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明治「きのこの山」の家をメタバースで分譲販売、NFT権利証書発行で所有体験

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 500邸限定、最安値1万円で販売
  • ポリゴン上のNFTで永久所有権を付与

メタバースの新たなユースケースとなるか

明治のロングセラー菓子「きのこの山」のパッケージに描かれた「あの家」がメタバースで具現化され、500邸限定のバーチャル分譲住宅として販売されている。

「フォレストヒルズ きのこの山」と名付けられた同物件は、グレード別にスイート、エグゼクティブ、スーペリアの3種類が用意され、3月31日から先着順で販売開始されたが、最も手頃なスーペリア(税込1万円、限定350戸)は短期間で完売した。

さらに同社は4月14日から、「たけのこの里」をモチーフとしたバーチャル・タワーマンション「フォレストタワー たけのこの里」も300邸限定で販売開始したが、こちらは全グレードがすでに完売状態となっている。

「フォレストヒルズ きのこの山」では、パッケージ上の素朴な茅葺き屋根の家を現代的にアップデートし、インフィニティプール、サウナ、BBQガーデンなどの設備を備えた高級リゾート風住宅として再現された。価格はスーペリアが1万円(税込、限定350戸)、エグゼクティブが5万円(税込、限定120戸)、スイートが15万円(税込、限定30戸)となっている。

購入者はメタバースプラットフォーム「cluster」内でアバターを通じて自宅を訪れ、友人や家族を招待して仮想空間上で集うことができる。グレードに応じて招待可能人数が異なり、スイートでは最大50名まで同時登録が可能だ。

一方、「フォレストタワー たけのこの里」は「たけのこの里」の形状をモチーフにした垂直伸長型のタワーレジデンスとして設計されている。低層階のスーペリア(1万円・200戸)、中層階のジュニアスイート(5万円・80戸)、最上階のペントハウス(15万円・20戸)の3グレードで構成され、プライベートデッキや間接照明など、たけのこの里ブランドの世界観が各地に散りばめられている。

出典:cluster

ブランドをデジタル資産に

本プロジェクト「きのたけ不動産」は、長年愛されてきたブランドの世界観を拡張し、「存在しない場所を所有する」という新しい体験価値を提供するエンターテインメントとして企画された。

明治は「cluster」を運営するクラスター株式会社と協力して、人気ブランドの象徴的な風景を、インタラクティブなデジタル空間に構築した。また、各物件にはブロックチェーン技術を用いた権利証書NFTを付与することで、コピー可能なデジタルデータに「唯一無二の所有権」を定義している。

購入者にはポリゴンチェーン上で発行される権利証書NFTが配布され、SBINFT株式会社が運営するNFTマーケティングプラットフォーム「SBINFT Mits」を基盤としたデジタル所有証明が付与される。これにより、本プロジェクトで提供される物件は「永久保有権付デジタル物件」として位置づけられている。

さらに、購入者には物理的な権利証書とカードキーやキーホルダーなどの特典が郵送され、現実と仮想を結びつけた所有感を高めている。また、上位グレードには限定オリジナルラゲッジタグも提供される。手元に届いたカードキーにスマートフォンをかざすことで、バーチャル空間に構築された専用の部屋へアクセスすることが可能になる。

一方で、バーチャル空間自体の利用期間は2029年3月10日までと定められているが、NFTにより所有権の証明は継続的に保持される。

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ブランド対決を仮想空間で再現

この企画の背景には、長年親しまれてきた両ブランドの「競争意識」をユーモラスに活用するという遊び心がある。明治は「きのこ派 vs たけのこ派」という伝統的なファン対決を、仮想空間上で「戸建て派 vs タワマン派」として再現した。

また、パッケージに描かれた空想の風景を「区画番号」「間取り」「カードキー」「権利証書」といった実在の不動産さながらの細やかな設定で再構築するなど、細部にまで徹底的にこだわる本気度を伴った遊び心が、この企画の魅力だという。

これにより、これまでNFTやメタバースに関心の薄かった一般層にも、幅広く訴求している。なじみ深いロングセラー商品の世界観をバーチャル空間で再構築し、NFTと組み合わせることで生まれる『デジタル資産としてのブランド体験』は、メタバースの新たなユースケースとして、今後の展開が注目される。

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