仮想通貨デリバティブの出来高、中華系2社がBitMEX越え 中国でBTC取引が活発化か
仮想通貨デリバティブの出来高、中華系2社がBitMEX越え
仮想通貨デリバティブ取引で、中華系取引所の勢いが増していることは間違いないようだ。
大手仮想通貨データサイトCoinGeckoが18日に報告した仮想通貨デリバティブの出来高ランキングで、元中国三大取引所OKcoinに続きHuobiDMも、大手BitMEXの出来高を超えたことがわかった。
14日には、これまで不動の地位にあったBitMEXのデリバティブ出来高をOKExが抜き1位にランクインしたが、HuobiDMもこの流れに続きBitMEXの出来高を上回った。
報告された出来高によると、1位OKExが25.2億USD、2位HuobiDMが17.1億USD、3位のBitMEXが14.6億USDと続く。
総じて中華系の出来高が上昇しており、中国で活発化するブロックチェーン関連の動向が、中国市場にいい影響を与えている可能性がある。
また、取組高(OI)の推移でも、1位がBitMEXであることには変わりないが、過去のOIと比較してOKExとHuobiDMの数値が上昇していることが確認できた。
11月18日
中国国内では、仮想通貨トレードの取り締まり強化との報道も
中国の財新(Caixin)が報道した内容によると、中国政府は、国策としてのブロックチェーン推進の流れを受け、国内で再び高まる仮想通貨への投機熱を警戒する形で、仮想通貨取引の取り締まり強化へ動いているという。
現在報告されている地域として、上海の規制当局が、仮想通貨取引関連サービスの調査を命じられ、11月22日にも中国人民銀行に調査報告書を提出する予定だ。
現時点で、その影響は定かではないが、水面下で行われているOTC取引なども規制の対象となれば、中国マネーが細る要因にもなり得るため、市場は警戒している。
中国国内からの仮想通貨マネーの流入経路では、現時点で取引に明確な制限が設けられていないOTC取引(店頭取引)でUSDTなどに変えられた資金が、BinanceやHuobi、OKExといった取引所に入金されていると見られている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します