SEC長官やリップルCEOも登壇 10月の米フィンテックフォーラム
- SEC長官やリップルCEOも登壇する10月のイベント
- 10月下旬開催の「DC フィンテックウィーク 2019」にて、米SECの長官やCFTCの会長、リップル社CEO、イーサリアムの関連企業ConsenSysの創設者など規制当局・業界の著名人は基調講演を行う予定だ。グローバル金融政策を中心に議論される。
SEC長官やリップルCEOも登壇する10月のイベント
10月21日から24日にかけて開催される予定の「DC フィンテックウィーク 2019」のフォーラムにて、米SECの長官やCFTCの会長、リップル社CEO、イーサリアムの関連企業ConsenSysの創設者など規制当局・業界のビッグネームが基調講演を行うことがわかった。
このフォーラムは、名門「ジョージタウン大学」の法科大学院が主催するイベントで、グローバル金融システムをめぐる規制やポリシー作りについて討論する場である。
SEC長官、リップルのGarlinghouse氏、ConsenSysのLubin氏は23日、「ブロックチェーンインフラ」というテーマを基に、基調講演を行うアジェンダだ。具体的にどのような内容について語るかは明らかになっていないが、彼らは対談ではなく、個別でスピーチを行うことになる。
なお、CFTCの新会長は最終日の24日に「フィンテックフォワード」で話す予定だ。
他にも、FDIC(米連邦預金保険公社)の会長、FinCEN(米金融犯罪取締ネットワーク)のディレクター、および英FCA(金融行動監視機構)の責任者も登壇するという。
特に注目されているのは、SECとFCAの仮想通貨に対して異なる立場だ。頻繁に引き合いに出されているのは、仮想通貨における有価証券性質に対する定義で、SECのClayton長官はこれまでほぼすべてのICOトークンが「有価証券」に該当すると見ていることに対し、FCAは通貨・トークンの性質と特徴によって分類している。
一方、CFTCでは「クリプトの父」と呼ばれ、イノベーションを阻害しない適切な規制の重要性を訴え、仮想通貨に前向きな姿勢を示してきた、Christopher J. Giancarlo氏が7月に会長を退任し、仮想通貨業界からは、新会長となったHeath Tarbert氏のスタンスに注視されてきた。なお、Quintenzコミッショナーもこれまで、仮想通貨市場の規制アプローチに関して前向きな姿勢を示していたため、親和的な態度は保たれていると見られる。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します