2026年、世界各国のWeb3イベントはかつてない規模で開催されている。アジア・中東・欧米・南米を合わせた推定参加者数は70万人超。前年比1.3倍というペースで拡大し続けるこの市場の背景には、業界そのものの地殻変動がある。
米SEC(証券取引委員会)による「ビットコイン現物ETF」承認(2024年)を機に機関投資家の参入が本格化し、EUのMiCA(暗号資産市場規制)施行で欧州市場も制度的に整備された。日本でも2026年7月、暗号資産を金融商品取引法の規制対象とする改正法が成立した。主要L2チェーンの本格稼働、RWA(実物資産トークン化)の普及、そしてAI×ブロックチェーンの可能性。
これらの革新が2026年に実需として花開く段階を迎えており、カンファレンスの参加者層も開発者・投機家中心から、金融機関・事業会社・規制当局へと広がっている。
地域別の動きも見逃せない。アジアでは韓国・香港・シンガポール・日本・インドが競うようにWeb3カンファレンスを拡充。日本では7月のWebX 2026に90カ国以上から13,641人が集まった。下半期もKBW(9月末・ソウル)、TOKEN2049 Singapore(10月)、Devcon 8(11月・ムンバイ)と大型イベントが続く。一方、中東では地域情勢を受けてTOKEN2049 Dubaiが2027年に延期され、ドバイの大型イベントは12月に集中する。
本特集では、国内・海外の主要Web3イベントを網羅。各イベントの日程・会場・参加者規模から、チケット購入タイミングの損得・宿泊手配の注意点・ネットワーキング活用術まで、参加者目線の実践ガイドとしてまとめた(2026年9月更新)。
2026年がWeb3カンファレンスの転換点となる理由は、規制・技術・資金という三つの潮流が重なるタイミングにある。米国でのビットコインETF承認(2024年)はTradFiの資金をWeb3に引き込み、EUのMiCA施行は欧州市場を制度的に開いた。日本でも2026年7月15日、暗号資産の根拠法を金融商品取引法へ移す改正法が成立した。主要L2チェーンの本格稼働とRWA(実物資産)トークン化の進展が、投資家だけでなく事業会社をイベントに引き寄せている。
注目すべきは参加者層の変化だ。2024年以前のカンファレンスはエンジニアや投機家が中心だったが、2026年は金融機関・商社・政府系機関の参加が急増。各地のイベントで「TradFi×Web3」「ステーブルコイン実装」「規制対応」をテーマにしたセッションが急増しているのが、その証左だ。
地理的な重心も変わりつつある。かつて欧米が主導していた構図から、アジア・中東が急速に存在感を増す二極化が進んでいる。本特集ではこうした構造変化を踏まえながら、地域別の注目トレンドと具体的なイベント情報を解説していく。
2026年のアジアは注目地域。日本では2026年7月、暗号資産の根拠法を資金決済法から金融商品取引法へ移す改正法が成立し、2027年度の施行が見込まれる。円建てステーブルコインの実装も進み、TradFi × Web3の融合をテーマにしたイベントが急増している。韓国のKBW2026は9月29日〜10月1日にソウル・ウォーカーヒルで開かれ、10月7〜8日にはTOKEN2049 Singaporeが2.5万人規模で続く。11月3〜6日にはインド・ムンバイでDevcon 8が開催される。
北米では、ビットコインとイーサリアムの両エコシステムを中心としたイベントが充実。2026年上半期には、ラスベガスのBitcoin 2026、世界最大のハッカソンとして開発者コミュニティの求心力を保つETHDenver、ディールメイキング(投資家・事業会社間の商談・出資交渉)に軸足を移したマイアミのConsensus 2026が相次いで開かれ、開発者と資本の双方を引き寄せた。
MiCA(Markets in Crypto-Assets Regulation)の施行が本格化する欧州では、規制対応をテーマにしたセッションが各イベントで増加。春のParis Blockchain Weekはルーブル美術館を会場に開かれ、欧州のWeb3コミュニティの象徴的イベントとなった。11月9〜12日のWeb Summit Lisbonは業界の垣根を超えた交流の場を提供する。
中東では地域情勢の緊迫化を受け、TOKEN2049 Dubaiが2027年に延期された。ドバイの大型イベントは12月に集中し、Blockchain Life 2026(12月1〜2日)と、会場をExpo City Dubaiに移したGITEX Global(12月7〜11日)が控える。南米ではブラジルのWeb Summit RioとBlockchain.RIOがラテンアメリカ市場を牽引。DREX(ブラジルCBDC)の動向も注目される。
2026年の日本国内では、年間を通じて主要Web3イベントが相次いでいる。特筆すべきは、前半に「金融×Web3」テーマが集中した点だ。2月のMoneyXはステーブルコインと通貨の進化を扱う本格カンファレンスとして約3,000名の事前登録を集め、3月のFIN/SUM NEXTは日経新聞と金融庁の共催で10周年を迎えた。
4月にはTEAMZ WEB3/AI SUMMITが八芳園で開催された。7月はJapan Blockchain Week(7月1〜15日)の期間中に、IVS2026(京都、1.3万人参加)とCoinPost企画・運営のWebX 2026(13,641人参加)が続いた。下半期は9月のETHTokyo’26・ETHGlobal Tokyo 2026に加え、11月27〜28日にはビットコイン特化型イベントのBITCOIN JAPAN 2026が控える。
(注)日程・規模は2026年9月時点の公表情報に基づく
🎞【MoneyX 2026 Recap公開】🎥
— CoinPost(仮想通貨メディア) (@coin_post) April 14, 2026
2月27日(金)に開催された #MoneyX では、約3,000名の事前登録を集め、ステーブルコインを軸に「通貨の未来」をテーマとした議論が展開されました。
金融・政策・Web3の最前線のプレイヤーが集い、分野を越えた議論と新たなつながりが生まれた一日となりました。… pic.twitter.com/ZFgYnY3hsn
アジア最大級のグローバルWeb3カンファレンスWebX 2026は、2026年7月13日〜14日にザ・プリンス パークタワー東京で開催された。第4回となった今回は、90カ国以上から13,641人が参加し、会期周辺では70件超のサイドイベントが開かれた。
議論の中心となったのは、円建てステーブルコインのローンチ、メガバンクによるトークン化の導入、機関投資家の本格参入といった「実需」テーマだ。暗号資産を金商法の対象とする改正法が会期直後の7月15日に成立したこともあり、日本市場が「規制対応」から「大規模な実装」へ移りつつあることを印象づけた。
次回のWebX 2027は、2027年8月25日〜26日に東京ビッグサイトで開催される。会場規模は2026年の約1.8倍に拡大する。
#WebX2026 リキャップ動画を公開しました!!🎥✨
— WebXの中の人👀 (@WebX_JP) August 10, 2026
キーノートの熱気、満席のフロア、Web3の未来を語り合う参加者たちの姿を収めました。
2日間のWebXの熱気を、ぜひ動画で見返してください!!
92カ国・地域から3,837社、13,500名以上にご参加いただきました。
次回 #WebX2027… https://t.co/i8TitHfzsb
アジア最大級のWeb3カンファレンスWebXが、会場を東京ビッグサイトに移して規模を拡大。業界リーダーや規制当局との直接対話の場が、さらに広がります。
次のビジネスチャンスは、WebXにある
2027年8月25-26日 | 東京ビッグサイト
海外カンファレンスの多くは、早期購入で30〜50%の割引が適用される。TOKEN2049の2025年実績では、Super Early Birdの約599ドルに対し、直前購入では約1,799ドルになるケースもあった。Super Early Bird(開催6ヶ月以上前)で購入するのが最もコスパが良い。なお2026年のTOKEN2049 Singaporeは、10月7〜8日にマリーナベイ・サンズで開催される。
大規模カンファレンス開催中は周辺ホテルの予約が困難になる。TOKEN2049 Singapore開催時にはMarina Bay Sands周辺の価格が通常の2〜3倍に跳ね上がることも。開催3ヶ月以上前の宿泊予約を強く推奨する。eSIMの事前購入も忘れずに。中東など情勢が変わりやすい地域のイベントは、日程変更や延期の可能性も踏まえ、キャンセル条件を確認しておきたい。
海外カンファレンスの真の価値はサイドイベントにある。TOKEN2049 Singapore 2026では1,000件超のサイドイベントが予定され、KBWでもソウル市内各所で連日開催される。英語版名刺200枚以上、LinkedIn・Telegramのプロフィール整備、30秒エレベーターピッチの練習が重要だ。
海外カンファレンス持ち物リスト
名刺(英語版200枚+)、モバイルバッテリー(大容量)、eSIM、MetaMaskアプリ、ノートPC(ハッカソン参加時)、名刺管理アプリ。現地通貨は最小限でOK。
Web3カレンダー(🔍検索機能付き)
アジア・中東・欧米・南米を合わせた推定参加者数は70万人超と見込まれています。10月のTOKEN2049 Singaporeは2.5万人規模、12月のドバイではBlockchain Life(1.5万人以上見込み)とGITEX Globalが開催されます。日本国内では7月のWebX 2026に90カ国以上から13,641人が参加しました。
名刺(100枚+)、スマートフォン(QRコード交換・ウォレット利用)、モバイルバッテリー(大容量)、MetaMask等のウォレットアプリを事前に準備しておくと安心です。参加セッション・ブースのリストアップも効率的な回遊に有効です。
カンファレンスは講演やパネルが中心で業界動向把握・ネットワーキングが主目的。ハッカソンはチームでプロダクトを開発する実践型で、開発者向けですがデザイナー・ビジネス担当者の参加も増えています。
Super Early Bird(開催6ヶ月以上前)で最大50%OFF、Early Bird(3〜6ヶ月前)で20〜40%OFF、Regular(1〜3ヶ月前)で定価。TOKEN2049の2025年実績を例にとると、Super Early Birdで約$599〜のところ、直前購入では約$1,799〜になるケースもありました。
メインカンファレンス期間中に周辺で開催される関連イベント。ミートアップ、投資家限定ディナー、ハッカソン等。多くは無料または安価でメインチケット不要。TOKEN2049 Singapore 2026では1,000件超が予定されており、KBWでもソウル市内各所で多数開催されます。
次回のWebX 2027は、2027年8月25日〜26日に東京ビッグサイトで開催されます。会場規模は2026年の約1.8倍に拡大します。2026年7月13日〜14日にザ・プリンス パークタワー東京で開催されたWebX 2026には、90カ国以上から13,641人が参加し、70件超のサイドイベントが開かれました。最新情報は公式サイト(webx-asia.com)で確認できます。
イベントレポート・Web3イベント情報
デジタル経済に関する国家戦略の方向性示す、赤澤経産相・松本デジタル相・萩生田幹事長代行が登壇
経産省が後援する本イベントには、赤澤経済産業大臣、松本デジタル大臣、自民党の萩生田幹事長代行らが登壇し、AI・サイバーセキュリティ・医療DXを軸とした国家戦略の方向性を示した。
「2045年のデジタル金融」SBI・シンプレクスが語る仮想通貨とトークン化の未来
DSC2026でSBIグローバルアセットマネジメント朝倉氏とシンプレクス三浦氏が語った、2028年のETF解禁、株・不動産・絵画の資産トークン化、AI時代でも残る人の役割とは。日本の「貯蓄から投資」を加速させるデジタル金融の未来像を詳報。
政府・3メガバンク・規制当局の関係者が一堂に|MoneyX 2026総合レポート
円建てステーブルコインの社会実装、金商法移行、DeFiエコシステムの拡大など、「通貨の新時代」をめぐる一日の議論を網羅的にお届け。
WebXとは?開催結果・次回日程・見どころを完全ガイド
CoinPostが企画・運営するアジア最大級のWeb3カンファレンス。2026年は90カ国以上から13,641人が参加。次回WebX 2027は2027年8月25日・26日に東京ビッグサイトで開催。
Web3カンファレンス2026年完全ガイド|国内外の主要イベントと参加方法
2026年の国内外における主要Web3カンファレンス・チケット情報を網羅
Web3イベントカレンダー2026|国内外の開催日程・スケジュール一覧
TOKEN2049・Devcon・BITCOIN JAPANなど、注目度の高いWeb3イベント開催日程をカレンダー形式で網羅
CoinPostインタビュー特集|仮想通貨・Web3の第一線を担う人物に聞く
仮想通貨・Web3業界を動かすCEO・政策立案者・起業家への独占取材記事を集約。カテゴリ・テーマ・人物名での絞り込み検索に対応。



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