はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

LINEの仮想通貨LINK(LN)、前月比+670%と高騰

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

LINEの仮想通貨が高騰

メッセンジャー最大手LINEの独自暗号資産「LINK(LN)」が、前月比670%高、年初来騰落率では約20倍に達した。好調に推移する2021年の仮想通貨市場の中でも、その上昇率は際立っている。

LN(LINK)は、LINE Token Economy構想において、インセンティブ設計としての利用を目的とした独自トークンだ。

独自のブロックチェーン・メインネットLINE Blockchainで構築するdApp(分散型アプリケーション)など、様々なサービスで、決済やサービス側が提供する様々な特典で利用できるなど、LINEが構想するトークンエコノミーのインセンティブ設計を支える。

活用例(ユースケース)としては、昨今のトレンドにあるNFT(非代替性デジタル資産)の発行やNFTゲーム等の開発で、イーサリアム等の他チェーンからLINE Blockchainへと乗り換える事例も散見される。

LINE IDとデジタル上の資産管理を紐づけるBITMAX Walletや、より簡単にトークン発行。ブロックチェーン技術導入を行える開発環境「LINE Blockchain Developers」なども展開し、プロジェクトの誘致を進める。

LINE Blockchainは仕組み上、ユーザー中心のブロックチェーン・メインネットとして設計、ユーザーに手数料を別途請求することはない点もdAppsプロジェクトがユーザーの参入障壁を低減させる点で注目するポイントにもなっている。

LINK活用のユースケース

LINKのユースケースとして材料視されているのが、今月9日に発表された、動画ストリーミングに特化するTheta Networkの日本ユーザー向けコンテンツサービス配信の開始だ。

MGM、LionsgateやNASAなどのコンテンツが視聴できる「THETA.tv」がLINE Blockchain上のdAppsとして構築され、日本ユーザーからもダウンロード可能となった。

Thetaは、時価総額ランキング12位(2日時点)に位置する仮想通貨プロジェクト。中央集権的なプラットフォーマーが存在しないビデオストリーミング機能を提供し、コンテンツ提供者の収益増加や、ビデオコンテンツの視聴者にも報酬を与える仕組みをオンライン上で提供する。

コンテンツ配信者のプラットフォーム使用料は無料。分散型で運営されている仕組みを応用し、配信者に収益の75%を。仕組みを支えるSteakコミュニティに残りの25%を分配する。

Youtubeなどの動画プラットフォームでは、視聴自体にインセンティブが発生することはこれまでなかったが、視聴者の活動(コンテンツの閲覧、チャット、寄付、コンテンツの共有等)にも報酬を付与する。

また、これまでのビデオストリーミングサービスでは、ピーク需要に備えてデータセンターにコンテンツを保管し、膨大な維持コストを費やしてきたが、それらを分散化する仕組みを導入。コンテンツをストリーミングする際、ユーザーは余った帯域幅を提供することで報酬を得ることもできる。

日本の法律的な観点から、ホワイトリスト銘柄となっていない仮想通貨をインセンティブに組み込むことが難しい現状があったが、昨秋に発表したTheta NetworkとLINEのグループ会社LINE TECH PLUSの提携でこれを打開できる可能性がある。

仮想通貨LINKに転換可能な「LINKリワード」を提供することで、日本でもインセンティブモデルを組み込んだ、次世代のストリーミングサービスを提供する。

Theta Networkは、ユーティリティートークン「HEARTS」(TFUEL相当)の保有量に応じて、LINKリワードを付与するインセンティブ・プログラムも開始するなど、LINEと連携したサービス展開を進める。

また、グローバル向けにLINEが展開する「BITFRONT」のほか、LINE上でアクセスできる国内取引所の「BITMAX」でも取引が開始されているが、上場先がLINE傘下の取引所に限定されているという現状もある。

グローバルの流動性が限定化されていたことから、上場先が増えたケースの恩恵を意識する見方もあるようだ。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/02 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、フランスのビットコイン戦略的備蓄法案提出やソラナETFの米上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコインは売られ過ぎ水準、来週の指標次第で利下げ期待強まるか|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは逆三尊形成中でギリギリの水準。来週のISM統計で景気減速が確認されれば12月利下げ期待が強まり、11.6万ドルのネックライン到達も。今後の展望を解説。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本人新規登録停止に高い関心
今週は、日本初のステーブルコインJPYC始動、SBIインシュアランスグループによる株主優待へのXRP導入、仮想通貨取引所Bybitによる日本人の新規登録停止に関する記事が関心を集めた。
06:58
日本国内の大手暗号資産(仮想通貨)取引所・交換業者について、利用者の口コミ評価や上場して欲しい銘柄情報を集めたページです。 暗号資産の取扱いを開始している1種会員(日本暗号資産…
11/01 土曜日
13:50
ステーブルコイン覇権争い激化 テザーが過去最高益、USDCは機関投資家採用加速
ステーブルコイン最大手テザーが2025年第3四半期報告書を公表し年初来利益が100億ドルを超えたことを明らかにした。米国債保有額は1350億ドルに達し国別ランキング17位相当。
13:20
仮想通貨市場の現状、センチメント冷え込み=CryptoQuant分析
CryptoQuantがビットコインとイーサリアムの週間市場レポートで投資家の慎重姿勢を指摘した。現物ETFや先物ベーシスなどの指標から市場のセンチメントが冷え込んでいると述べる。
10:20
イオレがSBI VCトレードと提携、ビットコイントレジャリー事業強化へ
イオレがSBI VCトレードと提携し、法人向けサービスを活用したビットコイン取引・保管・運用を開始した。Neo Crypto Bank構想の実現に向けSBIグループとの初の具体的連携となる。
09:50
チェンジHD、JPYCで地方創生へ ふるさと納税・インバウンド決済に円ステーブルコイン導入検討
チェンジホールディングスが日本円ステーブルコインJPYCを活用した地方創生に着手する。「ふるさとチョイス」での決済導入検討やインバウンド事業での実証実験を計画している。
09:20
欧州中央銀行がデジタルユーロ開発加速、2029年導入目指す
欧州中央銀行が中央銀行デジタル通貨(CBDC)デジタルユーロの開発を次段階に進めることを決定した。2027年にパイロット実験を開始し、2029年の正式導入を目指す。
07:40
ビットコイン、サトシ・ナカモト執筆のホワイトペーパー公開から17周年に
仮想通貨ビットコインは10月31日、ホワイトペーパー公開から17周年を迎えた。SNSでは祝福の声が投稿されており、コインベースのCEOは、1つのPDFが世界を変えたとコメントしている。
07:30
米連邦控訴裁、仮想通貨銀行カストディアのマスターアカウント請求認めず
米連邦控訴裁判所が仮想通貨銀行カストディアに対するFRBのマスターアカウント拒否を支持した。裁判所はFRBがアクセスを認めるかどうかの裁量を持つと判断し、地方裁判所の判決を支持した。
06:45
コインベースが民主党議員の政治献金批判に反論 、「中立的活動」と主張
仮想通貨取引所コインベースが民主党マーフィー上院議員からの政治献金批判に公開反論した。同社幹部は仮想通貨業界PAC活動が非党派的で企業献金は歴代政権で標準的慣行だったと説明。
06:10
ストラテジーのセイラー会長、ビットコイン企業買収に消極姿勢
ストラテジーのセイラー会長が他のBTCトレジャリー企業の買収に関心がないことを明らかにした。不確実性が多く時間がかかることを理由に挙げ、デジタルクレジット販売とビットコイン購入に注力する方針だ。
05:45
カナン、日本の電力会社と契約 ビットコインマイニングで送電網安定化図る
BTC採掘機器メーカーカナンが日本の大手地域電力会社とマイニングサーバー販売契約を締結した。水冷式アバロンサーバーで送電網バランシングとエネルギー効率最適化を実現し、2025年末に稼働開始する予定だ。
10/31 金曜日
18:45
American Bitcoin CEOが語る、環境配慮型マイニングの未来|独占インタビュー
American BitcoinのMichael Ho CEO独占インタビュー。ビットコインマイニングの60%以上が再生可能エネルギー由来という実態や、トランプファミリーとのビジネス関係、日本市場への期待について詳しく聞く。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧