ビットコイン、過去最大額の大口送金が話題に
10億ドル分の送金
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは過去最大額(米ドル額基準)の大口送金が行われたことが話題になっている。
10月26日深夜、ブロック番号#654,364で計88,857.2のBTCが送金された、米ドル建で11.5億ドル(約1205億円)に相当する。送金手数料は、わずか0.00027847BTC(400円相当)だった。
ブロックチェーンデータ分析企業の報告によると、仮想通貨の管理を専門とする大手カストディ業者Xapoに関連したアドレスが送金元であるようだ。
Xapoに関連する大口送金は、2019年に米大手コインベースに買収されたことで、これまで両社間で大規模な資金移動が度々確認されてきたが、今回の送金先アドレスは「取引所などに関連しないアドレス(unknown)」であった。
可能性としては、取引所で売却する目的の送金でない点のほか、大口のOTC取引でビットコインを購入したユーザーへBTCが振り込まれた可能性などが指摘されている。
ビットコインの価格が年初来の高値圏にあるため、今回の送金は法定通貨建では過去最大になる。BTC単位の過去最大規模の送金は2011年の11月に取引所Mt.Goxで行われた送金で、計550,000BTCの移動が記録されている。現在の価値で換算すると、70億ドル(7330億円)を超えている。
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ビットコインは米国株式市場に連れ安する形で一時350ドル程度下げるも、米ドル建12,500ドルを維持。その後再び値を戻し前日比同水準で取引されている(8時時点)。
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