暗号化トークアプリSignal、仮想通貨MobileCoinを決済通貨として検討
Signal、MobileCoin利用をテスト
暗号化のトークアプリSignalが、仮想通貨MobileCoin(MOB)の利用を英国向けに実証実験を行うことがわかった。
MOBをSignal初のアプリ決済手段として統合することを目的とする。MOBはプライバシー機能が強化された仮想通貨。Signalは、「Signal上で速度の早い、かつプライバシーが守られた決済手段が求められているため、MOBを1つ目の決済通貨として組み入れた」と説明している。
ユーザーはSignalの決済機能「Signal Payments」を利用し、資金の送受信や残高確認が可能。Signalは仕組み上、ユーザーの送金履歴へのアクセスを不可能としており、ユーザーのプライバシー保護を重視している。
Signalの月間アクティブユーザーは2021年1月の時点で4,000万人に上り、昨年12月比で倍増。MOBの重要なユースケースになりそうだ。
MobileCoinのネットワークはSignalの基盤技術を利用しているため、Signalとは親和性が高い。MOBは大手プロセッサーメーカーIntelのCPU拡張機能「Intel SGX」を採用し、メモリ上にある「Enclave」という仕組みを利用しプライバシー保護を強化することを特徴とする。
MobileCoinは先日、Future VenturesとGeneral Catalystから約12億円を調達。MOBトークンが直近相場が好調しており、過去1ヶ月で約12倍と上昇。Signalの発表が材料視され7日時点では、前日比+22%高となっている。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します