新たなNFTトークン運用法、人気デジタルアーティストPak氏が計画
NFTを破壊することでトークンを入手
デジタルアーティストPak氏が、NFT(非代替性トークン)を「燃やす」ことでトークンを入手できるプラットフォームを立ち上げる計画がわかった。
プラットフォームの名前は「burn.art」で、NFTをバーン(焼却)して手に入るトークンの名前は「ASH(灰)」と銘打たれている。「バーン」とは、一般的に暗号資産(仮想通貨)トークンを流通から永久に削除するプロセスだ。
Pak氏が今後発売するNFTの中には、ASHとしか交換できないものも登場する見込み。同氏の作品は、老舗オークションハウスのサザビーズも取り扱っており、「The Fungible Collection」が、サザビーズと共同で4月14日まで「Nifty Gateway」上で販売されているところだ。
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新プロジェクトについて、「破壊によって創造するトークン」だとPak氏はツイート。また自らNFTを燃やして1,000ASHを手に入れており、まもなくアプリも誕生予定だと告知した。
ASHについてのQ&A
Pak氏の広報担当者によると、今後、あらゆるアーティストやオークションハウスが、ASHを通貨として受け入れるかどうかを決定できるようになるという。
ASHはイーサリアム(ETH)のERC-20標準で作られており、現時点ではburn.artでNFTを焼却することが、ASHを獲得する唯一の方法であるともコメントした。
Pak氏はツイッター上で、ASHについての質問を受け付けている。「ASHトークンを買うこともできるのか?」という質問には、「もし誰かがそれを売却すれば購入可能」と回答。ASHの生成はNFT焼却によるが、そうしてASHを入手した誰かが、今後それを売却すれば第三者が購入できる可能性もありそうだ。
焼却できるNFTについて公式に発表されていないものの、ツイッター上で「すべてのNFTか、PakのNFT作品か?」と聞かれ、Pak氏は「すべて」と答えていることから、Pak氏が作成したもの以外も、様々なNFTをバーンできるプラットフォームになるようだ。
広報担当者によると、あるNFTとASHの交換レートは、そのNFTが供給されている量が考慮され決定される。また、Pak氏によるNFT作品は、他のNFTよりも多くのASHと交換できる予定だという。
Pak氏は、将来ASHとしか交換できない作品を作ることについて、「灰(ASH)でしか手に入れられないものがある。これは詩的だと思わないか?」とツイート。
NFT(非代替性トークン)は、分割できず他と代替できない唯一の価値を持つトークンとして知られている。しかしPak氏は、みずからのNFT(Non-Fungible-Token)アートコレクションに「The Fungible Collection(代替可能なコレクション)」と名付けるなど、以前にも受け取り手に考察を促すようなアイデアを示している。
「The Fungible Collection」の最初のオープン・エディションについては15分間のセールで、1つ500ドルの作品ユニットが19,880個も販売され、売上は合計で約990万ドル(約10億円)になった。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します