップで得たトークンは、受領時点の時価やその後の売却益が課税対象となります。
日本では雑所得として扱われ、金額によっては確定申告と納税義務が発生します。

対策: 受け取りや売却の履歴を正確に残し、税務申告に備えることが重要です。

関連:エアドロップでもらった暗号資産(仮想通貨)やNFTに税金はかかる?|Aerial Partners寄稿

これらのリスクは仮説ではなく、過去の実例に基づくものです。「不確実性」と「リスク管理」を常に意識して行動しましょう。

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