- ステーブルコイン流出、35日連続でマイナス圏
- BTC流出は限定的、蓄積フェーズ入らず
取引所フローが示す弱い需要
ビットコイン(BTC)は7月21日、6万5000ドル前後で推移している。アナリストのアクセル・アドラーJr.(Axel Adler Jr.)氏は同日のモーニングブリーフで、取引所の資金フローを示す2つの指標がそろって買い需要の乏しさを示していると指摘した。
同氏は取引所に流出入するビットコインとステーブルコインの差額(ネットフロー)を用いて需給バランスを分析する手法を採用しており、7月21日付のブリーフでは両指標が弱含みのシグナルを示したとしている。
取引所ネットフローとは、仮想通貨が取引所へ流入・流出した量の差分を示す指標。流出が優勢な状態は投資家が資産を自己管理ウォレットへ移す動きを表し、一般的に長期保有・蓄積のシグナルとされる。反対に流入が優勢な場合は、売却に備えた動きと解釈されることが多い。
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ストラテジーは、13日から19日は仮想通貨ビットコインを購入も売却もしなかったことを報告。米ドル準備金は約5,240億円に増えたと伝えた。
BTCネットフローは中立圏で推移
アドラー氏が示したBTCの30日ネットフローは、基準線付近で推移しつつも、直近はやや流入側に偏った状態が続いている。2023年や2024年の価格の底値圏で見られた大幅な流出(蓄積フェーズ)は、直近のチャートには表れていないという。
同氏は、強い流出が見られないことは大規模な蓄積が進んでいないことを意味すると説明する。取引所に残る供給は売却可能な状態にあり、持続的な流出(グリーンゾーン)への転換が確認されるまでは、需給改善の材料とは言えないとの見立てだ。
ステーブルコイン、35日連続流出
ステーブルコインの取引所ネットフロー(30日移動平均)は長期間マイナス圏にとどまり、直近ではマイナス1億ドルを下回るオレンジ圏まで落ち込んだ。アドラー氏はこの状態を、買い手側の資金が持続的に取引所から流出していることを示すシグナルだとしている。
同氏は、ステーブルコインの流入がない限り、BTCへの買い需要を支える資金供給が市場に入ってこないと説明する。この指標がゼロを上回るグリーンゾーンに回復するまで、上値を試す動きは資金不足に直面し続けるとの見方だ。
アドラー氏は両指標が同じ結論を指し示しているとまとめた。BTCが取引所からの流出による蓄積フェーズに入らず、ステーブルコインの流出も続く限り、6万5000ドル前後を維持していても持続的な上昇に向けた買い需要は乏しいとの見立てだ。
同氏は、ステーブルコインのネットフローがゼロを上回る水準まで回復することが改善の主なトリガーになるとし、逆にマイナス1億ドルを下回るさらなる流出が続けば下押し圧力が増す点をリスクとして挙げた。



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