はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

高値圏で乱高下するビットコイン、業界第2位の「USDC」クジラは強気シグナル

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場とBTC(ビットコイン)

週明けとなる21日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン(BTC)価格は、前日比+1.84%の246万円(23,860ドル)に。高値圏で乱高下している。

BTC/USD4時間足

BTC/USD日足

5時頃には日本円で250万円を付けるも、239万円まで反落。12時時点で再び246万円まで上昇した。

足元の過熱感が指摘される一方、長期的な強気相場を下支えしているのが、業界内外のアナリストらも指摘する、機関投資家、中央銀行、ファンド、金融専門家の資金を指す、いわゆるスマート・マネー(smart money)の断続的な流入観測である。

流入のトリガーとなったのは、金融業界関係者の度肝を抜いたヘッジ・ファンド業界伝説の投資家ポール・チューダー・ジョーンズ氏による、今年5月のビットコイン巨額投資と、NASDAQ上場のビジネスインテリジェンス企業MicroStrategyの動向だ。

関連:個人資産の約2%「100億円相当」をビットコインに投資か:チューダー・ジョーンズ氏

MicroStrategyのMichaelSaylor最高経営責任者(CEO)は、大規模金融緩和対策で、米ドルヘッジの観点から数百万ドル相当のBTC購入を米上場企業として決断。その後莫大な含み益をもたらし、株価高騰につながった。

大手ヘッジファンドOne River AssetManagementやRufferInvestmentも追従し、”米NYウォール街の巨人”とされるGuggenheim Partnersは、SEC(米証券取引委員会)に対し、Macro Opportunitiesファンドがグレイスケールを通じ、純資産の10%となる最大5億ドル相当のBTCを割り当てるための書類を提出している。

MicroStrategyは、ビットコイン25,000ドルに迫る高騰で約2倍の利益を得ていると試算されており、米NASDAQ株式市場に上場するMicroStrategy株(MSTR)も高騰した。今年8月以降、ビットコインは106%増となっており、MSTRはそれを上回る124%増のリターンを記録している。

MicroStrategy株とBTC価格(CoinPost作成)

MicroStrategyのMichaelSaylor CEOは10月21日、米決済大手PayPal参入を受け、「ビットコインは、金(ゴールド)を非物質化したデジタルゴールドであり、金よりも優れた準備資産である」と評価。「長い時間軸であるほど投資先として適している」と主張していた。 当時のBTC価格は13,000ドル前後を推移していた。

関連:なぜ金よりビットコインが資産として優れているのか=米ナズダック上場企業CEO

MicroStrategy社は12日、ビットコインの追加購入を行うために、転換社債(convertible notes)を販売し、約680億円(6.5億ドル)を調達したことを発表するなど、長期保有継続のための強気姿勢を崩していない。追加購入に至った場合、その保有量は実に76,000BTCに及ぶと試算される。

一方、米大手銀行シティバンクのアナリストは、MSTR株における「インサイダーセリング(関係者による売却)」の規模拡大や保有資産(ポートフォリオ)におけるビットコイン比率上昇を潜在リスクとみなし、同社の株式に対する評価(レーティング)を「中立」から引き下げている。

関連:約680億円の調達に成功、ビットコイン追加購入の準備──MicroStrategy社

USDCクジラが活性化

また、仮想通貨データ分析企業CryptoQuantのCEOは、米コインベースと提携して発行する、米ドルに裏付けられたステーブルコイン「USDC」のクジラの入金が活性化していることを指摘。”強気シグナル”との見解を示した。

出典:CryptoQuant

値動きを米ドルにペッグされたステーブルコインは、事実上「デジタルドル」との見方があり、価格変動性の低さや銀行に保管される信頼性などから重宝される。

USDCの市場規模は、今年10月時点では、最大勢力であるUSDT(テザー)の約17%にとどまるが、過去数カ月の成長率はテザーを上回る。Coinmetricsのデータによれば、今年5月からの5ヶ月でテザーの時価総額は約2倍増加したが、USDCの時価総額は約4倍の成長を記録している。

出典:TheBlock

USDCの需要増は、イーサリアム基盤のDeFi(分散型金融)セクターの利用率増が影響する。

市場シェア1位のテザーの準備資産問題がくすぶる中、米最大手取引所コインベースが世界的に最も厳しい規制とされるニューヨーク州の金融規制当局に承認されているステーブルコインであることも、機関投資家を中心に信頼を勝ち得ている。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧