米Simplifyは11日、米SECに対し、グレースケール社が提供するGBTCを組み込んだビットコイン関連ETFの目論見書を提出した。
GBTCは、投資対象をビットコイン(BTC)のみとした初の証券。証券口座を通じて投資できるビットコイン商品として、機関投資家需要が拡大した2020年から出来高が急拡大し、米最大のビットコイン投資信託となっている。
目論見書によると、Simplify ETFは、ファンドの運用資産の最大15%をGBTCに投資し、残りを株式に割り当てる。
承認されれば、ティッカーシンボル「SPBC」でナスダックへ上場を果たすことになる。
米国では過去数年間にわたって、単一、バスケット型を含むビットコイン関連ETFの承認事例はない。2021年に市場に参入する投資家の変化やカストディの事例などを背景に、再び申請事例が相次いでいる。
米国に隣接するカナダでは、すでに3つのビットコイン関連ETFが承認され、順次取引を開始している。GBTCを組み込んだETFの申請事例は初めてであることも踏まえ、今後の米国下の承認状況に注目も集まる。