ビットコイン市場の価格調整シナリオ、JPモルガン・チェースが指摘
ビットコイン投信が1つの鍵
米大手銀行JPモルガン・チェースのストラテジストが、米大手仮想通貨(暗号資産)ファンド「グレースケール」が提供するビットコイン投資信託(GBTC)への資金流入ペースが大幅に遅くなれば、BTC価格が調整される可能性が高まるとの見解を示した。ブルームバーグが報じた。
今後のBTC価格の値動きとして、GBTCへの資金流入・出が1つの鍵になるとして、注目すべきポイントとして強調している。
現在好調なBTC市場も買われすぎの状態であることは否めず、高騰材料になったGBTCの資金流入状況が崩れれば、それを背景に資金を投じてきたトレーダーがポジションを解消する流れに繋がると指摘。2019年後半のような価格下落につながる可能性があるとした。
現在グレースケールではビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ビットコインキャッシュ(BCH)、イーサリアムクラシック(ETC)、ライトコイン(LTC)と、時価総額が高い銘柄に投資する「Digital Large Cap Fund Trust」の6種類の投資信託について、新規投資家の購入の受付を停止している状況で、取引価格にはプレミアムも発生している。(既存の投資家は今まで通り、投信の購入を行うことが可能)
グレースケールが投信の私募を停止することは過去にもあり、今回の新規受付停止も一時的な措置であることが伝えられている。
今月18日のグレースケールの報告によると、GBTCへの投資額は130億ドル超(約1.3兆円)に上る。今月14日のデータでは108億ドル超(約1.1兆円)だった。
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