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大手仮想通貨投信GBTC、ビットコインの購入を一時停止 責任者がビットコインETFにも言及

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

GBTCのビットコイン購入が一時停止

米大手仮想通貨(暗号資産)ファンドのグレースケールがビットコインの半減期後から新規発行量よりも多くのビットコインを購入していたが、過去数週間から「爆買い」の勢いは減速してきたようだ。

グレースケールは米国の証券取引委員会(SEC)に毎週資産運用の詳細について報告を行なっている。6月19日に提出された書類では当週だけで約2万BTCをビットコイン投資信託GBTCの裏付け資産に新規追加したことが判明したが、それ以来提出されていた書類でビットコインの新規購入について言及されていなかった。

グレースケールの代表が仮想通貨メディアCointelegraphの取材で、ビットコインの新規購入停止が一時的な状況であり、投信の私募を7月10日より再開した、と説明した。

私募期間中、機関投資家や大口投資家が米ドルでGBTCのシェアを購入。グレースケールはそれらの米ドルでビットコインを買い、GBTCのシェアを発行する。そのため、新規シェアの発行数が多ければ、GBTCで購入されるビットコインの数も増加することになる。つまり、機関投資家による関心度を表す1つの注目指標だ。

今回新規購入の停止状況が発生しているのは、ビットコインが直近数週間で低ボラティリティで推移していることが原因と考えられる。ビットコイン市場では、1日の騰落率が「±5%」に留まる期間が、過去最長レベルの23日間に達している。他の金融市場と比較して平均的なボラティリティが高い仮想通貨市場で、ここまで低い騰落率が続く状況は珍しい。

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また、一部のヘッジファンドやアセットマネージャーがこの時期に休暇をとることも、グレースケールのGBTCが閑散期になった1つの原因と見られる。

グレースケールが語る「ビットコインETF」

グレースケールの責任者Michael SonnensheinはビットコインETFについて、Morgan Creek Digitalの創設者Pomp(Pomplian)の取材で意見を語った。

一度もSECに承認されたことのないビットコインETFがいつ承認されるか今も明確でなく、多くの機関投資家はGBTCを利用している。一部の有識者はGBTCがビットコインETFに最も近い存在とも指摘してきた。

Sonnensheinは先が見えぬビットコインETFについて、「承認されるかどうかでなく、要するに承認されることは時間の問題だ」と意見を述べた。

また、SECなど米国の規制当局はこれまで適切な措置を取ってきたが、現在の規制環境ではETFを承認する準備はできていない、と指摘した。一部のコミュニティメンバーや有識者も時間の問題と認識しているが、市場規模の拡大に影響する機関投資家マネーの流入状況を踏まえ、その「時間の問題」が「最大の課題」になっていると訴えている。

これまでSECが指摘していたビットコインETFに存在する問題点とは、限定的な市場規模、市場操作やカストディの欠如、サービスのセキュリティだ。VanEckやWilshire Phoenixなど多くの申請企業がこれらの課題を解決するための施策を講じていたが、手応えはなかったようだ。

Sonnensheinは、「SECは市場の成熟を見たいと言ったため、ビットコインのグローバル的な流動性や、市場規制の健全化などが今後のポイントになる」と解説した。

現在、SECの審査にかかるビットコイン関連ETFがある。WisdomTree Trustが申請した「WisdomTreeコモディティ戦略ファンド」が、エネルギー、工業用金属、貴金属、および農産物の先物市場への投資を目的としたETFで、承認されればビットコイン先物市場にも最大5%まで純資産を振り分けることができるという。

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