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トークン化ポケカの週間収益が8.5億円超え、30周年に向かって過去最高水準に迫る

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 週間収益538万ドルで過去最高に迫る
  • コートヤードの年間売上高2億ドル見込み

ポケカ市場に再び盛り上がり

トークン化ポケモンカード市場の週間収益は、4月6日までの週に538万ドル(約8.5億円)に達し、2025年9月に記録した過去最高値570万ドルに迫った。

このタイミングでの市場活性化は、ポケモンカードゲームが2026年10月20日に迎える30周年記念に先駆けた動きとも重なる。2月27日のPokémon Presentsで発表された通り、2026年中に「30周年記念商品」が世界同時発売されることが決定。旧裏面デザインや歴代人気カードの収録も確認されており、トークン化市場も記念需要を見据えた先行ブームを迎えている。

また、昨年とは構造的な違いも指摘される。2025年9月の最高値は、ソラナ(SOL)上のトレーディングカード・トークン化プラットフォームであるCollector Crypt(コレクタークリプト)が独自トークンCARDSをローンチしたことによるものだった。

出典:The Block

一方で、今回の最高値は約6週連続で高い収益を維持した後のもので、その大部分は最大手のマーケットプレイスCourtyard(コートヤード)の収益である。

コートヤードが発行するポケモンカードのNFT(非代替性トークン)は、物理的なポケモンカードを裏付けとしている。NFTをバーン(焼却)すると、実物のカードを受け取ることが可能だ。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

従来のように実物カードを交換するには、その都度、郵送料金など物流コストがかかったが、NFTの状態で交換できるため、このコストがかからない。

コートヤードの年間売上高は、現在の収益水準が続いた場合、約2億ドル(約320億円)に達する見込みだ。これは、NFT市場で投機熱が高まった2021年時点の、ほとんどの中堅NFTマーケットプレイスを上回る規模である。

さらに、実物ポケモンカードのブームに乗じて需要を喚起しているため、マーケティング費用は桁違いに少なくて済む。短期的なリスクとしては、実物ポケモンカード市場の強気相場が終焉を迎える可能性が挙げられる。

なお、トークン化ポケモンカードのマーケットプレイスは独自の二次市場であり、株式会社ポケモンや任天堂などが関与しているわけではない。

過去のレポートポケモンカードなどのトークン化資産が次のビッグトレンドとなる可能性=バイナンス

仮想通貨取引所バイナンスがポケモンなどトレーディングカードのトークン化市場のポテンシャルを指摘する記事を公開した。新市場として注目を集める背景を解説している。

実物カード市場が加熱 25億円での落札も

米国ではポケモン始め、「遊戯王」も含めて日本のIP(知的財産)によるトレーディングカードの市場が過熱しているところだ。特に希少なカードが高額で取引されている。

2月には、米国のインフルエンサーであるローガン・ポール氏が所有する激レアのポケモンカード「ピカチュウイラストレーター(PSA 10)」が、オークションハウスにて約25億円で落札された。これは、トレーディングカードの史上最高額としてギネス記録を更新している。

史上最高額落札の事例ポケモンカード、約25億円で史上最高額落札 元所有者のNFT騒動に批判再燃

米インフルエンサーのローガン・ポール氏が所有するポケモンカード「ピカチュウイラストレーター」が約25億円で落札され、取引カード史上最高額を更新した。しかし過去に同カードのNFT分割販売をめぐるトラブルが蒸し返され、批判の声が再燃している。

こうした中、ポケモンカードのトークン化市場は、実物カードに流動性を提供するプラットフォームとしても利用されているところだ。「トークン化された知的財産と収集品」という、新たなNFT市場を広める可能性を秘めている。

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