ErisX、ビットコイン現物決済先物を正式ローンチ アルト先物の実現は持ち越しか

ErisXのBTC先物

ナスダックやマネックスも出資した米仮想通貨取引所ErisXは正式にビットコインの現物決済先物取引を公開した。ブローカーなどを介する取引は2020年に開始するという。

ErisXは19年10月、BTC・ETH・LTC・BCHの四銘柄に対応した先物取引をローンチする方針を示していたが、今回正式ローンチに至ったのはBTCのみとなった。

明確な理由は明らかになっていないが、CFTCからアルトコインの現物決済先物に対する認可を得られなかった可能性がある。

差金決済の先物では、米CMEが20年にイーサリアムの先物を取り扱う可能性を示唆しているが、ErisXはアルトコイン現物決済先物の実現で注目されていた事例であったが、アルト先物の実現は持ち越しとなった格好だ。

ErisX先物の詳細

ErisXが公開したビットコイン先物の詳細は以下の通りだ。

      
  • 契約シンボル:BTC
  • 上場取引所:ErisX
  • 契約のサイズ:0.1 BTC
  • 契約期限:月間および四半期
  • 最終取引日:月間:契約月の最終金曜日

ErisXはCFTCのDCMとDCOライセンスを持っていることから、Bakktの決済プロセスとは異なり、自社プラットフォーム内で取引を提供する。

また、現物ビットコインのカストディにおいても、クリアリングライセンスで承認された自社のカストディシステムを通じて管理を行う。

今年はBakktが米初の現渡しビットコイン先物を導入するなど、先物・オプション領域の取引提供が続いた年だ。今後、SeedCXやLedgerXなどを含め、先渡し市場でも多くの競合企業が生まれつつあり、2020年には新たな市場の見方も出てきそうだ。

参考:ErisX公式

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ウォール街の大手金融が出資するErisXは、17日から仮想通貨の先物取引を開始することをクライアント向けに公表した。銘柄などの詳細に関しては明らかではない。
バイナンスの統計によると、先物取引の出来高は9月の開始以来、1日あたり370,000BTC(約27億ドル)の高水準に達した。うち8割が機関投資家。利用が好まれるレバレッジ倍率の傾向も公開した。

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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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