コインベースProとFTX、DeFiトークンCOMPの新規上場を発表
コインベースProの新規上場
米最大手仮想通貨取引所コインベースProが分散型金融CompoundのガバナンストークンCOMPの新規上場を発表した。
取引ペアはCOMP/USD、COMP/BTCの2つで、6月22日に入金が開始し、流動性に準じて23日(PT)より取引が開始。ニューヨーク州の居住者はCOMPの取引利用者対象に含まれないという。
COMPトークンは、ERC20の銘柄で、分散型オープンソース・プロトコルCompoundのオンチェーンガバナンス権を取得するために利用される。Compoundは16日より、プラットフォーム利用者にCOMPの配布を開始、毎日計2880COMPをCompound上の8つのレンディング市場に充て、今後4年間で計420万のトークンの配布を予定している。
FTXへの上場も
コインベースProが上場を発表したのち、大手デリバティブ取引所FTXもCOMPの現物、およびデリバティブ商品の上場予定を発表した。20日までに入金と取引を開始するという。
FTXが上場するのは、COMPトークンだけでなく、Compoundでのレンディングで受け取る利子トークンcUSDTも取り扱う対象となる。
それらの現物以外に、無期限スワップ契約、四半期先物契約、およびレバレッジトークンも提供するとしている。
さらに、COMPとcUSDTの上場対応のほか、DeFi指数というデリバティブも提供する予定で、取り扱う日程自体は未定である。
FTXによると、このDeFi指数は主なDeFiプロトコルのトークンから組成させる。組成する銘柄は、KNC(KyberNetwork)、LEND、MKR(MakerDAO)、KAVA、ZRX(0x)、LRC、REN、REP、BNT(Bancor)、SNX、COMPの11種類。この指数も、無期限スワップ契約や四半期先物契約などとして取り扱う。
COMPの高騰
16日に初配布およびUniswapと中華系取引所MXCの初上場を受け、COMPは一時160倍高を記録したが、コインベースProとFTXの対応発表を材料視し、再び+150%ほど高騰している。
DeFiトークンの時価総額データを提供するDefiMarketCapで、COMPの時価総額は大手MakerDAOのMKRトークンの3倍以上となっている。
参考:Coinbase Pro
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