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「AIデータセンター事業の迅速な拡大を」ライオット株主が要請 ビットコイン採掘から転換

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

AI・HPC事業の迅速な加速展開求める

暗号資産(仮想通貨)マイニング企業ライオット・プラットフォームズの大株主であるスターボード・バリューは18日、ライオットの経営陣に当てて書簡を提出。AI(人工知能)・ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)事業拡大による増収を求めた。

スターボード・バリューは、ライオットの株価パフォーマンスを、テラウルフ、コアサイエンティフィック、ハット8、サイファーマイニングなどの好調な競合他社と比較するチャートを示した。なお、これらの企業の選択は恣意的であるとも注意点を添えている。

出典:スターボード・バリュー

こうした企業は主に、AIやデータセンター事業に重点を移し始めており、それが評価されている傾向がある。例えば、ハット8は昨年12月、AI企業アンソロピックと提携し、米国内における巨大データセンター向けインフラを開発すると発表していた。

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ライオットもすでにAI事業を導入しており、同社を大規模かつ多角的なデータセンター運営企業へと変革するという取り組みを開始しているところだ。書簡は、これをさらに加速させ「大規模かつ価値創造性の高い」案件を成功させることを強く期待するとしている。

スターボード・バリューは、ライオットにはそれを可能にする条件が整っているとの見方を示す。

AI・HPC企業は電力を求めているが、ライオットが大量の電力供給を受けているERCOT(テキサス州の送電網)を含む一部の送電網事業者は、データセンターへの新規電力割り当てを制限する計画を検討していると指摘。ライオットの電力供給を既に受けている施設の価値がさらに高まると述べる。

特に、ライオットの主要拠点であるコルシカーナとロックデールの施設は、1.7ギガワットの完全に利用できる電力を供給しており、これらの敷地に世界クラスのデータセンターを構築する上で重大な障害はないと考えるとも意見した。

立地的にも、主要都市圏のすぐ外側に位置しているため、AIトレーニング、推論、エッジコンピューティングその他、顧客が求めるほぼあらゆるデータセンター活用ケースに対応できるとも続けている。

スターボード・バリューは、ライオットがそのポテンシャルを収益化できれば、年間16億ドル(約2,500億円)以上のEBITDA(金利・税金・減価償却などを引く前の利益)を生み出すことができるとも試算している。一方で、緊急性を持って実行しなければならないとも要請した。

これまでの事業改革における達成

スターボード・バリューは、ライオットの最近の達成についても触れた。

ライオットは1月、アドバンスド・マイクロデバイス(AMD)社とのデータセンター契約を発表している。最初の契約における25メガワットのリースは、当初10年間の契約期間で3億1,100万ドル(約480億円)の収益を生み出すと予想されている。

2025年初頭に、ライオットはデータセンター開発と不動産運用の豊富な経験を持つ3名の取締役を新たに任命。さらに同年6月には最高データセンター責任者(CDO)を雇用し、データセンターチームの構築を開始した。

スターボード・バリューは、これにより、データセンター案件を遂行するライオットの能力が大幅に向上したと評価している。また、マイニング事業の稼働率も2025年8~9月期には86%に向上したと指摘した。

特に、最近の仮想通貨弱気相場による収益性の低下が、マイニング企業のAIデータセンターへのシフトを加速させているところだ。コインシェアーズによると、2025年に上場マイニング企業は総額650億ドル(約10兆円)規模のAI・HPC契約を締結している。

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