米仮想通貨関連企業Bakkt、NY州のビットライセンスを取得

Bakktがビットライセンスを取得

インターコンチネンタル取引所傘下のデジタル資産取引プラットフォームであるBakktがNY州のビットライセンスを取得したことがわかった。仮想通貨の売買サービスなどの事業を同州に展開することが可能となった。

ビットライセンスは暗号資産(仮想通貨)関連事業者がNY州の居住者にサービスを提供するための許認可であり、主に仮想通貨取引所やカストディ企業が保有。ライセンス発行を担当する金融当局のNYDFSはBakktのライセンスについて、「NYDFSの監督下に置かれた上で、今後NY州で仮想通貨の売買サービスを顧客に提供することができる」と説明した。一方、Bakktは現在、個人向けの仮想通貨売買サービスを提供していない。

ライセンス取得について、BakktのGavin Michael CEOは「ビットライセンスの取得成功はBakktのマイルストーンであり、Bakktアプリのローンチに向けた大きな前進だ」とコメント。Bakktアプリとは、消費者向けアプリで、仮想通貨のほか、旅行のマイルや報酬ポイント、ゲームデータなど幅広いデジタル資産を活用できることを目的とする仕組み。正式ローンチに関しては、今月中に予定されていると1月の関連発表で言及されている。

Bakktの動向

Bakktは2018年にローンチされ、現在ビットコインの先物とオプション取引を提供し、ビットコインのカストディサービスにも対応している。

また、「ブランク・チェック・カンパニー(SPAC)」の仕組みでニューヨーク証券取引所(同じICE傘下)に株式を上場させるために、今年の1月に、VPC Impact Acquisition Holdings社と契約を結んだことを発表した。

SPACは「特別買収目的会社」といい、自ら事業を行わず、未公開企業や他社事業の合併・買収を目的とした企業を指す。米国では近年増加傾向にある株式上場の方法だ。Bakktの上場における推定企業価値が、約2,200億円に達すると見られている。

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画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します

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