WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨貸付企業ブロックフィルズ、出金停止後に経営再建を模索 連邦裁から資産凍結命令も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • コンサル大手BRGを起用
  • 裁判所が資産凍結を命令

破産懸念も

英FTが6日に報じた内容によると、仮想通貨貸付・取引企業ブロックフィルズ(BlockFills)がコンサルティング会社BRGに経営再建の助言を求めている。同社はBRGのマーク・レンジ氏を最高変革責任者(CTO)に任命し、新たな資本注入とガバナンス・財務管理の強化を柱とする再建計画の策定を進めているという。

ブロックフィルズは2月上旬、「市場・財務状況」を理由として顧客の入出金を一時停止した。2025年に610億ドル超の取引量を処理し、95カ国以上で約2,000の機関顧客にサービスを提供してきた同社だが、その後CEOのニコラス・ハマー氏も退任。さらに75億ドル規模の資金不足が報じられ、顧客資産へのアクセスは3月時点でも制限されたままとなっている。

同社の経営悪化の背景には、ビットコイン価格が2025年10月の高値から45%超下落するなど、仮想通貨市場全体の急激な調整がある。

同社はビットコインを担保とした貸付やレバレッジ取引を機関顧客向けに提供しており、担保価値の急落が流動性を直撃した。サスケハナ・プライベート・エクイティとCMEグループ・ベンチャーズが出資する同社は、2022年のシリーズAラウンドで3,700万ドルを調達していた。

関連:米連邦裁判所、ブロックフィルズの資産凍結を命令 70BTCのビットコイン返還訴訟で

3月3日付でニューヨーク南部地区連邦地方裁判所のメアリー・ケイ・ヴィスコシル判事が、顧客のドミニオン・キャピタルの申し立てを受けて緊急資産凍結命令(TRO)を発令した。

ドミニオン・キャピタルは訴状で、ブロックフィルズが顧客資産を他の資金と混合・流用し、約7,500万ドルの損失を隠蔽したと主張。裁判所は「即時かつ回復不能な損害」のリスクを認定し、同社への事前通知なしに70.6BTCの処分禁止と資産の国外移転禁止を命じた。

ブロックフィルズは訴訟へのコメントを拒否しつつも、「会社を最良の状態に置くため複数の手段を積極的に追求している」と声明を出した。一方、破産・不良債権の専門家からは、今回の一連の事態を受けて主要機関クライアントが同プラットフォームに戻る可能性は低く、最終的に破産申請に至る可能性が高いとの見方も出ている。

同社は3月17日までに連邦裁判所への反論提出が求められており、その結果が経営継続の可否を左右する第一の節目となる。また、買収先または戦略的投資家の獲得を模索しているとも伝えられており、再建計画の具体化が急務となっている。

2022年の「仮想通貨の冬」でFTXやセルシウスが出金停止から破産へと至ったパターンと類似した展開を見せる今回の件は、機関向け仮想通貨貸付市場におけるカウンターパーティリスクと顧客資産管理の透明性をめぐる問題を改めて浮き彫りにしたものだ。3月17日の期日とその後の再建計画の行方が、引き続き注目される。

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/03 火曜日
20:20
民主党が議会を制したら仮想通貨市場の法整備に逆風か、米中間選挙は今夜投票
米中間選挙で民主党側が大勝した場合、仮想通貨規制は法案の成立から調査・監視へ軸足が移る可能性がある。クラリティー法案が停滞し続け、トランプ大統領の家族の事業への調査が強まるとの見方が出ている。
12:15
メタプラネットが253億円の自社株買い ビットコイン購入配分を80億円戻す
メタプラネットは10月の自社株買いが約253億円に達したと報告した。社債80億円を完済し、その分仮想通貨ビットコイン購入への配分が増えた。
11:18
ビットコイン8万ドル割れ、ウィンターミュートは7.68万ドルを注視
仮想通貨トレーディング企業ウィンターミュートは2日の週次レポートで、ビットコインが8万ドルを下回ったと指摘した。バイナンスの約63億ドル流出後に15億ドル規模の清算が発生。次に維持すべき水準として約7.68万ドルの50週移動平均を挙げた。
10:38
米SEC、トークン投票だけでは「管理者」に当たらず FAQで見解
米SEC企業金融局は11月2日、仮想通貨の分類に関するFAQに3問を追加した。互いに関係がなく協調の取り決めもない広範なガバナンスの参加者は、原則としてネットワークの実質的な管理者(中央当事者)に当たらないとのスタッフ見解を示し、管理者と見なされる権限の具体例も挙げた。
10:15
EU拠点の組織から167億円以上の仮想通貨が不正流出の疑い
ZachXBT氏は、EU圏の組織が複数の取引所口座から1億600万ドル超を不正に引き出された疑いを報告した。資金はイーサリアムやモネロに換えられ移動されているところだ。
09:35
北朝鮮、バイナンス流出の関与を否認 FBIに「重大な政治的挑発」
北朝鮮の金与正氏は、バイナンスから60億ドル超の仮想通貨が盗まれた事件を北朝鮮の犯行としたFBIの発表に反発し、「重大な政治的挑発」と非難する談話を出した。過去最大とされる流出の経緯をまとめた。
08:50
SBI、米エレボール銀行に1億ドル出資へ ステーブルコイン入出金に対応
SBIホールディングスが米デジタルバンクのエレボールに1億ドルを出資する。同行はステーブルコインの入出金やブロックチェーン決済に対応し、2026年2月の開業後、預金は70億ドルを超えた。同行の事業内容と出資の狙いをまとめる。
08:16
ブラジル大手取引所Mercado Bitcoin、推計63億円超流出で入出金停止
ブラジルの大手仮想通貨取引所Mercado Bitcoinが2日、セキュリティ事案を受けて入出金を停止した。Hypernativeの推計では63億円超相当が流出。同社は顧客被害やデータ流出はないとし、5ネットワークの送金先アドレスを公開した。
11/02 月曜日
19:21
ステーブルコインの100万円上限、金融庁研究会で議論 全銀協は慎重
金融庁は2日、デジタル・分散型金融に関する研究会の第2回会合を開き、ステーブルコインの100万円上限やレンディング規制を議論した。JPYCとSBI VCトレードが上限の見直しを求めた一方、全銀協は慎重な検討を求めた。
14:55
米上場企業、5833BTCのビットコイン売却か担保化を検討 バイナンス事件受け
米ナスダック上場のネクスト・テクノロジーが、保有する約5,833BTCの売却または担保設定を取締役会で承認した。バイナンスの不正流出事件を受け、カストディリスクの高まりを理由に挙げている。
14:10
DeFiサイトなど15ドメインに不正リダイレクト 訪問者の資金抜き取り
Name.comは顧客ドメイン15件が不正にリダイレクトされたと発表した。DeFiサイトでのEVM系流出額は約13.8万〜20.2万ドルと推計されている。
13:05
SBI VCトレードのJPYSCレンディング残高、100億円を突破
SBI VCトレードは2日、円建てステーブルコインJPYSCのレンディング(貸コイン)残高が100億円を突破したと発表した。取扱残高も300億円を超えた。利用料の計算方法と、貸出中のJPYSCが分別管理の対象外となる点など、利用者が負うリスクを整理する。
11:40
カルダノ団体、Linuxの重大欠陥でプール運営者に更新呼びかけ
カルダノのガバナンス組織インターセクトが、Linuxカーネルの重大な脆弱性についてステークプール運営者(SPO)に更新と再起動を要請した。深刻度は10点満点中9.8。委任されたADAへの影響と主要ディストリビューションの修正状況をまとめた。
10:10
トランプ氏、北朝鮮関与なら対話の意向 バイナンス攻撃でFBIが関与発表
米FBIはバイナンスから63億ドル規模の仮想通貨が流出した件は北朝鮮系ハッキング集団の犯行だと発表した。トランプ大統領は関与が確認されれば北朝鮮と協議する意向を示した。
09:35
BTCPay Server、ホットウォレット不正流出の報告受けサーバー停止を要請
ビットコイン決済ソフトBTCPay Serverは2日、複数のサーバーでホットウォレットの資金が不正に抜き取られているとの報告を受け、運営者にサーバー停止を呼びかけた。原因や被害規模は明らかにしていない。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧