仮想通貨で「有事の金」 テザーゴールド、時価総額2500万ドル突破
テザーゴールドの覇権
テザー社発行の金ペッグ通貨「テザーゴールド(XAU₮)」が2500万ドルの時価総額に達した。すでに、他のゴールド関連銘柄(PAXGやDGX)の時価総額を上回った。(CoinGeckoデータ参照)
テザーゴールドは、スイスの金庫室で保管されている現物の金(ゴールド)に連動する仮想通貨で、保管される金と交換を可能にする仕組みをもつデジタル資産として、テザー社が新たに発行した。
テザー社のPaolo Ardoino CTOは、u.todayの取材で、テザーゴールドの現状と展望を以下の様に語っている。
テザーゴールドは資産の多様化とヘッジ戦略にも最適だ。
実際の金にペッグするため、政治的不安定などの有事時に資産を保護する役割も持っている。
…近いうちに、時価総額は1億ドルに達成するだろう。
金相場は、前年比約25%上昇。国内小売価格が1980年の過去最高値に接近した(40年ぶり最高値付近)。
直近のコロナウイルス拡大による景気後退に対する懸念が高まる中、金市場も売りが先行する場面もあったが、依然として金価格は高水準にある。
テザー「金」の裏付けを公開
度々準備資金を100%持っていない恐れがあると言われるテザー社だが、テザーゴールドの準備資産として保管するゴールドの実物を、先日公式SNSに掲載。投稿時点(2月21日時点)で、金の延べ棒を40本を保管していると報告した。
その当時は、まだ発行数量も低かったことから、今後継続して裏付け資産を証明できるか、注目は集まっている。
参考:u.today
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します