WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

AIは仮想通貨を「不可避」にするのか、MITの経済論文が議論を呼ぶ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • AIが進化するほど、人間の検証が追いつかなくなる
  • 回避策としてブロックチェーンが注目される

「検証コスト」が新たな経済ボトルネックに

マサチューセッツ工科大学(MIT)のChristian Catalini氏らが2026年2月に発表した経済学論文「Some Simple Economics of AGI」が、AI・仮想通貨業界で注目を集めている。

論文の核心は「検証コスト」という概念だ。AIが実行コストをゼロに近づける一方、その出力を人間が検証するコストは生物学的限界により頭打ちとなる。

この非対称性が「計測可能性ギャップ」を生み出し、AGI(AIが人間の認知を生物学的制約から切り離し、測定可能なあらゆる労働を吸収できる段階)移行期における経済成長の真のボトルネックになると論じている。

論文はさらに、このギャップが放置された場合、名目上の生産活動は増大しながらも人間のコントロールが失われる「ホロウ(空洞)経済」に陥ると警告する。

回避策として「暗号プロベナンス(出所の暗号的証明)」を含む検証インフラへの投資を挙げており、ここが仮想通貨業界の関心を引いた。

仮想通貨ウォレット「Exodus」共同創業者のJP Richardsonは自身のXで「仮想通貨と戦うすべての銀行が負ける理由がこの論文に示されている」と投稿。

AIエージェントが自律的に経済活動を行う世界では、改ざん不可能な台帳とスマートコントラクトによる責任配分、すなわちブロックチェーン技術こそが不可欠なインフラになると主張した。

論文自体は仮想通貨を直接推奨する内容ではなく、「検証可能なプロベナンス」の実装手段についても特定の技術を指定していない。ブロックチェーンがその答えになるかどうかは、スケーラビリティやコスト、規制対応など実用面での課題次第とする見方もある。

一方でRichardsonのような業界関係者が学術論文を根拠に議論を展開する動きは、仮想通貨の社会的正当性を巡る論争が技術論から経済構造論へと軸足を移しつつあることを示している。

関連:米仮想通貨市場構造法案に妥協案、ステーブルコイン利回り制限へ

関連:米CFTC委員長が宣言「米国は仮想通貨の首都」、規制方針にも言及

Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/27 月曜日
12:52
米CFTC、予測市場における「テンプレート型」一括契約認証に注意喚起 審査困難と指摘
米商品先物取引委員会は、予測市場について、条件の異なる契約を一つのテンプレートで一括申請する慣行に注意喚起した。適切な例と不適切な例を提示している。
11:18
コインベースCEO「仮想通貨はAI時代に重要性増す」
コインベースのアームストロングCEOがX(旧Twitter)で、AIエージェント向け金融基盤「AiFi」構想を発信。仮想通貨はAIの台頭で重要性を増すとし、x402プロトコルとBase、USDCによる自律決済の広がりを説明した。
10:42
韓国発ゲームWEMIX、独自ステーブルコイン不正発行 約10億円流出
韓国発のブロックチェーンゲームプラットフォームWEMIXが発行する独自のステーブルコインで、スマートコントラクトのオーナー権限が乗っ取られる不正発行事件が発生。約10億円相当が流出し、WEMIXが対応状況を公表した。
09:55
ロシア最大手銀スベルバンク、仮想通貨取引インフラ構築へ デジタル通貨法の可決受けて
ロシア最大手銀スベルバンクが2026年12月までに仮想通貨取引インフラの整備を目指す方針だ。下院で可決された一般投資家の市場参入を認める新法案を背景とした動きである。
08:37
セイラー氏「別の色が必要」 BTC購入4週途絶
ストラテジーのセイラー氏がBTC取得チャートをXに投稿し「別の色が必要」と発言。同社は6月22日以降BTC購入を開示しておらず、保有ポジションは約93億ドルの含み損。
07:49
ビットコイン長期保有者、保有1630万BTCで含み益30%まで圧縮=アナリスト
半年以上保有する長期保有者(LTH)のBTC保有量が約1630万BTCに達したとの分析が出た。取得コストは約4万9,400ドルと推定され、含み益は約30%まで圧縮。2025年1月の約340%から大幅に低下している。
07/26 日曜日
11:30
ビットコイン原油高で上値重く、クラリティ法案とFOMCが焦点|bitbankアナリスト寄稿
ビットコイン(BTC)は原油高と中東情勢の緊迫化を背景に上値を圧迫され、1090万円タッチ後に1070万円周辺で推移。クラリティ法案の審議進展とFOMCでの追加利上げ姿勢が、次の相場の方向感を左右する。
09:25
週刊仮想通貨ニュース(7/24)|クラリティー法の動向・BTC相場分析・メタプラネットの戦略のまとめ 
今週は、米仮想通貨市場構造法案(クラリティー法案)に関する動向、ビットコイン相場の分析、メタプラネットの次の成長戦略に関する記事が関心を集めた。
07/25 土曜日
13:10
米国務省、ビットコイン政策研究所やパランティアと提携
米国務省が官民人材交流の新制度を発足させ、ビットコイン政策研究所やパランティア等が創設パートナーに加わった。デジタル自由やAIガバナンスの政策形成に業界の知見が反映される可能性がある。
11:16
サッカークラブ鎌倉インテル、スタジアムNFT関連特許取得
鎌倉インターナショナルFCが、スタジアムの区画とNFT保有者をブロックチェーンで紐づける仕組みの特許を取得した。他クラブとの連携拡大にもつながる動きとして注目される。
10:25
BitMEXが集団訴訟に直面、622ビットコインの返還請求
仮想通貨取引所BitMEXが集団訴訟に直面し、原告は内部デスクによる強制清算操作を理由に622.66BTCの返還を求めている。同社は9月23日の閉鎖を予定している。
09:55
米ラトニック商務長官ら、ジーニアス法をテザー社有利に進めた疑い浮上=報道
ラトニック米商務長官と元政権高官ハインズ氏がステーブルコイン規制「ジーニアス法」をテザー社有利に導いた疑いをブルームバーグが報じた。テザー社は否定している。
08:50
ワールド財団が86億円調達、AI時代の人間ID基盤拡大へ
ールド財団はAIエージェント時代に人間であることを証明するID基盤の拡大に向け、パンテラ・キャピタル主導で86億円を調達したと発表した。
08:10
リップル、RLUSDの新プラットフォーム「Ripple Mint」をローンチ
リップルは、米ドルステーブルコインRLUSDの機関向けプラットフォームRipple Mintをローンチ。RLUSDを利用する機関に柔軟性を提供する。
07:10
ストラテジー、ビットコイン保有価値の新指標公表
最大手ビットコイントレジャリー企業『ストラテジー』が、負債と優先株を控除した純ビットコイン保有価値を示す新指標を導入した。株主にとっての実質的な保有価値がより明確になると主張。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧