ビットコイン:2日後に採掘難易度を大幅調整か 仮想通貨市場の下落警戒ポイントに
ビットコイン:2日後に採掘難易度を大幅調整か
仮想通貨ビットコイン(BTC)のマイニングハッシュレートが上昇の一途をたどる中、次回のデフィカルティ(難易度)調整タイミングが2日後に迫っている。
BTC.comのデータによると、次回の調整は日本時間15日の朝6時ごろになる予定。調整予定変動値は+9.04%だ。
2回連続で5%を超えるプラス調整が予定されることになる。9%のデフィカルティがプラスに調整されれば、2019年9月に実施された+10.38%以来の大幅調整となる。
2019年6月からの難易度調整推移は以下の通り。
なお、10%を超の難易度が大幅にプラスに調整されたタイミングをチャート上で表示すると、市場の高値と一致しており、市場の下落警戒ポイントと見られる可能性がある。
6月に高値を更新後の下落基調にある相場とマイニング調整の相関性だが、マイナーの収益率が大きく変動する大幅難易度調整のタイミングと3回連続で相関している点には注目したい。
なお、2020年には半減期を控えるビットコイン。現時点の予定日時は2020年5月12日で120日後を予定する。
半減期を経ることで、マイナーの収益率が低下する可能性から、現在のマイニングハッシュレートの上昇基調には駆け込み需要も指摘される。
具体的な業者の動向では、海外上場企業数社が新たにマイニングマシンを追加(発注から納品のラグの可能性もある)、SBIやGMOもアメリカの世界最大規模施設で仮想通貨マイニングを開始する可能性が報道されている。
SBIとGMO、世界最大規模施設で仮想通貨マイニングを開始か
一方で、大手Bitmainは、今後控えるビットコイン半減期に伴う収益の減少への対策と最先端テクノロジーを経営基盤に置くための最適化を理由に従業員の解雇を行なうなど、事業者によって、半減期が控える中での対応が異なる状況だ。
データ分析企業CoinGeckoの「Nodee 寄稿記事」によれば、CoinGecko共同創業者のBobby氏は半減期後の事業者の状況を以下の様に語っている。
ビットコイン(BTC)半減期で、過去に起きたような価格上昇が見られなかった場合、大半のマイナーはマイニングオペレーションを停止し、採掘に使用するASICマシンの売上低下、堅牢性が重視される”BTCネットワーク”のセキュリティ低下など大きな影響を及ぼしかねない。
マイナーには、ビットコイン価格を維持させるモチベーションがある。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します