米仮想通貨ファンドBitwiseの運用資産総額が520億円超に、機関投資家の需要増
米Bitwise、運用資産額が2ヶ月弱で5倍に
米仮想通貨投資ファンドBitwise社が、運用資産総額(AUM)5億ドル超になったことを発表した。機関投資家を対象にした同社のインデックスファンドは20年10月末に1億ドルを突破したばかりであることから、相場の急騰に際して「プロの投資家」からの需要の拡大を示す事例となった。
ビットコインの価格だけで比較しても約2ヶ月の間で+150%の騰落率を記録している強気相場が影響したほか、機関投資家から需要急増が資産運用額の増大につながった。
Bitwiseは投資顧問やヘッジファンド、ファミリーオフィス(超富裕層の資産管理組織)から企業、そして大口の個人投資家など「プロの投資家」を対象に仮想通貨インデックスファンドを提供する米国の投資企業。
ビットコインやイーサリアム、ライトコインなど10の連動指数銘柄を含む「Bitwise 10 Crypto Index Fund」が主な投資商品で、運用資産額(AUM)は1月4日時点で4億ドルを超えている(約430億円)。
Bitwise社は他にもビットコインやイーサリアムのファンド商品なども提供している。Bitwiseが管理する現物商品への間接的なエクスポージャーを得ることが可能となる。
またBitwise社の発表によると2020年のQ4(10月〜12月)における資産の流入額は2018年と2019年の総額を上回っており、Bitwiseの顧客ベースである機関投資家からの出資が主だった。
今回の発表に際して、Bitwise社のHunter Horsley CEOは「プロの投資家は著しいスピードで仮想通貨市場に参入している」と言及した。
「Bitwise 10 Crypto Index Fund」は20年3月末に公開を目指していることが判明したばかりだった。1月4日時点ではインデックス銘柄にはビットコイン(BTC)、イーサリアム (ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)、チェーンリンク(LINK)、ステラ(XLM)、イオス(EOS)、テゾス(XTZ)、コスモス(ATOM)が含まれている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します