ビットコイイン創業者とスティーヴン・セガール氏がICO終了後プロジェクト放棄
- ビットコイイン(Bitcoiin2Gen) がエグジット(放棄)を発表
- ICOを行った直後に、その通貨の管理を放棄する人々も多く見られる中、Bitcoiinの運営者及び、ブランド大使の俳優Steven Seagal氏は、公式に”エグジット”を宣言した上で、その管理を放棄しました。
- ビットコイイン(Bitcoiin2Gen)の違法性
- この件において、未登録の証券を提供し、マルチ商法を行なった可能性もあるとしてアメリカの複数の規制機関から停止命令が出ていたことから、ビットコイインのICOが違法なのではないかとの見方もあります。
※「ビットコイイン」は「ビットコイン」とは全く別物のICO通貨です。
ビットコイイン(Bitcoiin2Gen) のエグジット
疑わしいICOで資金調達を行なった後にプロジェクトを放棄する創業者は、もはや珍しくありません。
しかしその中でも、ICO創業者が、”エグジット(放棄)”の声明を発表するのは、非常に稀であると言えます。
そしてまさにそういったエグジットの声明がビットコイイン(Bitcoiin2Gen)から発表されました。
ビットコイインは、これが最終章となってしまうようです。
3月26日の声明で、ビットコイイン のICO運営者は、そのトークン販売が”大成功”であったと言及しました。
運営者たちはその後、ブランド大使のSteven Seagal氏(以下、Seagal氏)と共に、コミュニティに対しプロジェクトの”エグジット”を発表しました。
声明では以下のように記述されています。
ビットコイインは、トークンからマイニング可能な通貨への移行期にあり、今後、オリジナルのビットコイン同様にオープンソースになるのです。創業者及びブランド大使には、本当に感謝しており、彼らの今後のさらなる発展を祈っています。結果的にこのビットコイインは、そのエコシステム内においてあらゆる個人の管理下にないため、本当の匿名仮想通貨としての機能を持つのです。
さらに声明後半で、ビットコイイン のICO運営者は
未来のCEOが出てくることを祈っています。
と記述しましたが、これは、先程の声明の引用にある「あらゆる個人の管理下にないため、本当の匿名仮想通貨としての機能を持つのです。」という部分と矛盾しています。
ビットコイイン(Bitcoiin2Gen)の違法性
ビットコイイン が、トークン販売によって具体的にどれほどの額の資金調達を行ったかは、公開されていません。
以前の声明で、彼らは下限金額が$7500万(約78億円)であると主張していますが、実際この数字は疑わしいと言えるでしょう。
CCNによると、このICOは既に法的問題が発覚しており、未登録の証券の提供や、マルチ商法を行なった可能性もあるとしてアメリカの複数の規制機関から停止命令が出ていました。
さらに、アメリカ証券取引員会(SEC)が著名人のICO賛同は非合法にあたりうると警告されていることから、アクション映画スターのSeagal氏も法に触れているとされています。
これらを鑑みるに、ビットコイイン投資家達が今回のICOエグジットによって被害を受けたとしても驚くことはないでしょう。
Exit Wounds: Steven Seagal, Founders Abandon Bitcoiin as ICO Ends
MARCH 27, 2018 Josiah Wilmoth
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します