日銀、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験を開始

日銀が実証実験開始

日本銀行は5日、中央銀行デジタル通貨(CBDC)に関して、本日より実証実験(フェーズ1)の開始を発表した。2022年3月までの1年間にかけて実施する。

計画は全3段階にわけられ、概念実証の「フェーズ1」においては、システム的な実験環境を構築し、決済手段としてのCBDCの中核をなす発行、送金、還収等の基本機能に関する検証を行う予定だ。

フェーズ2では、保有金額の上限設定や、通信障害といったオフライン環境下での利用など、通貨に求められる高度な機能を検証。フェーズ3では、民間事業者や消費者も参加したパイロット実験に取り組む。

また実証実験の環境構築の業務委託先は入札手続きを経た株式会社日立製作所に決定した。 日立製作所は国内でもブロックチェーン技術の実用性を多方面から検証している企業の一つで、1月にはみずほフィナンシャルグループと共同の実証実験を行っていた。

なお、日銀の黒田総裁は今年3月、金融庁主催のフィンテックカンファレンス「FIN/SUM(フィンサム)2021」にて「決済システム全体の安定性と効率性を確保する観点から準備するものの、現時点では、CBDCの発行計画はない。」との認識を改めて強調している。

すでに中国では、「デジタル人民元」の実証実験が他国に先駆け進んでおり、上海のデパートで決済実験を行っている。

関連:中国・上海のデパートでデジタル人民元の決済実験、国際女性デーに=報道

英語版記事:Japan Launches Phase 1 of CBDC Testing

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