機関投資家が求めるビットコイン取引サービスを BakktとGalaxy Digitalが提携

機関投資家に新サービス提供

インターコンチネンタル取引所(ICE)の仮想通貨(暗号資産)子会社Bakktと米仮想通貨投資会社のGalaxy Digitalは10日、ビットコイン(BTC)の取引から保管まで行えるサービスを機関投資家に提供するため、パートナーシップを締結したことを発表した。

仮想通貨への取引手段を求める資産管理会社や機関投資家に向けて、ビットコイン取引に係る全体のプロセスを安全かつ効率的に行える新サービスを開始する

Galaxy Digitalで仮想通貨取引を行うGalaxy Digital Trading(GDT)が市場アクセスと取引を、ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)の認可取得済みのカストディアンBakkt Warehouseが保管を担い、ビットコインの取得手段からポジション構築、保管までを取引サービスとして一貫する。

GDTのセールス部門の責任者によると、このサービスが生まれた背景には、従来の資産運用企業によるBTCの現物に対する需要の高まりがある。マクロヘッジ分野で実績を収める2社が協力することで、規制下でこれらの需要に対応する。

GDTが担当するビットコインの取引部門では、流動性を確保するため、30超の取引所を活用し、仮想通貨取引において懸念材料に上がる世界的なスプレッド等のリスクを軽減する。2020年Q1(1月〜3月)に、10億ドル超(約1070億円)相当の仮想通貨取引を行った実績もある。

一方のBakkt Warehouseは2019年に機関投資家を対象にカストディサービスを開始している企業で、これまで70を超える機関投資家が利用している。

顧客預かり資産の大部分をコールドウォレットで管理。預かり資産(ホット・コールド)は保険サービスに対応、今回のカストディサービスにも適応する。

今年5月には、引受基準に応じた追加オプションを含めた保険サービスを拡充しており、組織における財務、情報および運用の統制を評価するために会計事務所が実施するテストを受けたことを明かしている。

関連Bakkt、仮想通貨カストディビジネスを拡大 顧客に70越えの機関投資家

参考資料 : プレスリリース

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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