ビットコイン市況
ビットコインは27日、米国株式市場の急落を受け一時下落した。
ビットコインは米国株式市場に連れ安する形で一時350ドル程度下げるも、米ドル建12,500ドルを維持。その後再び値を戻し前日比同水準で取引されている(8時時点)。
26日の米株式相場でダウ工業株30種平均が続落し、前週末比650ドル19セント(2.3%)安の2万7685ドル38セントで取引を終えた。
米国や欧州で新型コロナウイルスの感染者が急増していることで、景気の先行き不安が再び高まっている。米国では、週末に新規感染者数が過去最多を記録。与野党の追加経済対策の協議が進まないことも相場の重しとなった。
下落前の26日23時には、計88,857.2のBTC(米ドル建11.5億ドル≒約1205億円)と過去最高額の大口送金が確認されるなど警戒感も高まったが、取引所への送金でないことが報じられると懸念も後退。週末に年初来高値を更新したBTC市場では、買い戻す動きが強まった。
センチメント
仮想通貨のセンチメント動向を分析するSantimentは、ビットコイン市場が過去3週間で10500ドルから13100ドルに上昇してきたことがターニングポイントになって、市場心理が180度転換したと分析している。
1) After #Bitcoin surged from $10.5k to $13.1k over the past three weeks, the social sentiment of #crypto #Twitter has done one of the biggest 180 turns in its decade-long history. The ratio of positive vs. negative commentary (combined with total volume of social posts) was at pic.twitter.com/fJi0Abldf1
— Santiment (@santimentfeed) October 26, 2020
投資家心理は9月の急落を受け、ショートポジション主導を反映する「ネガティブレベル」に陥っていたが、ポジティブに転じている。現在のセンチメントは「多幸感になりかける境目」に切り替わりつつあるとした。
個別銘柄
個別銘柄では、分散型金融(DeFi)関連で売りが広がった。前日にイールドファーミングプロトコル「Harvest Finance」の流動性プールから2400万ドル(25億円)相当の仮想通貨が不正流出したことも、関連市場の重石となった。