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コインベースのL2「Base」、OP Stackから独自統合スタックへ移行  依存縮小で開発加速

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

OP Stackから離脱

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース支援のイーサリアム・レイヤー2(L2)ネットワーク「Base」は18日、Optimismの開発フレームワーク「OP Stack」への依存を段階的に縮小し、独自運営の統合スタックへと移行する方針を明らかにした。

Baseは2023年のローンチ以来、急速に利用者を拡大し、イーサリアム(ETH)L2市場において最大級のシェアを誇る。DeFiLlamaのデータによれば、記事執筆時点での総預かり資産(TVL)は約38億5,000万ドル(約5,960億円)相当に達しており、L2エコシステムにおける中心的存在となっている。

Baseは「次の10億人をWeb3へ導く」というミッションの早期実現に向け、OptimismのOP Stackを採用して立ち上げられた。これまでOptimismやFlashbots、Paradigmといった多様なパートナーと協力し、エコシステムは急速な発展を遂げた。

しかし、Base開発チームが公式ブログで明かしたところによれば、現在の開発体制には課題も浮上していた。具体的には、コードベースが複数のリポジトリやチームに分散していることや、外部組織への複雑な技術的依存が、開発スピードを妨げていた。

こうした「調整コストやメンテナンス負担の増大」を解消するため、Baseは独自の統合スタックへの移行を決断。外部への依存度を下げ、自律的な意思決定と開発サイクルの高速化を目指す方針だ。

開発チームは統合スタック移行の主要目標として以下の3つを掲げている。

  • 開発サイクルの高速化:小規模で的を絞ったハードフォークを年間6回実施(現在の2倍)
  • 認知負荷の削減:”一人の開発者だけで理解できるレベル”にプロトコル仕様とコードベースを簡素化
  • 相乗効果でイーサリアムの成功に貢献:「Baseの勝利はイーサリアムの勝利」。L1に先駆けて革新的な機能(BALなど)を試し、先行事例となる。

Optimismとの互換性の維持

Baseは技術スタックの移行を進めるが、Optimismとの関係を完全に断つわけではない。当面はOP Stackの仕様との互換性を維持しつつ、移行期間中のサポートについても引き続きOptimismと連携して対応する方針を示している。

プロジェクトが提供したロードマップによると、Baseは統合スタックへの移行を4つのフェーズに分け、段階的に進める計画だ。ノード運営者は、公式アップグレード(ハードフォーク)に対応するため、今後数か月のうちに新しいBaseクライアントへ移行する必要がある。

しかし、統合スタックへの移行後も、Baseが閉鎖的な環境で開発されることはないとチームは強調している。プロトコルは引き続き公開され、仕様もオープンで管理される。さらに、代替実装の開発も歓迎されており、各チームは公開仕様に従った独立クライアントを構築・運用・保守でき、ハードフォーク時にも互換性を保つことが可能となっている。

イーサリアムとの関係と市場への影響

一方、市場では今回の発表を受け、BaseがOptimismの「Superchain(スーパーチェーン)」構想から事実上の自立へ舵を切ったとの見方も出ている。発表直後、Optimismのガバナンストークン(OP)は一時4%下落し、L2勢力図への影響を懸念する声が広がった。

イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は今月初旬、L2の役割について「新たな方向性が必要」と指摘し、「単なるコピペEVMチェーンは不要」と苦言を呈した。これに対し、Baseの創設者ジェシー・ポラック氏は、L1スケーリングの進展を踏まえ、L2は単なるコスト効率の高い実行レイヤーを超えて進化する必要があると強調している。

Baseが目標とするイーサリアムとの「Win-Win」の関係性は、新たなL2の在り方として他のプロジェクトの指針となる可能性があり、今後の動向が注目される。

関連:「コピペEVMチェーンは不要」、ヴィタリックが安易なL2乱立に苦言

関連:「ヴィタリック、イーサリアムL2の役割に「新たな方向性が必要」と提案

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