LINEブロックチェーン、21年のプロジェクト計画を発表
2021年のプロジェクト計画を発表
LINE Blockchainは4月30日、「LINE Blockchain 2021 Plans」と題して、2021年のプロジェクト計画を発表。LINK(LN)の新規上場などを含む複数の計画を明かした。なお、計画はいずれも未実施のものであり、今後の市場や法令等の変化によっては見直される可能性があることから、ホワイトペーパーで最新の状況を確認するように促している。
LINKは、LINE Token Economy構想において、インセンティブ設計としての利用を目的とした独自トークンだ。独自のブロックチェーン・メインネット『LINE Blockchain』で構築するdApps(分散型アプリケーション)などの様々なサービスで利用できるなど、LINEが構想するトークンエコノミーのインセンティブ設計を支える。
計画の詳細
LINE Blockchainが発表した2021年のプロジェクト計画は、主に以下の5点に集約される。
- LINKの新規取引所追加上場
- 決済事業者との提携
- NFT関連サービスの拡張
- dApps拡大
- LINKの新規発行およびユーザーへの付与
- LINKの新規取引所追加上場
LINE Blockchain上の基軸通貨LINKを取り扱う暗号資産(仮想通貨)取引所はLINEグループ傘下のLINE BITMAXとBITFRONTのみであるが、他の取引所にも上場させ、流動性や安全性の拡大を狙う。
- 決済事業者との提携
実生活でLINKを決済手段として活用できるようにユースケースを拡大していくと明かした。
- NFT関連サービスの拡張
LINE Blockchain上でNFT(非代替性トークン)を活用できるような新規サービスを構想しており、ユーザーに新しい取引方法を提供することでLINKの循環を促進していくという。LINE Blockchainは、4月6日の時点で、NFTプラットフォームを構築していることを明かしており、「誰でもNFTの出品・購入・交換可能で、使いやすく、世の中に広がりやすいサービスを目指す」としていた。
- dApps拡大
フィンテック、コンテンツ、ゲームなど様々な分野でLINE Blockchain基盤のdApps構築を目指し、大型サービスと提携していくという。
- LINKの新規発行およびユーザーへの付与
LINKを使用して決済を行ったユーザーや、dApps、LINE Blockchain活性化に貢献したユーザーに対し、LINKを新規発行して付与することを明かした。21年内に法定通貨基準で100億円~200億円規模のLINKを新規流通させるといい、新規流通後の総流通量は推定6,459,971LN~6,874,943LNになると試算している。
LINKのユースケース
LINKのユースケースとしては、NFTの発行やNFTゲーム等の開発で、イーサリアム(ETH)等の他チェーンからLINE Blockchainへと乗り換える事例も散見される。
また、LINE Pay株式会社は20年11月、「LINKリワード」還元対象となっているUber Eatsや出前館などの加盟店で決済を行うことで、9%相当の還元をLINKに交換できる特典クーポンの配信を開始。LINEポイントクラブの特典に仮想通貨を追加したクーポンを配信するのは初めての事例となった。
その他の事例で材料視されているのが、4月9日に発表された、動画ストリーミングに特化するTheta Networkの日本ユーザー向けコンテンツサービス配信開始とのことだ。
MGM、LionsgateやNASAなどのコンテンツが視聴できる「THETA.tv」がLINE Blockchain上のdAppsとして構築され、日本ユーザーからもダウンロード可能となった。
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「仮想通貨」とは「暗号資産」のことを指します