WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ウクライナ当局、詐欺の仮想通貨両替ネットワークを摘発 7000万円以上押収

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

この記事のポイント
  • 捜査で20回超の家宅捜索を実施
  • おとり捜査で不正取得の証拠を確認

両替所を装った詐欺ネットワークを摘発

ウクライナ当局は、暗号資産(仮想通貨)両替所を装った詐欺ネットワークを摘発し、捜索の過程で2,000万フリヴニャ(約7,200万円)以上の現金を差し押さえた。ルスラン・クラフチェンコ検事総長が7月2日に発表した。

この組織は通貨・仮想通貨両替サービスを装ったものである。独自のウェブサイト、テレグラムチャンネル、申し込みシステム、物理的な拠点のネットワークを駆使し、正当な金融サービスであるかのように見せかけていた。

クラフチェンコ氏は、犯罪の証拠収集が行われている最中に、おとり捜査において、詐欺師らが5万フリヴニャ(約18万円)を不正に取得したとコメントしている。

顧客をだます手順としては、ウェブサイトで申し込みが行われると、まず会社の担当者が顧客に連絡を取る。担当者は申し込み番号、申し込み確認コード、両替拠点の住所、その他の詳細を伝える。

その後、顧客は指定された拠点を訪れて資金を預け入れるが、その資金が不正に流用される格好だ。顧客は形式的な説明を受けたり、手続きを先延ばしさせられたという。

捜査当局は今回の刑事捜査の一環として20回以上の家宅捜索を実施し、容疑者の自宅や拠点の施設を捜索した。組織は適切な認可なしに運営されており、資金を受け取った後は被害者との連絡を絶ったとも伝えられる。

現在、この詐欺グループへの関与が明らかになった人物に対して、容疑の告知(正式な捜査対象としての通知)を行う準備が進められている。捜査は現在も継続中だ。

関連記事:ウクライナ、押収USDTを初めて国家管理に移管

ウクライナの検察総長室は、国際的なハッカー集団から押収した830万ドル超のUSDTを資産回収機関ARMAの管理下へ移管したと発表した。仮想通貨の押収資産をウクライナ国家が管理する初の事例となる。

仮想通貨規制を策定中

ウクライナは欧州でも仮想通貨が普及している国の一つであり、チェイナリシスのデータによると、2024年半ばから2025年半ばにかけてウクライナが受け取った仮想通貨流入量は2,063億ドル(約33兆円)で、欧州第4位だ。

ウクライナでは、仮想通貨の包括的な規制法案が審議されているところである。キエフで6月に開催されたブロックチェーン関連カンファレンス「Incrypted Conference 2026」には当局の代表者が出席し、規制について議論した。

ウクライナ・デジタル変革省傘下のウクライナ・デジタル経済発展プロジェクト・オフィス主任弁護士であるドミトロ・ニコライエフスキー氏は、EU(欧州連合)の仮想通貨規制MiCAが施行された結果、サービスプロバイダーの数は減少していると指摘した。

関連記事:MiCA全面施行、EUでポーランドのみ未対応 仮想通貨企業2000社が認可なしで窮地に

2026年7月1日のMiCA全面施行に伴い、ポーランドのみが国内法制化に至らず、規制の空白状態となっている。同国内約2,000社の仮想通貨事業者は自国でのCASP認可取得手段を失い、他国でのライセンス取得か事業撤退の選択を迫られている。

デジタル変革省にとって最も重要なのは「市場が存在すること」であり、規制当局の姿勢が友好的であっても、法制度自体が市場育成を意図したものでなければ、市場は育たないのではないかとの見方を示している。

国会議員のヤロスラフ・ジェレズニャク氏は、EUの要請により、ウクライナの法制度をMiCAに適合させるための規定を一定程度盛り込む必要があると話した。ただし、ウクライナは現時点でEU未加入であるため、将来的にEUに加盟するまで、そうした規定の適用を先送りすることは可能だと主張する。

国家証券・株式市場委員会(NSSMC)のオレクシー・セメニュク委員長も、「MiCAよりも緩やかな規制を市場に適用するつもりだ」とコメントした。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:00
欧州フィンテック大手レボリュート、MiCA遵守でUSDT取扱いを8月末終了予定
欧州最大のフィンテック企業レボリュートが8月31日にUSDT(テザー)のサポートを終了すると発表した。EUのMiCA規制に対応するため7月30日から新規入金を停止し、期日後の残高は法定通貨に自動換算される。
13:35
ウクライナ当局、詐欺の仮想通貨両替ネットワークを摘発 7000万円以上押収
ウクライナ当局は、仮想通貨の両替を装った詐欺網を摘発したと発表。40件超の家宅捜索で現金7,000万円相当を押収した。同国における仮想通貨規制の議論動向も併せて紹介する。
12:00
「ビットコイン保有企業」の先へ リミックスポイントのディープテック戦略
WebX 2026のプラチナスポンサーとして参画するリミックスポイント。ビットコイン保有のイメージを超え、ディープテック特化メディア「DEEP POINT.」を軸とした新たな成長戦略を、代表の原田浩志氏が語る。
10:30
トロン、量子コンピュータ耐性署名をテストネットで試験導入
仮想通貨トロンのDAOが、テストネットで耐量子(PQ)署名の試験運用を開始したと発表。将来の量子コンピュータによる暗号解読リスクに備える取り組みだ。
09:50
ジーキャッシュ『Ironwood』アップグレード、延期含む3案をシールデッドラボが提示
ジーキャッシュ開発組織シールデッドラボの事務局長が、IronwoodアップグレードとZ3スタック移行の同時完了は困難との見解を示し、延期を含む3つのリスク低減策を検討する価値があると提言。
07:30
ストライプ傘下のブリッジ、EUでMiCAとEMIの認可取得
ストライプ傘下のブリッジは、仮想通貨のEU規制MiCAと電子マネー機関のライセンスを取得したと発表。ステーブルコインサービスを拡大すると説明している。
07:05
全米郡保安官協会、クラリティー法への立場を懸念から中立に転換
米国の主要郡保安官団体であるMCSAが仮想通貨市場構造法「クラリティー法」への立場を懸念表明から中立へ転換した。問題の第604条を巡る政権との協議進展が背景にある。
06:20
ビットコイン現物ETFに10日ぶり純流入、米雇用統計下振れ受け利上げ観測後退
6月の米非農業部門雇用者数が予想の約半分となる5.7万人増にとどまり、FRB議長が利上げリスクの低下を示唆。リスク資産への圧力が和らぎ、米ビットコイン現物ETFは10日ぶりに純流入へ転じて2億ドル以上を記録した。
05:45
米上院議員、大統領含む公職者のミームコイン発行禁止法案を改めて推進
米民主党のキルステン・ジリブランド上院議員は3日、トランプ大統領の2025年最大収入源がミームコインと判明したことを受け、公職者とその配偶者による仮想通貨発行禁止法案の成立を改めて議会に求めた。
05:00
サムスン電子など韓国複数社、OUSDのパートナー無断掲載に異議
ドルステーブルコインOUSDのコンソーシアムにパートナーとして名前が掲載されたサムスン電子や新韓フィナンシャルグループなど韓国企業の多くが、正式な合意なしに掲載されたと表明し困惑していると報じられた。
07/03 金曜日
18:07
カルシ予測市場に絡む楽曲操作、スポティファイが50万配信削除
スポティファイは、予測市場カルシでの賭けに絡み楽曲チャートが不正操作された疑いを確認し、約50万回の配信を削除。カルシとポリマーケットにロゴ削除を要求した経緯と、業界で相次ぐ予測市場操作リスクの背景を解説する。
17:10
ビットコイン、長期支持線に接近 フィデリティ幹部が底打ち慎重視
フィデリティでグローバルマクロを統括するジュリアン・ティマー氏は、ビットコインが長期パワーロー支持線(5万8237ドル)に接近していると指摘。反発の材料が乏しく、目先の底打ち判断には慎重な姿勢を示した。
14:47
ビットコイン現物ETF、純流入2.22億ドル 10日連続流出から転換
ビットコイン現物ETFの資金フローが2026年7月2日、10営業日ぶりに純流入へ転換した。SoSoValueのデータによると、フィデリティのFBTCが主導し、ETF資産残高は743億ドル、累計純流入額は510億ドルに達している。
14:15
ロビンフッドCEO、「仮想通貨の未来は現実資産にある」 独自チェーンで布石
ロビンフッドのテネフCEOがCNBCで、仮想通貨市場の成長を牽引するのは現実資産(RWA)のトークン化だと主張した。同社は「Robinhood Chain」を正式ローンチし、トークン化株式のグローバル展開も開始している。
13:30
米法執行幹部団体、クラリティー法を初支持
米黒人法執行幹部全国組織が1日付けの書簡でクラリティー法への正式支持を表明した。法執行機関の主要団体として初の公開支持であり、8月の上院休会前に採決が見込まれるなか、審議の行方を左右する動きとなるか。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧