
アルトシーズンへの期待
仮想通貨アナリストのアーサー・ヘイズ氏は11日、ビットコインが史上最高値を更新したことを受けて市場見通しを強気に転換したと発表した。前回の慎重な分析から一転し、イーサリアム主導のアルトシーズン到来を予想している。
ヘイズ氏は「ビットコインが十分な出来高を伴って過去最高値を突破した」と指摘し、イーサリアムがこれに続いてアウトパフォームすると予測。「モンスター級のアルトシーズンに備えよ」と表現し、大幅な上昇相場の到来への期待を見せた。
この見解転換の背景には、トランプ大統領の関税政策に対する市場の楽観的な見方がある。ヘイズ氏は市場がトランプ氏の関税政策について「TACO(いつもビビって退く)」と判断していると分析し、強硬姿勢が軟化するとの見方を示した。
前回3日の分析では、米財務省一般勘定(TGA)補充による流動性収縮を警戒し、ビットコインが9万~9.5万ドルまで下落する可能性を指摘していた。TGA残高増加により4,860億ドルの流動性収縮が発生する見込みだったが、市場環境の変化により今回予想を修正した。
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スイスブロックの10日分析も同様の見方を示した。ビットコインの強さに対するアルトコインの市場構造が買い圧力を示しており、昨年11月の上昇パターンが再現される可能性が高まり、アルトシーズンの初期兆候が現れているとの見方が強まっている。
現在のビットコインは11万8,800ドルの史上最高値を記録し、米国のETF資金流入とトランプ政権の財政拡張政策への期待が支えている。先週成立した「大きく美しい法案」により予算刺激策と金融緩和への道筋が整い、ビットコインの構造的見通しが改善された。
市場は7月15日の消費者物価指数と7月30日のFOMC会議に注目している。FRB理事のウォーラー氏はインフレ鈍化を理由に今月の利下げ可能性を示唆したが、CME先物市場では利下げ確率を7%、据え置き確率を93%と予想している。
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