ネム、新通貨Symbolに向けたスナップショットとファイナライズ完了
新通貨Symbolのスナップショット完了
暗号資産ネム(XEM)保有者を対象にした新チェーンシンボル(XYM)付与に向けた「スナップショット(権利確定日時)」とファイナライズが完了した。
ネム公式によると、スナップショット実行ブロック(#3,105,500)から360ブロック経過してファイナライズされることで完全な状態となる。予期せぬ攻撃などでブロックチェーンのロールバックが起きた場合に権利を失う可能性があるため、万全を期すのであれば、XEMの移動はそれまで待つ必要があるというものだ。
新通貨Symbol(XYM)は3月15日(月)にローンチされる。実施されたスナップショットを基準に、XEM保有量に応じてSymbolローンチ時に1:1の比率で配布されるが、新たな仮想通貨の扱いとなるため、日本国内での取り扱いについては、金融庁など規制当局の承認を待つ必要がある。
Symbolとは
SymbolはNEMグループが開発を手がけるネムブロックチェーンの大型アップデートによってローンチされる新チェーン。以前はカタパルト(Catapault)と呼ばれていた。Symbolの大きな特徴はエンタープライズ向けのハイブリッドチェーンである点だ。パブリックチェーンとプライベートチェーンの両方の機能を提供することができる。
新通貨XYM(ジム)はSymbolのネイティブ通貨。最大供給量は約90億(8,999,999,999XYM)に設定されており、この内およそ73億XYMがスナップショットのXEM保有量に応じてローンチ時に割り当てられる。
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国内取引所は、混乱を避けるため、スナップショット前後から送金制限など一部機能を停止していたが、取引は順次再開している。新通貨付与の権利落ちに伴い、ネム(XEM)価格は大幅下落した。
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